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Skid Row スキッド・ロウ/England,UK 1992

『SLAVE TO THE GRIND』が全米1位に輝き、全盛の真っ直中にいた1992年のSKID ROW。その勢い溢れるサウンドボード・アルバムが登場です。そんな本作に記録されているのは「1992年8月22日ドニントン公演」。英国最大のロックフェス“MONSTERS OF ROCK”に出演した際のステレオ・サウンドボード録音です。この年のMONSTERS OF ROCKは、大トリIRON MAIDENが公式ライヴアルバムを残した事でも有名ですが、セカンドビルを務めたのがSKID ROW。本作は「SKID ROW版のLIVE AT DONINGTON」とも言うべきサウンドボード・アルバムなのです。また、彼ら自身の歴史に目を向けると、本作は“SLAVE TO THE GRIND Tour”の一幕でもありました。ここで丸2年に及んだ絶頂時代の全景も振り返っておきましょう。1991年・5月24日ー6月10日:北米#1a(11公演)《6月11日『SLAVE TO THE GRIND』発売》・6月11日ー8月3日:北米#1b(27公演)・8月13日ー9月6日:欧州#1(8公演)・9月30日ー10月15日:日本#1(11公演)・11月11日ー12月19日:欧州#2(27公演)・12月28日ー31日:北米#2a(3公演)1992年・1月9日ー6月22日:北米#2b/南米#1(85公演)・8月7日ー15日:南米#2(6公演)・8月22日:MONSTERS OF ROCK出演 ←★本作★《9月22日『B-SIDE OURSELVES』発売》・9月25日ー10月10日:日本#2/アジア他(10公演)←※BUDOKAN 1992・11月12日:スイス公演 1993年・1月30日ー2月6日:オセアニア(3公演)・6月13日:ニューヨーク公演これが1991年ー1993年のSKID ROW。1992年には四度目の来日公演も実現したわけですが、MONSTERS OF ROCK出演はその約1ヶ月前でもありました。超有名フェスだけにその模様はラジオでも放送され、FMサウンドボードが愛されても来ました。本作も同じように当時のエアチェックを元にしたライヴアルバムで、その最高峰にあたるものなのです。そのポイントはマスタリング。既発をご存知の方ならピンと来ると思いますが、当時放送事故でもあったのかこのライヴは完璧な録音が見つかっていない。瞬間的な音飛びが多く、妙に聞き苦しいマスターばかりだったのです。本作は、そんなブツ切りマスターを入念に補整されたもの。別パートから補完したり、拍を揃えて繋げたり。学術研究的には通しライヴそのものではないのですが、音楽アルバムとしてシームレスに楽しめるように仕上げられているのです(ただし1ヶ所、「Makin' A Mess」のイントロ部だけは補整が不可能でワープ感があります)。もちろん、サウンド面の磨き込みも万全。ジャストにビシッと安定したピッチは当然として、やや暴れていたベースラインも全体とのバランスを整えて聴きやすく仕上げました。そんなベスト・バージョンで描かれるのは、聖地ドニントンに臨む爆テンションも苛烈なショウ。オープニングの「Slave To The Grind」が放送されなかった(何てことを!)ためにフルショウではありませんが、他は全曲収録。ここでその内容も整理しておきましょう。オリジナル・SKID ROW:Big Guns/Here I Am/Makin' A Mess/18 And Life/Piece Of Me/I Remember You/Youth Gone Wild・SLAVE TO THE GRIND:Riot Act/Psycho Love/Monkey Business カバー・Psycho Therapy(THE RAMONES)/Children Of The Damned(*:IRON MAIDEN)/Shout At The Devil(*:MOTLEY CRUE)/Enter Sandman(*:METALLICA)/Cold Gin(KISS)/Delivering The Goods(JUDAS PRIEST)※注:「*」印はフル演奏ではなく、さわりだけ。……と、このようになっています。初期2枚の濃縮還元も美味しいですが、この時期は多彩なカバーもポイント。KISSの「Cold Gin」やJUDAS PRIESTの「Delivering The Goods」は日本公演プロショット『BUDOKAN 1992』でも聴けなかったレパートリーです。しかも、「Cold Gin」に突入する前には即興のお遊びも披露。当日大トリを務めたIRON MAIDENの「Children Of The Damned」から始まり、MOTLEY CRUE、METALLICAの名曲を思いつくままに演奏する。あくまで遊び感覚で音楽的にどうこう言うタイプではないのですが、だからこそ面白い。普通、こうしたカバーは先人のクラシックスを選ぶものですが、SKID ROWは気にするそぶりもなく同時代の曲を繰り出していく。ショウ全体を包み込むアメリカ人らしい大らかさを象徴するようなシーンでもあるのです(それにしてもバスはKISSがよく似合いますね)。黄金時代の大舞台FM放送ながら、音飛びがあるために広く知られてこなかったMONSTERS OF ROCKサウンドボード。その欠点を可能な限り補修し、音楽作品に昇華させた1枚です。生放送系なので放送マスターが発掘される望みも薄いサウンドボードの大傑作。「1992年8月22日MONSTERS OF ROCK」のステレオ・サウンドボード録音。当時の放送に難があったのかブツ切れマスターばかりでしたが、本作は入念に補整された最高峰版。音楽アルバムとしてシームレスに仕上げられています(「Makin' A Mess」のイントロだけはワープ感が残っています)。サウンドも磨き込まれ、やや暴れていたベースラインも全体とのバランスを整えて聴きやすい。残念ながらオープニングの「Slave To The Grind」が放送されなかったので不完全ですが、初期2枚の必殺曲や「Psycho Therapy」「Cold Gin」「Delivering The Goods」など美味しいカバーも楽しめます。 Live at Donington Park, Leicestershire, UK 22nd August 1992 STEREO SBD (61:04) 1. Big Guns 2. Here I Am 3. Makin' A Mess 4. 18 & Life 5. Piece Of Me 6. Drums Solo 7. Riot Act 8. Psycho Therapy 9. Psycho Love 10. Monkey Business 11. Children Of The Damned (Excerpt) 12. Shout At The Devil (Excerpt) 13. Enter Sandman (Excerpt) 14. Cold Gin  15. Delivering The Goods 16. I Remember You 17. Youth Gone Wild Sebastian Bach - Vocal Rachel Bolan - Bass Dave "The Snake" Sabo - Guitar Scotti Hill - Guitar Rob Affuso - Drums STEREO SOUNDBOARD RECORDING

Skid Row スキッド・ロウ/England,UK 1992

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