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Deep Purple ディープ・パープル/Scotland,UK 1987 Upgrade

実は爆テンションの名演が繰り広げられていた“THE HOUSE OF BLUE LIGHT Tour”の序盤戦。その真実を1stジェネ・サウンドで伝えるライヴアルバムが誕生です!そんな本作に刻まれているのは「1987年3月6日エディンバラ公演」。その極上オーディエンス録音です。1987年と言えば、公式ライヴアルバム『NOBODY'S PERFECT』が象徴的ですが、本作とは時期が若干異なる。まずは当時のスケジュールを振り返り、ショウのポジションを確かめてみましょう。1987年《1月12日『THE HOUSE OF BLUE LIGHT』発売》・1月26日ー3月8日:欧州#1(28公演)←★ココ★・4月15日ー5月30日:北米#1(28公演)←※公式NOBODY'S PERFECT《5月30日:リッチーが左手を負傷》・8月19日ー9月7日:欧州#2(12公演)←※公式NOBODY'S PERFECT 1988年《6月『NOBODY'S PERFECT』発売》・7月31日:MONSTERS OF ROCK ITALY出演・8月11日+16日:北米#2(2公演)・9月9日ー29日:欧州#3(14公演)これが1987年/1988年のDEEP PURPLE。公式ライヴアルバム『NOBODY'S PERFECT』は様々なショウから組まれた編集作品であり、「北米#1」をメインに「欧州#2」からも追加されたものでした。それに対して本作は、そのどちらでもない「欧州#1」。その26公演目にあたるコンサートでした。また、母国イギリスというのもポイント。ギランとリッチーが揃った再編時代では、意外と母国公演が少ない。ここでちょっと整理してみましょう。・1985年6月22日ネブワース ←※IN THE ABSENCE OF PINK・1987年3月3日ー8日(5公演)←★ココ★・1993年11月5日ー9日(4公演)←※COME HELL OR HIGH WATER 以上、全10公演。再結成を果たしてからネブワース1公演しか行っておらず、1987年は満を持しての凱旋ツアーでもありました。また、1987年/1993年は代表的な公式作も残されているわけですが、本作はその合間を繋ぐライヴアルバムでもあるわけです。ともあれ、そんなショウを記録した本作は、まさに極上の銘品。ごく最近になって発掘された1stジェネ・マスターなのですが、非常にオンでタイト。サウンドボードと間違えるほど整ってはいませんが、芯の極太感やタイムラグなしのダイレクト感は間違えたくなる。しかも、空気感が猛烈にクリア。ディテールの隅々までくっきりと際立っており、それこそメンバーと一緒にステージ上に立っているかのような間近感と鮮やかさなのです。しかも、本作はその原音を磨き直した最高峰版。音質的には十分以上にハイクオリティなのでそのままですが、原音では半音の30%狂っていたピッチをジャストに補整。「Smoke on the Water」の音欠け(2秒)も別音源でパッチされていましたが、やや雑だったので綺麗に整え直しました。そんなサウンドで描かれるのは、実は強力だった“THE HOUSE OF BLUE LIGHT Tour”の真実。とにかく、めちゃくちゃハイテンション! まず冒頭の「Highway Star」からジョン・ロードが飛ばしまくっている。常に無限にインプロヴァイズできる即興マシーンな人でしたが、この日はネジがブッ飛んでいたのか弾きに弾きに弾き倒し。「Highway Star」も曲が崩れかかってしまうほどの勢いで弾きまくるのです。その爆テンションに煽られたのか、リッチーまで爆弾き。正直なところ、完成度が高いとは言えない演奏なのですが、そんなもの知った事かのくそったれ感は70年代初期がいきなり戻ってきたかのようです。そんな爆走「Highway Star」以降もテンションは一向に下がらない。2曲目の「Strange Kind of Woman」ではさすがに崩壊寸前ではなくなりますが、弾きたい放題に変わりなし。リッチーも勝手気ままなソロやフレーズをばんばん弾き出していき、それがものの見事に決まっていく。そして、そんなリッチーのコール&レスポンスに応えるギランも凄い絶叫! キンッキンに鋭く、ギラッギラに輝くシャウト。これまた「今日だけは20代ですか?」と問いただしたくなる素晴らしさなのです。その後はセット的に美味しい新曲タイム。特に3曲目の「The Unwritten Law」は『NOBODY'S PERFECT』でも聴けなかった名曲でしてドラムソロ入りで披露されるのです。正直なところ、この曲でのギランは「Strange Kind of Woman」の凄まじさと反対のヘロヘロに変貌してしまうのですが、やっぱりリッチーとジョンはキレッキレ。特にジョンは新曲群で「本当はスタジオ盤でもこうしたかった!」と言わんばかりの美味しいフレーズを繰り出していくのです。このように1曲1曲コメントできるほど凄まじい演奏ぶりなのですが、それが最後まで貫かれるから本作は凄い。「Smoke on the Water」で一度大団円を迎えるのですが、大盛り上がり大会な現場に気を良くしたのか、再び5人が現れて「Black Night」をブチかます。実のところ、別に「Black Night」自体は珍しくもなんともないのですが、普段なら「Smoke on the Water」で終わった感が漂うところを本作では「Black Night」でダメ押す。そうとしか思えないほどに本作の演奏は熱く、現場の盛り上がりもハンパではないのです。正直なところ、1987年でここまでノリにノリまくったステージはちょっと記憶にない……と言いますか、「1987年」のイメージそのものが変わってしまいました。それほど燃え上がるフルショウを極太ダイレクト・サウンドで味わえる驚異の1stジェネ・マスターです。あと数ヶ月でショウ現場から35年になるわけですが、まだまだ新たな発見がある。DEEP PURPLEの凄み、オーディエンス文化の奥深さに改めて気づかされる新名盤。「1987年3月6日エディンバラ公演」の極上オーディエンス録音。ごく最近になって発掘された1stジェネ・マスターなのですが、非常にオンでタイト。極太な芯のダイレクト感はサウンドボード級ですし、空気感も猛烈にクリア。しかも、ショウが爆テンション。ジョンもリッチー「Highway Star」から曲が崩れかかってしまうほどの勢いで弾きまくり、その後も勝手気ままなソロやフレーズがビッシビシと決まっていく。ギランも20代に若返ったかと思うほどの絶叫を轟かせる。「1987年」のイメージそのものが変わってしまうフルショウを極上体験できる新名盤です。 Playhouse Theatre, Edinburgh, Scotland 6th March 1987 ULTIMATE SOUND(★初登場。奇跡の超高音質!) Disc 1 (50:43) 1. Intro 2. Highway Star 3. Strange Kind of Woman 4. The Unwritten Law 5. Blues 6. Dead or Alive 7. Perfect Strangers 8. Hard Lovin' Woman 9. Child in Time Disc 2 (54:08) 1. Difficult to Cure 2. Keyboard Solo 3. Knocking at Your Back Door 4. Woman From Tokyo 5. Lazy 6. Space Truckin' 7. Smoke on the Water 8. Black Night Ian Gillan - vocals Ritchie Blackmore - guitar Jon Lord - keyboards Roger Glover - bass Ian Paice - drums

Deep Purple ディープ・パープル/Scotland,UK 1987 Upgrade

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