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Rolling Stones ローリング・ストーンズ/France 6.5.1976 S & V

ストーンズのライブ・アルバム「LOVE YOU LIVE」の主な収録地は1976年6月のパリ、アバトワ公演に集中していて、この一連の公演からはそのアルバムで聴かれた演奏だけでなく全公演のオーディエンス録音、さらにはテレビ放送用に収録されたプロショット映像といった具合にマテリアルが豊富であり、それがこれらの公演の高い人気にもつながっています。実際1976年ヨーロッパ・ツアーの名演の誉れ高きパリの日々ですが、その中から衝撃の発掘映像が今回のリリースとなりました!パリ公演は先のライブ・アルバムだけでなく、後にテレビで放送された映像もメイン・パフォーマンスは6月6日公演となっています。それを中心として他の日の録音も使われているのは有名ですが、映像に関しては6月5日以外の公演で構成されており、単にショウを録音する以上のセッティングが必要となるテレビ収録がこの日は行われなかったのであろうことが推測されていたものです。ところが昨年、あるとは思わなかった6月5日のプロショット映像が突如現れたのです。しかもその場所は何とYouTube。幻の映像がそこでひょっこり発掘されてしまうとは本当に凄いことだと思いますが、昨年から見られた割にこの映像の存在を知られなかった方がほとんどではないでしょうか。登場して日が浅いということもありますが、例えば「Rolling Stones 1976 Paris」と検索してもこの映像が上位に現れることはありません。それが原因かもしれません。それにしても…今まで撮影すら行われていなかったと思われていた6月5日のプロショット映像が姿を現すだなんて、本当に信じられないですよね。その映像は残念ながら完全収録とはいかず、ライブ中盤の「You Can’t Always Get What You Want」の演奏中で途切れてしまう不完全版であるのが惜しまれます。さらにアングルは正面からのカメラ一台だけであり、アングルの単調さに欠ける感も否めません。従来の映像でも6月4日の時点で複数のアングルの収録が行われていたことからすると、この日もテレビ用の撮影が行われたものの、他の日の映像だけで十分に番組が構成可能なことから、使用することなく埋もれていたアングルの一つが今回発掘されたのだと推測されます。ワン・カメラのテスト収録のようには感じられません。こういった理由からアングルは正面からの一つだけ、さらには各メンバーのクローズアップにはでは及びません。この映像のカメラマンは主にミックを撮影することを主眼に置いており、結果として一番ミックの側にいるロニー以外のメンバーが映りづらい点がもどかしいです。キースがソロを弾きだしてもカメラはミックを追いかけてしまう…さらに「You Gotta Move」の序盤などはまるで「Emotional Rescue」PVのようです(笑)。しかしそれでもなお、この映像は思わず身を乗り出してしまうようなシーンが捉えられているのがさすがはプロショット。「If You Can’t Rock Me – Get Off Of My Cloud」の終盤でいつものように「Hey!」を連呼するミックですが、過去の映像で見られた6日のテイクと違い、この日は最後だけ「Hey Hey!」と二回連呼しています。その際にチャーリーの方を向いて「二回」という合図を見せるところなど、各人が奔放に演奏する印象の強い76年のライブにおいて緊張感の伝わってくる場面でしょう。しかし最高傑作なのは「Star Star」です。毎回のステージでいきり立っていたこの風船がこの日に限ってさっぱり。6日や前年のLAとまるで違う、この見事な「半立ち」ぶりには大爆笑間違いなしです!特に巨大風船はビジュアル面のインパクトが強く、それが上手くいかなかったことが採用されなかった原因かもしれませんね。それに5日と言えば「LOVE YOU LIVE」に採用されたオープニングの「Honky Tonk Women」。歌い出しでミックが「Sugar」と呟く、この日ならではのバージョン、ファンなら誰もが聴き慣れたこの演奏の場面が遂にプロショット映像で見られるというのも感動モノです。それに今回の映像では同曲でライブが始まる前の様子も10分に渡って収録。今までもストーンズ登場直前のサンバ隊の音は見聞きすることが出来ましたが、今回はその前の火吹き男(笑)パフォーマンスから収録というのが貴重です。今回の映像が76年ツアーの知られざる個所を明らかにしてくれたといっても過言ではありません。今回の登場によって76年パリ公演は全日のプロショット映像が存在することと相成りました。こうして見比べてみると4日と6日のミックはブルーのコートで似た出で立ちなのに対し、今回の5日はレザー・ジャケットにイエロー&ブルーの派手なパンツ(これは写真で見慣れてきたものですね)だったことが解ります。それらと比べると最終日7日だけミックはライトブルーのジャケットとフリルシャツというシックな出で立ちでした。そして音声の方は当然サウンドボード録音。これもまた驚き間違いなし!今回のビデオの音声ということから全体のバランスはやや不自然なところがあり、所によってはビリー・プレストンのキーボードばかりが目立つところなどは6日の流出映像の音声とそっくりなのです。マニアの方などはむしろこのバランスに納得されてしまうことでしょう(笑)。何よりも5日でこれほどの長さのサウンドボード録音が登場したということに驚かれるはず。そこで今回は映像を収録したDVDと音声収録のCDというスタイルでのリリースとなります。これまでライブ全体はオーディエンス録音でしか味わえなかった5日公演ですが、今回の発掘は不完全ながらも世界中のファンを驚かせること間違いなし。Pavillion De Paris, Paris, France 5th June 1976. Pro-Shot/ Soundboard DVD(66:47) 1. Introduction 2. Honky Tonk Women 3. If You Can’t Rock Me / Get Off Of My Cloud 4. Hand Of Fate 5. Hey Negrita 6. Ain’t Too Proud To Beg 7. Fool To Cry 8. Hot Stuff 9. Angie 10. Star Star 11. You Gotta Move 12. You Can’t Always Get What You Want PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.66min. CD(66:51) 1. Introduction 2. Honky Tonk Women 3. If You Can’t Rock Me / Get Off Of My Cloud 4. Hand Of Fate 5. Hey Negrita 6. Ain’t Too Proud To Beg 7. Fool To Cry 8. Hot Stuff 9. Angie 10. Star Star 11. You Gotta Move 12. You Can’t Always Get What You Want

Rolling Stones ローリング・ストーンズ/France 6.5.1976 S & V

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