「90年代」という時代の象徴にまで登り詰めた寵児レニー・クラヴィッツ。絶頂の日本人気が炸裂した1995年の日本武道館を真空パックした豪華ライヴセットが登場です。そんな本作に収められているのは「1995年11月10日:日本武道館」公演。その絶品オーディエンス録音をDISC 1-2に、同日の大定番プロショットをDISC 3に配した3枚組です。当時のレニーは「Are You Gonna Go My Way」が各種CMに起用されてお茶の間にまで浸透し、新作『CIRCUS』もオリコン1位を獲得。まさに絶頂の刹那にありました。まずは、その凄まじい人気ぶりを実感できるツアー日程を振り返り、ショウのポジションを確かめてみましょう。 ・11月1日:大阪城ホール・11月3日『SAPPORO 1995(真駒内)』・11月6日:日本武道館・11月7日:日本武道館・11月9日:日本武道館・11月10日:日本武道館 ←★本作★・11月13日:日本武道館・11月14日:日本武道館・11月15日:日本武道館・11月18日:東京ベイNKホール・11月21日:浜松アリーナ・11月22日:名古屋レインボーホール・11月23日:名古屋レインボーホール・11月25日:福岡マリンメッセ・11月28日:広島グリーンアリーナ・11月29日:大阪城ホール 以上、全16公演。あまりズラズラ並べるのも気が引けたのですが、邪魔になるほどの長さにこそ意味がある。この公演数自体がキャリア随一ですし、中でも日本武道館を9日間にわたって占拠した7連続公演は圧巻。「なんで東京ドームにしない!?」と、思わず四半世紀前のプロモーターにツッコミたくなるド迫力スケジュールです。本作が記録されたのは、そんな7連続公演のド真ん中となる4公演目のコンサートでした。そんな本作のメインは、新発掘となるフル・オーディエンス録音。それも様々なアーティストの90年代/2000年代録音を連発している話題の録音家コレクションでして、最近ですとグレッグ・オールマンの『TOKYO 1998 FINAL NIGHT』やデヴィッド・シルヴィアンの『TOKYO 2001』、ブライアン・フェリーの『TOKYO 2002』も大好評。今週同時リリースとなるナイル・ロジャースも、この人物の作品です。そして、本作もその名声をさらに輝かせるであろう傑作。ホール鳴りも吸い込んだオーディエンスらしいサウンドではあるものの、それはあくまで音色の話。八角形の空間はクリアに透き通っており、そこを突っ切ってくるディテールの鮮やかさはテレビ放送にも負けていない。目を閉じれば武道館ならではのスペクタクルを肌感覚で味わえつつ、機微までしっかりと聴き取れる。決してサウンドボードと比較するタイプではないものの、オーディエンスならではの美と鮮やかさに全身を浸せる名録音なのです。そんなフル・ライヴアルバムの「向こう側」を教えてくれるのが、DISC 3のプロショット篇。こちらは某放送協会によって撮影・放映されたマルチカメラ・プロショットでして、当時から大定番としてお馴染み。本作ではコアな記録マニアによる極上マスターを使用しており、(時代柄、画質にアナログ感覚はあるものの)劣化もダビング痕も観られない艶やかな映像美で愉します。ただし、この映像は放送枠の関係もあってフルではない。ここで完全収録のDISC 1-2と併せて内容も整理しておきましょう。レット・ラヴ・ルール(4曲)・Freedom Train(★)/Be(★)/Mr. Cab Driver/Let Love Rule ママ・セッド(4曲)・Stop Draggin' Around/Always on the Run/Fields of Joy(AUDのみ)/It Ain't Over 'Til It's Over 自由への疾走(3曲)・Come On and Love Me(★)/Are You Gonna Go My Way/Believe サーカス(6曲)・Tunnel Vision/Beyond the 7th Sky/Circus/Can't Get You Off My Mind/The Resurrection(★)/Rock And Roll Is Dead(AUDのみ)※注:「★」印は『SAPPORO 1995』では聴けなかった曲。……と、このようになっています。DISC 1-2ではTVプロショットではカットされた「Fields of Joy」「Rock And Roll Is Dead」も聴けるわけです。また、当店では同じツアーの北海道録音『SAPPORO 1995』も人気なのですが、日本武道館はセットが異なり、そこでは聴けなかったレパートリーも4曲楽しめます。全盛・絶頂にあったレニー・クラヴィッツの日本公演を目撃できる大定番プロショットの極上マスターと、その現場をフル体験できる新発掘ライヴアルバムのセットです。磨き込まれたプロショットのクオリティからは90年代の音楽シーン自体が浮かび上がり、リアルなオーディエンス録音からは時代の息吹が吹き出してくる。もはや1アーティストの傑作というだけでなく、「90年代の洋楽」という日本文化そのものを象徴する豪華セット。「1995年11月10日:日本武道館」公演の絶品オーディエンス録音をDISC 1-2に、同日の大定番プロショットをDISC 3に配した3枚組。メインとなるフル・オーディエンス録音は話題の録音家コレクションの最新作で、八角形の空間がクリアに透き通り、そこを突っ切ってくるディテールの鮮やかさはテレビ放送にも負けていない。目を閉じれば武道館ならではのスペクタクルを肌感覚で味わえつつ、機微までしっかりと聴き取れる美と鮮やかさの名録音です。DISC 3は某放送協会による大定番のTV放送プロショットで、記録マニアによる極上マスターで収録。「90年代の洋楽」という日本文化さえ象徴する豪華セットです。Live at Budokan, Tokyo, Japan 10th November 1995 TRULY AMAZING/PERFECT SOUND(from Original Masters) Disc 1(50:13) 1. Intro 2. Tunnel Vision 3. Stop Draggin' Around 4. Freedom Train 5. Always on the Run 6. Beyond the 7th Sky 7. Come On and Love Me 8. Circus 9. Be Disc 2(52:30) 1. Can't Get You Off My Mind 2. Fields of Joy 3. Mr. Cab Driver 4. Let Love Rule 5. It Ain't Over 'Til It's Over 6. Are You Gonna Go My Way 7. The Resurrection 8. Rock And Roll Is Dead 9. Believe DVD(1:29:54) 1. Intro 2. Tunnel Vision 3. Stop Draggin' Around 4. Freedom Train 5. Always On The Run 6. Beyond The 7th Sky 7. Come On And Love Me 8. Circus 9. Be 10. Can't Get You Off My Mind 11. Mr. Cab Driver 12. Let Love Rule 13. It Ain't Over 'Til It's Over 14. Are You Gonna Go My Way 15. The Resurrection 16. Believe 17. End Credit PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.90min. Lenny Kravitz : vocal / guitar Craig Ross : guitar Cindy Blackman : drums Jack Daley : bass George Laks : keyboards Michal Hunter : trumpet Harold Todo : saxophone Todo Garner : backing vocals Troy Garner : backing vocals Michael Contratto : backing vocals