歴代No.1シンガー:マーク・ボールズとの初来日を果たした1996年のイングヴェイ・マルムスティーン。ファンの夢が結実した現場を極上体験できるライヴセットが登場です。そんな本作に収められているのは2公演。「1996年11月4日:大阪フェスティバルホール」公演の極上録音をDISC 1-2に、「同11月6日:中野サンプラザ」公演の絶景ショットをDISC 3に配したオーディエンス・セット3枚組です。まずは当時のスケジュールを紐解き、ショウのポジションを確認しておきましょう。・11月2日:名古屋市公会堂・11月4日:大阪フェスティバルホール ←★本作DISC 1-2★・11月5日:東京厚生年金会館 ・11月6日:中野サンプラザ ←★本作DISC 3★・11月7日:中野サンプラザ 以上、東名阪を巡る4会場の全5公演。90年代のイングヴェイは絶大な日本人気を誇っていたわけですが、当時の最新作はカバーアルバム『INSPIRATION』。通常ツアーよりも小ぶりで箸休め的な日程でした。そんな2公演の記録をセットしているわけですが、どちらも極上レベル。まず大阪公演のフル録音ですが、これがもう素晴らしいのなんの。大元DATからダイレクト・コピーされた1stジェネDATからCD化されているのですが、芯は極太だわ、距離感はまったくないわ、ディテールは超鮮明だわ、ピークでもビビらないわ。速射ギター1粒1粒の輪郭まで綺麗に描かれ、ベースもブリブリしたアタック音の1つひとつがキリッと切り立ち、それが数珠のように連なって生み出されるグルーヴも鮮明。やや引っ込み気味のヴォーカル(と言いますか、イングヴェイのいつも通りの現場ミックス)にしても歌詞の一語一語まではっきり分かる。DAT→DATコピーだけに劣化は恐らくないと思われ、実際に本作を聴く限りはダビング痕も皆無。そんな超絶億音に負けていないのが中野公演のオーディエンス・ショット(DISC 3)。こちらは画素的にプレスは望めないタイプなのですが、その絶景ぶりは異常。ステージ中欧を正面に見すえた後方スタンド席から撮影しているのですが、視界を遮る遮蔽物が一切なし。ステージのありとあらゆるポイントを見放題の超・絶景なのです。しかも果敢なズームも凄い。思いっきり引くとステージ全部が丸ごと視界に収まりつつ、そこから迫りまくるとマークやイングヴェイのウェストアップで画面が埋まるのです。その超絶景に負けないサウンドも素晴らしい。さすがにDISC 1-2の大阪録音ほどド密着ではなく、ところどころステレオ感が乱れる事もあるものの、真っ直ぐ届く芯はレーザー光線のようにキリッとしており、ホール鳴りもダイナミズムを増幅させつつディテールを隠さない。イングヴェイの光速パッセージも、マークの超絶ヴィヴラートも細やかにたっぷりと浴びられるのです。そんな極上録音&絶景ショットで描かれる2公演は、レアなカバー曲も美味しい1996年だけのフルショウ。細かい曲順がわずかに違うものの、大阪/東京でセレクト自体は同一。ここでまとめて整理しておきましょう。オリジナル・ライジング・フォース:Far Beyond The Sun/Black Star ・マーチング・アウト:I'll See The Light Tonight・トリロジー:Liar/Queen In Love/You Don't Remember, I'll Never Forget・オデッセイ:Rising Force カバー・マークがヴォーカル:The Sails Of Charon/In The Dead of Night/Child In Time/Pictures Of Home/Carry On Wayward Son/ Gates of Babylon・イングヴェイがヴォーカル:Red House/Manic Depression ……と、このようになっています。なにはともあれ、マークの絶唱が素晴らしい。素晴らしすぎる! 1986年来日ではジェフ・スコット・ソートだった『TRILOGY』ナンバーの数々が本人の歌声で描かれる。さらにアルバム『INSPIRATION』では他のシンガーが歌っていたナンバーもマークが熱唱。特にロニー・ジェイムズ・ディオばりに熱く、それでいてハイがどこまでも伸びまくる「Gates of Babylon」の素晴らしさと言ったら……。さらに極めつけなのがアンコール・ラストの「Rising Force」。キャッチーなメロディがクラシカルに疾駆する名曲中の名曲ですが、マークが歌うと「キャッチー」と「クラシカル」のバランスが逆転。厳格・荘厳なムードが全面に押し出され、その中から数々のキメやフックが沸き立ってくる。大代表曲の可能性を力づくでグイッと広げてしまう名演を披露してくれるのです。幾多の名シンガーを発掘してきたイングヴェイですが、最強・最高の相棒と言ったらマーク・ボールズを置いて他にない。そのマークの絶唱が初めて轟いた日本の現場を2公演丸ごと極上体験できるオーディエンス・セットです。「1996年11月4日:大阪フェスティバルホール」公演の極上録音をDISC 1-2に、「11月6日:中野サンプラザ」公演の絶景ショットをDISC 3に配したオーディエンス・セット3枚組。どちらも極上レベルで、特に大阪公演のフル録音は芯も極太だわ、距離感はまったくないわ、ディテールは超鮮明だわ、ピークでもビビらないわ。ロニーばりに熱く、それでいてハイがどこまでも伸びまくる「Gates of Babylon」やクラシカルにビルドアップされた「Rising Force」など、イングヴェイ&マークだからこその名演を2公演丸ごとフル体験できる極上セットです。 Festival Hall, Osaka, Japan 4th November 1996 ULTIMATE SOUND(from Original Masters) Nakano Sunplaza, Tokyo, Japan 6th November 1996 AMAZING SHOT!!! Live at Festival Hall, Osaka, Japan 4th November 1996 Disc 1 (64:06) 1. Intro 2. Liar 3. The Sails of Charon 4. Queen in Love 5. In the Dead of Night 6. Child in Time 7. Pictures of Home 8. Keyboard Solo 9. Guitar Solo / Far Beyond the Sun 10. Red House Disc 2 (63:15) 1. Guitar Solo 2. Carry On Wayward Son 3. Drum Solo 4. Manic Depression 5. Band Introductions 6. Gates of Babylon 7. I'll See the Light Tonight 8. Acoustic Guitar Solo 9. Black Star 10. You Don't Remember, I'll Never Forget 11. Rising Force DVD Nakano Sunplaza, Tokyo, Japan 6th November 1996 1. Intro 2. Liar 3. The Sails Of Charon 4. Queen In Love 5. In The Dead of Night 6. Child In Time 7. Pictures Of Home 8. Keyboard Solo 9. Guitar Solo / Far Beyond The Sun 10. Red House 11. You Don't Remember, I'll Never Forget 12. Drum Solo 13. Manic Depression 14. Band Introductions 15. Gates of Babylon 16. I'll See The Light Tonight 17. Acoustic Guitar Solo 18. Black Star 19. Carry On Wayward Son 20. Rising Force COLOUR NTSC Approx.122min. Yngwie Malmsteen - Guitar Mark Boals - Vocals Mats Olausson - Keyboards Barry Dunaway - Bass Tommy Aldridge - Drums