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Oasis オアシス/Osaka,Japan 8.29.1995

オアシス初期の来日公演はリアタイですと、それこそ多くのアイテムが生み出されていた訳ですが、そもそもが良好な音源に恵まれていた訳ではないので、それ以上に現在では入手できないアイテムばかりという状況に陥っています。94年の来日に関しては似たような状況に一石を投じた名盤「NAGOYA 1994 DAT MASTER」が昨年リリースされて大好評を博した訳ですが、オアシス二度目の来日となった95年になると現行アイテムが皆無という由々しき状態のまま現在に至る。初来日と違い、未だにすべての公演の音源が発掘されている訳でないという状況が最大の要因かと思われますが、そんな中で唯一と言っていい上質なオーディエンス録音と呼べたのが8月29日の大阪、ベイサイドジェニーでのギグを収めた音源。今は亡き大阪のライブハウス(2006年に閉館)にオアシスが見参、そのせいで海外のサイトでこの日は「大阪城ホール」などとクレジットされてしまうこともあった。95年来日公演の最終日でもあったこの日のDATを用いたオーディエンス録音は実に素晴らしい音質。当然「HELLO AGAIN」というアイテムがほぼリアタイ(といっても1997年ごろ)にリリース、優良タイトルと呼んでもいいくらいであったのですが、一枚のディスクの収録時間の限界によってノエルのアコセットを省略。そこでカットされた曲は「FREE TIBET」や「TIBETAN WONDERLAND」といった彼が97年に行ったソロ・ライブのおまけに収録されるという変則なリリースとなってしまい、せっかくの良質音源がアイテムとして扱いづらい形でリリースされてしまったのでした。おまけにそれらのアイテムの流通量は決して多くなく、優良音源がマニアに行き渡らないという状況でもあったという。当然それらのアイテムを結合させてコンプリを実現させた「WEST OF EAST」や「SPLENDER 2」といったアイテムも後に登場。そしてバラ売りされた先のリリースそれぞれを海外のマニアがまとめたトレーダー・バージョンなども存在していましたが、今度は編集ミスによって曲間のやりとりが変な位置に組み込まれるという問題を抱えてしまったのです。元があれだけ音質の優れたDATオーディエンスだったにもかかわらず、現在に至るまでのリリース状況は不遇の一言に尽きるのではないでしょうか。そこで今回は本音源を完全な曲順かつ状態で収録してみせた上、初めてワンタイトルにまとめられたリリースということになります。例えばリアタイ・リリースであったライブ本編アイテム「HELLO AGAIN」とノエルのアコセットを収録した各アイテムには音量の差が生じていましたが、そうした違和感も今回は皆無。そして改めて感激させられる事実として、この時の来日が名盤「MORNING GLORY」のリリース前に実現していたということ。そこから約一か月後には同アルバムがリリースされ、11月になると今回映像が同時リリースとなる栄光のアールズ・コートを迎える前でもある。よって同アルバム収録曲のほとんどがノエルによって几帳面に「新曲」として新曲されており、日本のオーディエンスはその初々しい演奏ぶりを目の当たりにすることができたというのが今となっては尊い。それに何と言っても1995年ですのでリアムの声も抜群にイイ。今や日本においてもっともメジャーな楽曲であり、「ドンルク」と略されてしまうまで浸透した「Don’t Look Back In Anger」ですらリリース前であり、後のような盛り上がりを見せるようなことなく、しかもワイルドかつこじんまりと演奏されているのが今となっては何とも新鮮に映るのです。そもそもアールズ・コートから約二か月前には未だに大阪でこんなアットホームな雰囲気のライブを開いていたという事実が今となっては歴史な訳で、しかもDAT録音による実にクリアーな音質のおかげでそのアットホーム感やハコならではの臨場感が実にリアルに捉えられているのが本音源の魅力かと。当時の最新シングルかつ当日居合わせたファンにとっては数少ない「聞きなれた新曲」であった「Some Might Say」などイントロからしてそのスタジオ録音に忠実な雰囲気で演奏されているのがまた貴重。これまた新曲であり「Cast No shadow」のディレイ・エフェクトを使ったノエルでの「一人バックコーラス」状態もリリース前ならではの実験的な演出と言える場面でり、しかもこの日だけ導入されたという非常に貴重な試み。続いて彼が弾き語りで披露するバージョンの「Whatever」を元キーで(後に自分が歌いやすいようキーを上げるのが定例化)歌っているのもこの時期ならでは。こうして大物バンドと化し始める直前に実現した二度目の来日公演から生み出された極上音源がやっとベストな形にてリリース!Bayside Jenny, Osaka, Japan 29th August 1995 TRULY PERFECT SOUND Disc 1 (46:23) 1. The Swamp Song 2. Acquiesce 3. Supersonic 4. Hello 5. Some Might Say 6. Shakermaker 7. Roll With It 8. Slide Away 9. Cigarettes & Alcohol 10. Rock 'n' Roll Star Disc 2 (37:26) 1. Fade Away (Noel Acoustic) 2. Cast No Shadow (Noel Acoustic) 3. Whatever/Octopus's Garden (Noel Acoustic) 4. Talk Tonight (Noel Acoustic) 5. Don't Look Back In Anger 6. Live Forever 7. I Am The Walrus Liam Gallagher - lead vocals, tambourine Noel Gallagher - lead guitar, vocals Paul Arthurs - rhythm guitar Paul McGuigan - bass Alan White - drums

Oasis オアシス/Osaka,Japan 8.29.1995

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