2021年7月28日、ダスティ・ヒルが急逝。その報は今この瞬間も全世界を駆け巡っています。遺されたビリー・ギボンズとフランク・ベアードは代役にエルウッド・フランシスを登用してツアー続行中。これは、ダスティ本人の強い希望だったそうです。デビューから一切のメンバーチェンジがなく、不動のトリオだったZZ TOPだけにその衝撃はあまりにも巨大なのですが、代役を起用したのは今回が初めてだったわけではありません。かつて、ツアー中のフランクが急病で倒れ、数公演だけ代役ドラマーとショウを行った事があるのです。そんな激レアな「フランク抜きZZ TOP」のフルショウを体験できる超極上サウンドボード・アルバムがリリース決定です。そんな本作が記録されたのは「2002年10月15日ザールブリュッケン公演」。その超極上ステレオ・サウンドボード録音です。当時は“XXX Tour”の一環だったのですが、1999年のアルバム・リリースからずっとツアーをしていたわけでもありません。ツアーのメインは1999年/2000年に一旦終了。2001年は何の動きもなく、2002年に30公演弱のミニ・ツアーが実施されました。まずは、その日程で当時の状況を把握してみましょう・5月4日ー12日:北米(5公演)・10月1日ー12日:欧州#1(8公演)《フランクが急性盲腸炎で緊急手術》・10月14日:パリ公演・10月15日:ザールブリュッケン公演 ←★本作★・10月16日:ブリュッセル公演《フランク復帰》・10月18日ー11月1日:欧州#2(11公演)これが2002年のZZ TOP。欧州ツアーを9公演目のパリに入ったところでフランクが急性盲腸炎で緊急手術。その日から3公演ほどドラム・テックのジョン・ダグラスがスツールに座りました。手術から一週間も経たずに復帰したフランクも常人離れしていますが、緊急の代役でフルショウを連日こなしたダグラスも超人的。ツアーに同行し、全曲に精通していたクルーだからこその離れ業だったわけです。ともあれ、そんな超・激レアなショウで記録された本作は、クオリティも「超々々……」とズラズラ並べたくなる極上ステレオ・サウンドボード。実は当店の独自ルートによって発掘された関係者流出マスターでしてミックス卓からダイレクトに録音されたもの。そのサウンドたるや、もうギラッギラのバッキバキ。FM放送や公式盤のような磨き込みは一切なく、現場PAに送り込まれる丸出しの生演奏が脳みそにねじ込まれる。ここで、これまでの人生で体験された最も強烈な卓直結サウンドボードを思い出してみてください。本作のサウンドは、思い出されたサウンドと同じか、さらに数段手だと思ってください。そんな異次元ダイレクト・サウンドで描かれるのは、ジョン・ダグラスによる激レア・バージョンで埋め尽くされたフルショウ。演奏ぶりは聴いてのお楽しみということで、ここではセットの整理だけしておきましょう。70年代/80年代(16曲)・リオ・グランデ・マッド:Just Got Paid・トレス・オンブレス:Waitin' for the Bus/Jesus Just Left Chicago/Beer Drinkers & Hell Raisers/La Grange・ファンダンゴ!:Mexican Blackbird/Tush ・皆殺しの挽歌:I Thank You/I'm Bad, I'm Nationwide/Cheap Sunglasses・エル・ロコ:Tube Snake Boogie・イリミネイター:Got Me Under Pressure/Gimme All Your Lovin'/Sharp Dressed Man/Legs・アフターバーナー:Rough Boy その他(4曲)・アンテナ:Pincushion ・リズミーン:Bang Bang・その他:Future Blues(ウィリー・ブラウン)/I Loved the Woman(フレディ・キング)現在ダスティの代役を務めているエルウッド・フランシスは、長年ZZ TOPと共に世界を巡ってきたギター・テック。とかくロック界は有名人とのジョイントが花盛りだったりもしますが、彼らはそうではない。ポッと参加した赤の他人では代わりを務めることなどできるはずもないのです。本作はその事実に加え、ビリー・ギボンズやダスティ・ヒルの1音1音、一声一声も脳みそド直結にねじ込んでくる超絶サウンドボード・アルバム。フランク・ベアードが病欠したショウの超極上サウンドボード・アルバムがリリース。ミックス卓直結で録音された関係者流出マスターはオフィシャル以上で、代役ジョン・ダグラスのドラミングも脳みそに直接流し込まれます。Live at Saarbruecken, Germany 15th October 2002 STEREO SBD(from Original Masters) Disc 1 (42:39) 1. Introduction 2. Tube Steak Boogie 3. I Thank You 4. Pincushion 5. Got Me Under Pressure 6. Waitin' For The Bus 7. Jesus Just Left Chicago 8. Future Blues 9. I'm Bad, I'm Nationwide 10. Beer Drinkers & Hell Raisers 11. Rough Boy Disc 2 (50:52) 1. Mexican Blackbird 2. Cheap Sunglasses 3. Just Got Paid 4. I Love The Woman 5. Bang Bang 6. Gimme All Your Lovin' 7. Sharp Dressed Man 8. Legs 9. La Grange 10. Tush STEREO SOUNDBOARD RECORDING Billy Gibbons - Guitar & Vocals Dusty Hill - Bass & Vocals John Douglas - Drums