本番から40周年に突如として発掘が進んでいる“COME AN’ GET IT Tour”の来日公演。そのコレクションに、新たなるオリジナル録音が新発掘。 【コレクションの穴だった「浅草2日目」が遂に登場】そんな本作に刻まれているのは「1981年6月23日:浅草国際劇場」公演。その全世界初公開となる強力オーディエンス録音です。このところ、大阪や名古屋の新名盤が連発していましたが、今回は東京。浅草と言えば、大定番『ASAKUSA ROCK!』もお馴染みですが、本作はまったくの別公演です。いつものように、当時のスケジュールで最高峰コレクションを整理してみましょう。・6月22日『ASAKUSA ROCK!』・6月23日:浅草国際劇場 ←★本作★・6月25日『DRAGONSNAKE』(中野:追加)・6月26日:中野サンプラザ(追加公演) *6月27日『NAGOYA 1981』*6月29日『OSAKA 1981 1ST NIGHT』*6月30日『OSAKA 1981 2ND NIGHT』※注:各日とも代表タイトルのみ。「*」印は同録音家コレクション。以上、全7公演。前半が東京で「浅草・浅草・中野・中野」の4公演。『ASAKUSA ROCK!』をはじめ、これまでリリースされてきた浅草録音は初日ばかりでしたが、本作はその翌日のライヴアルバムなのです。そんな本作は、全世界初公開となるオリジナル録音でもある。これまで浅草2日目というとトレーダー間でイマイチな録音が取引されてきただけでしたが、本作はそれとはまったく別。「大阪/名古屋」の3姉妹コレクションとは別テーパーの作品なのですが、傑作ひしめく1981年コレクションの中でもまったく劣らない大傑作なのです。 【サウンドボード代わりを務める極太&ダイレクト録音】何が素晴らしいかと言えば、強力にして極太な芯。とにかくオンで、ダイレクト感たっぷりにグイグイと迫ってくる。詳しい録音ポジションは伝わっていないものの、ミラクルマンの前日作『ASAKUSA ROCK!』よりも遙かに近くに感じられ、スカスカになりがちなドラムでさえ、スピーカーから風圧を感じそうなほどリアルです。このド直球なダイレクト感は、上記の1981年コレクションでも随一。記憶に新しい「大阪/名古屋の3姉妹」はホール鳴りも含めてトータルで均整の取れた美しさを湛えていました。本作はそうした美しさや安定感の面で一歩譲るかも知れませんが、力強さでは圧倒しているのです。そして、その力強さは“COME AN’ GET IT Tour”だからこそ嬉しくなる。これまでもご紹介してきましたが、このツアーはクラシック白蛇の中で唯一、サウンドボードが存在しない。だからこそ、世界中のマニア達は円熟の演奏を機微の機微まで直球に味わえるサウンドボード的な味わいの録音を求めてきた。本作は、その乾きを癒してくれる新たな名作なのです。そんな直球サウンドで描かれるショウがまた、すこぶる素晴らしい。ブルーロック時代を総括したセットは従来作と同じなので省略しますが、演奏もMCも初めて耳にする「浅草2日目」の新鮮さに溢れ返っている。実際、同会場2日目のせいか(あるいはオンなサウンドのせいか)初日よりも調子が良い。とにかくドラム1つ取ってもやけにノリノリ。この時期のペイスはボンゾ的なパワードラムを目指していたそうですが、ライヴでは押さえきれず(?)本来のスタイルが丸出しになり、躍動感やグルーヴだけでなく、多彩なオカズも自由自在に入れまくっています。もちろん、ペイスだけではなく、オルガンもギターも絶好調。特にツインの呼吸感が素晴らしく、リフを弾けばキレッキレですし、何気なく差し込まれるフレーズもスパッと切れ込んでくる。しかも、バーニーが弾き出したフレーズにミッキーがすぐさまハモりを入れてくるなど呼吸感が絶妙。これだけバンドが好調だとリーダーのカヴァデールもゴキゲンで(後年の絶叫とはまったく違う)雄々しい咆哮を上げ、深ーいディープヴォイスの旨みを見せびらかしてくれる。“COME AN’ GET IT Tour”はセットやアンサンブル的にブルースロック時代の集大成なのですが、「プラント化」する前のカヴァデールの歌声も極み。本作は、その旨みを脳みそに直接流し込まれるようなダイレクト・サウンドなのです。これまで名録音の存在しなかった「浅草2日目」を教えてくれるだけでなく、世界的にも「COME AN’ GET IT Tourの秘宝」となるであろう日本発の新名盤です。『NAGOYA 1981』と双璧を成すド級のダイレクト感で「サウンドボード代わり」を務めるライヴアルバム。全世界初公開となる「1981年6月23日:浅草国際劇場」公演の強力オーディエンス録音。これまで録音の知られてこなかったショウですが、その貴重度を吹っ飛ばすサウンドも絶品。とにかく極太でオンな芯がダイレクト感たっぷりにグイグイと迫ってくる。スカスカになりがちなドラムでさえ、スピーカーから風圧を感じそうなほどリアル。この力強さは名作ひしめく1981年コレクションでも随一で、ライン録音が存在しない“COME AN’ GET IT Tour”において「サウンドボード代わり」を務めてくれる。世界に誇る日本発の新名盤です。 Live at Asakusa International Theater, Tokyo, Japan 23rd June 1981 TRULY PERFECT SOUND(from Original Masters) Disc 1 (72:26) 1. Intro.2. Walking In The Shadow Of The Blues 3. Sweet Talker 4. Ready An' Willing 5. Don't Break My Heart Again 6. Till The Day I Die 7. Love Hunter 8. Micky Moody Guitar Solo 9. Love Hunter(reprise) 10. Mistreated 11. Soldier Of Fortune 12. Keyboard Solo 13. Belgian Tom's Hat Trick 14. Drum Solo 15. Belgian Tom's Hat Trick (reprise) Disc 2 (39:08) 1. Ain't No Love In The Heart Of The City 2. Would I Lie To You 3. Fool For Your Loving 4. Come On 5. Thank You Blues 6. Wine, Women An' Song 7. Band Introductions 8. Wine, Women An' Song (reprise) 9. We Wish You Well David Coverdale - Vocals Bernie Marsden - Guitar Micky Moody - Guitar Jon Lord - Keyboards Neil Murray - Bass Ian Paice - Drums