『ELIMINATOR』の天文学的ヒットによってMONSTERS OF ROCK出演を果たし、キャリア最大の英国ツアーも実現させた1983年のZZ TOP。その現場を極上体験できるオリジナル録音が永久保存決定です!そんな本作に刻まれているのは「1983年11月27日ロンドン公演」。伝統の名会場“ハマースミス・オデオン”の一夜を真空パックした超極上オーディエンス録音です。本作の真髄は、一世一代の全盛期を超絶サウンドでフル体験できること。何しろ、彼らの英国公演と言えば、MONSTERS OF ROCKで大トリを務めた1985年が象徴的ですが、公演数では1983年こそが最多。その状況を知る意味でも、まずは当時のスケジュールから紐解いてみましょう。1983年・1月1日ー9日:北米#1(6公演)《3月23日『ELIMINATOR』発売》・5月6日ー8月13日:北米#2(61公演)・8月18日+20日:英国#1(2公演)・9月1日ー10月9日:北米#3(26公演)・10月16日:マーキー公演 ←※『MARQUEE 1983 MASTER』・10月17日ー11月16日:欧州(21公演)・11月19日ー30日:英国#2(9公演)←★ココ★ 1984年・1月12日ー2月12日:北米#4(23公演)これが『ELIMINATOR』でシーンを席巻していた1983年/1984年のZZ TOP。イギリスでは「英国#1/マーキー/英国#2」の合計12公演が実現しました。彼らは現在までに20回渡英していますが、公演数の平均はわずか2.3回。1年間に英国で2桁公演を行ったのは後にも先にも1983年だけだったのです。そんな中でも本作のハマースミス公演は史上最多を誇る「英国#2」。その7公演目にあたるコンサートでした。まさに英国人気の絶頂を真空パックした本作は、サウンドも「超」付きの極上品。録音した本人から譲られたオリジナル・マスターなのですが、この人物こそ英国では知らぬコレクターはいないという重鎮。本稿に目を留められた方なら『MARQUEE 1983 MASTER』をご記憶かも知れませんが、あの大名盤を手掛けた録音家なのです。実際、そのサウンドは距離感のない芯が目の前に迫り、ディテールも超鮮やか。『MARQUEE 1983 MASTER』は狭い狭いクラブゆえの密着感だったわけですが、ハマースミス・オデオンは3500人規模。それにも関わらず、マーキーにも迫るタイト感なのです。しかも、美しい。超タイトと言ったそばから何ですが、ヘッドフォンで耳を澄ますとほんのりとしたホール鳴りも吸い込んでいる。それが芯に得も言われぬ艶を与え、3人のシンプルなアンサンブルにダイナミズムまで宿らせている。クオリティ的にはFM放送サウンドボード級にも関わらず、ナチュラルな鳴りの美しさと瑞々しさは一発録りオーディエンスだからこそ。サウンドボード以上の気品を湛えた超名録音なのです。そんな品格のサウンドで描かれるのは、絶頂の英国人気を全身で噛みしめるようなフルショウ。前述した『MARQUEE 1983 MASTER』は本格的な欧州ツアーに臨むウォームアップ・ギグでしたが、それから約1ヶ月のツアーをこなした本作ではセットも変化。ここで比較しながら整理してみましょう。 LONDONレコード時代(8曲) ・トレス・オンブレス:Waitin' for the Bus/Jesus Just Left Chicago/La Grange・ファンダンゴ!:Heard It on the X/Tush・テハス:Arrested for Driving While Blind・その他:I Love the Woman(フレディ・キング)/Jailhouse Rock(エルヴィス・プレスリー)ワーナーブラザーズ時代(12曲) ・皆殺しの挽歌:I'm Bad, I'm Nationwide(★)/Manic Mechanic(★)/Cheap Sunglasses(★)・エル・ロコ:Ten Foot Pole(★)/Pearl Necklace/Party on the Patio/Tube Snake Boogie・イリミネイター:Got Me Under Pressure/I Got the Six/Gimme All Your Lovin'(★)/Sharp Dressed Man/TV Dinners(★)※注:「★」印は『MARQUEE 1983 Master(Shades 1276)』では聴けなかった曲。……と、このようになっています。80年代当時にしか演奏していない「I Got the Six」「TV Dinners」も飛び出すわけですが、それ以上に美味しいのがショウの勢いそのもの。「Got Me Under Pressure」で景気よくスタートし、さらに「I Got the Six」「Gimme All Your Lovin'」と新曲で畳みかける序盤の格好良さ! ビートのキレもシャウトの張りも絶好調でヘヴィにブチかます。そして、それを大歓待するロンドンのムード。思えば、この前年1982年にMONSTERS OF ROCKの大トリを務めたのはSTATUS QUOであり、翌1984年はAC/DCでした。80年代ブギの御三家とも言えるZZ TOPが大人気なのも道理。最終的に『ELIMINATOR』は米国でダイヤモンド・ディスク、英国でプラチナ・ディスク×4というモンスター・ヒットとなるわけですが、そんな生涯一度の絶頂を全身で満喫するような溌剌としたブギが強烈なのです。「なぜ全盛期に公式ライヴ盤を残してくれなかったのか」……これは ZZ TOPファンなら誰しもが思う事でしょう。その夢は未だに叶えられそうにありませんが、これからは本作がその乾きを癒してくれる。本作は、そんな次元に立つ決定盤なのです。「1983年11月27日ハマースミス・オデオン公演」の超極上オーディエンス録音。録音した本人から譲られたオリジナル・マスターで、距離感のない芯が目の前に迫り、ディテールも超鮮やか。ほんのりとしたホール鳴りも芯に得も言われぬ艶を与え、3人のシンプルなアンサンブルにダイナミズムまで宿らせている。クオリティ的にはFM放送級にも関わらず、ナチュラルな鳴りの美しさと一発録りの気品でサウンドボード以上となる超名録音です。「なぜ全盛期に公式ライヴ盤を残してくれなかったのか」……そんな乾きを癒してくれる歴史的な決定盤です。クラプトンの権威でお馴染みの英国人テーパー録音のマスターを使用。驚異的超高音質です。 Hammersmith Odeon, London, UK 27th November 1983 TRULY PERFECT/ULTIMATE SOUND(from Original Masters) (77:08) 1. Intro 2. Got Me Under Pressure 3. I Got The Six 4. Gimme All Your Lovin' 5. Waitin' On The Bus 6. Jesus Just Left Chicago 7. I'm Bad I'm Nationwide 8. Sharp Dressed Man 9. Ten Foot Pole 10. TV Dinners 11. Manic Mechanic 12. Heard It On The X 13. I Love the Woman 14. Pearl Necklace 15. Cheap Sunglasses 16. Arrested For Driving While Blind 17. Party On The Patio 18. Tube Snake Boogie 19. Jailhouse Rock 20. La Grange 21. Tush Billy Gibbons - Guitar & Vocal Dusty Hill - Bass & Vocal Frank Beard - Drums