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Aerosmith エアロスミス/PA,USA 1988

英雄ひしめくロック史でも史上最大の復活劇を演じていた1988年のAEROSMITH。その現場を極上体験できる新発掘マスターが登場です。そんな本作に吹き込まれているのは「1988年8月30日ウィルクスバリ公演」。その全貌を伝える強力オーディエンス録音です。この日付と地名、そしてタイトルでピンと来ている方もいらっしゃるでしょう。そう、GUNS N' ROSESの新名盤『POCONO DOWNS 1988』の姉妹作となるAEROSMITH篇なのです。当時の彼らは『PERMANENT VACATION』で一気に息を吹き返し、その後30年以上続く栄光に返り咲いたばかり。まずは、その歩みの中でショウのポジションをイメージしてみましょう。1987年《8月25日『PERMANENT VACATION』発売》・10月16日ー12月31日:北米#1(44公演)1988年・1月16日ー2月28日:北米#2(29公演)・3月21日ー5月22日:北米#3(36公演)・6月17日ー26日:日本(6公演)・7月2日ー9月15日:北米#4(40公演)←★ココ★ これが“PERMANENT VACATION Tour”の全体像。本作のウィルクスバリ公演は、その最終盤となる「北米#4」の一幕でした。この「北米#4」はGUNS N' ROSESを前座に従えた世紀のツアーとして知られているわけですが、全日程がカップリングというわけでもありませんでした。良い機会でもありますので、「北米#4」をより詳細に見てみましょう。・A:7月2日+3日:ホノルル(2公演)・G:7月9日+10日:フェニックス(2公演)*AG:7月17日ー8月17日:北米#4a(21公演)・A:8月19日ー22日:北米#4b(3公演)・G:8月20日:MONSTERS OF ROCK出演*AG:8月24日ー9月15日:北米#4c(14公演)←★ココ★ ・G;9月17日:アーバイン公演 これが「北米#4」のディテール。「A」印はAEROSMITH、「G」印はGUNSだけの日程で、2組がステージを分け合ったのは「北米#4a+北米#4c」の35公演でした。その中で本作は「北米#4c」の5公演目にあたるコンサートでした。そんなショウで記録された本作は、GUNS篇『Zodiac 468』でも記したように、クリアでタイトな名録音。野外と思しき現場にはわずかな反響成分も感じられず、ムキ出しで輪郭までビビッドな演奏音とヴォーカルをダイレクトに拾っている。そして、その演奏を囲むような現場の空気感も素晴らしくリアル。GUNS篇では殺気だってショウが中断するほどでしたが、メインアクトのAEROSMITHではその熱気を取り込むようにショウがグイグイと進んでいく。あれほど殺伐としていたムードが熱量を落とさず、むしろさらに引き上げているのに健全化。盛大な大合唱も巻き起こりながら開放感もいっぱいという夏祭りのような盛り上がりになるのです。そして、そんな熱狂の原動力になっているのは70年代クラシックスと最新ヒットを織り交ぜたショウそのもの。1988年と言えば、当店では定番プロショット『HOUSTON 1988』も人気ですが、レッグが違うせいかセットも変化している。ここで比較しながら整理しておきましょう。70年代クラシックス(10曲) ・野獣生誕:Walking the Dog(★)/Dream On・飛べ!エアロスミス:Same Old Song And Dance/Lord Of The Thighs(★)・闇夜のヘヴィ・ロック:Walk This Way/Sweet Emotion・ロックス:Rats In The Cellar(★)/Back In The Saddle/Last Child・ドロー・ザ・ライン:Draw the Line パーマネント・ヴァケイション(7曲)・Heart's Done Time(★)/Rag Doll/Hangman Jury/Permanent Vacation/Angel/I'm Down/Dude (Looks Like a Lady) ※注:「★」印は定番プロショット『HOUSTON 1988』でも聴けない曲。……と、このようになっています。貴重な「Heart's Done Time」やカバーの「I'm Down」、賛否を呼んだ「Angel」など、その後にはあまり演奏しなくなっていく『PERMANENT VACATION』ナンバーもたっぷりの新曲ラッシュが新鮮。その上で厚めにセレクトされたクラシックスとの組合せの妙が素晴らしい。「Rats In The Cellar」「Same Old Song And Dance」で一気に加熱しながら新曲5連発で一気に若返り、再びクラシックス・ベストに雪崩れ込む。先ほども一気に健全化した現場ムードについて触れましたが、その要因はこの押しと引き。ベテランならではの巧みなタイミングとハンドリングの成せる業なのかも知れません。クリアな空気感とタイトなサウンドで復活AEROSMITHの熱演をフル体験できるライヴアルバムです。本作自体が優れた音楽差品なのは間違いありませんが、前座のGUNS篇『POCONO DOWNS 1988』と併せ聴くことで、世紀のツアーを現場体験できる貴重な姉妹作なのです。「1988年8月30日ウィルクスバリ公演」の強力オーディエンス録音。前座だったGUNS N' ROSES篇『Zodiac 468』と同録音家による姉妹作で、同じようにクリアでタイトな名録音。野外と思しき現場にはわずかな反響成分も感じられず、ムキ出しで輪郭までビビッドな演奏音とヴォーカルをダイレクトに拾っている。貴重な「Heart's Done Time」やカバーの「I'm Down」、賛否を呼んだ「Angel」など、その後にはあまり演奏しなくなっていく『PERMANENT VACATION』ナンバーもたっぷりの復活の現場を極上サウンドでフル体験できます。Pocono Downs Racetrack, Wilkes-Barre, PA, USA 30th August 1988 TRULY AMAZING/PERFECT SOUND Disc 1 (55:04) 1. Tune Up 2. Rats In The Cellar 3. Same Old Song And Dance 4. Heart's Done Time 5. Rag Doll 6. Hangman Jury 7. Permanent Vacation 8. Angel 9. Back In The Saddle 10. I'm Down 11. Lord Of The Thighs Disc 2 (52:11) 1. Slide Intro 2. Draw The Line 3. Guitar Intro 4. Last Child 5. Drum Solo 6. Walkin' The Dog 7. Dream On 8. Walk This Way 9. Sweet Emotion 10. Dude (Looks Like A Lady) Steven Tyler - Vocals Joe Perry - Guitar Brad Whitford - Guitar Tom Hamilton - Bass Joey Kramer - Drums

Aerosmith エアロスミス/PA,USA 1988

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