最高傑作とも呼ばれる名作『FOREVER IN TIME』を創り上げたツイン・ハーモニーの魔術師PRAYING MANTIS。アルバムと同じくトニー・オホーラと共に実現させた来日公演を極上体験できるオリジナル録音が登場です。そんな本作に吹き込まれているのは「1998年11月11日:名古屋ボトムライン」公演。その極上オーディエンス録音です。PRAYING MANTISと言えば、RIOTと並んで日本のファンが愛し、長年に渡って支え続けてきたバンド。幾度となく来日を果たし、その模様は公式ライヴアルバムにも残されています。そんな来日史の中でも最も素晴らしく、ファンが思い描く「マンティス像」を体現してくれたのは1998年だったのではないでしょうか。何しろ、当時は『A CRY FOR THE NEW WORLD』と並ぶ名盤中の大名盤『FOREVER IN TIME』を送り出し、その名曲群もたっぷりと演奏してくれた。しかも、『A CRY FOR THE NEW WORLD』時代は来日前にコリン・ピールが脱退してしまったわけですが、1998年はアルバム通りにトニー・オホーラが帯同。あの麗しき『FOREVER IN TIME』世界がステージでも再現されたのです。しかし、それほど決定的な来日だったにも関わらず、オフィシャル作品化は実現しませんでした。『LIVE AT LAST』『CAPTURED ALIVE IN TOKYO CITY』と公式ライヴ作が続いていたために無理もないとは言え、マンティスの本領発揮が残されなかったのはあまりに、あまりに悔しい運命でした。本作は、そんな乾きと悔しさを晴らしてくれる極上のフルライヴアルバムなのです!思わずメーターが上がってしまいました。頭を冷やして基本から始めましょう。まずは、当時のスケジュールからショウのポジションを振り返ってみましょう。・11月9日:仙台MA.CA.NA.HALL・11月10日:大阪バナナホール・11月11日:名古屋ボトムライン ←★ココ★・11月12日:クラブチッタ川崎以上、全4公演。本作の名古屋公演は、その3公演目にあたるコンサートでした。そんなショウで記録された本作は、まさに極太・ド密着の超絶級サウンド。最近、当店で連発しているDATマスターの最新作なのですが、シリーズでもズバ抜けた大傑作。とにかくすべてが目の前・耳元。ドラムは皮の振動が感じられるほどにリアルですし、ツイン・ハーモニーもシンセもきめ細やかで絡み合っても決して混じり合わないセパレート感が絶大。そして、ヴォーカル。オホーラの歌声は息づかいレベルですし、トロイ兄弟のコーラスも1人ひとりの声がしっかりと聞き分けられるほど繊細だから幾重にも重なる重層感も一層美しい。クラブ規模ならではの密室感……と言いますか、リハーサル・ルームに同席しているかのようなバンドとのシンクロ感を味わえる。当店のお客様向けに表現するなら「まるで最強氏サウンド(実際には別人録音です)」ですし、一般的に表現したら「まるで流出サウンドボード」としか言いようのない超ダイレクト・サウンドなのです。そんなド直球サウンドで描かれるのは、オホーラを迎えて甦った哀愁ハードロックの極地。ここで名曲選を整理してみましょう。フォーエヴァー・イン・タイム(7曲) ・Wasted Years/The Messiah/Remember My Name/Valley Of The King/Forever In Time/The Day The Sun Turned Cold/Best Years ア・クライ・フォー・ザ・ニュー・ワールド(3曲)・A Cry For The New World/Rise Up Again/Letting Go その他(4曲)・80年代:Children Of The Earth/Turn The Tables・90年代:Can't See The Angels/Don't Be Afraid Of The Dark ……と、このようになっています。2大最高傑作『FOREVER IN TIME』『A CRY FOR THE NEW WORLD』を軸として、他作の必殺曲を散りばめたバランス。まさにファンが望む理想のセットでしょう。そして、その名曲群を綴るパフォーマンスこそが最高。超タイト・サウンドだけにアルバムと違って演奏音がムキ出しで、『FOREVER IN TIME』を創り上げた5人の1音1音がえらく生々しい。そして、オホーラの歌声で甦ったクラシックスも実にイイ。正直なところ、日本以外はそれほどライヴをやっていなかったようなアンサンブルはこなれているとは言いがたいのですが、『CAPTURED ALIVE』のゲイリー・バーデンのように苦笑いとはならない。そのバーデンが歌っていた「Don't Be Afraid Of The Dark」は結構厳しいものの、他のレパートリーではマンティスらしい世界観で染め直してくれるのです。名作『FOREVER IN TIME』のライヴ篇にして、過去の名曲もオホーラの歌声で染め変わったライヴアルバムです。ファンが望む「PRAYING MANTISらしさ」を極太サウンドでフル体験できる貴重極まるオリジナル録音。それにしても、この1998年の来日こそオフィシャル作品にして欲しかった……そんな悔しさも今さら甦る新名盤。「1998年11月11日:名古屋ボトムライン」公演の極上オーディエンス録音。最近、傑作を連発しているDATマスターの最新作で、シリーズでもズバ抜けた大傑作。とにかくすべてが目の前・耳元。ドラムは皮の振動が感じられるほどにリアルですし、ツイン・ハーモニーもコーラスワークもきめ細やかで絡み合っても決して混じり合わないセパレート感が絶大。最高傑作とも言われる『FOREVER IN TIME』を創り上げた5人の生演奏が脳みそにねじ込まれるシンクロ感です。トニー・オホーラの歌声で甦ったクラシックスも美味しい新名盤です。Live at THE BOTTOM LINE, Nagoya, Japan 11th November 1998 TRULY PERFECT SOUND(from Original Masters) Disc 1 (45:11) 1. Intro 2. Wasted Years 3. The Messiah 4. A Cry for the New World 5. Don't Be Afraid of the Dark 6. Remember My Name 7. Valley of the King 8. Forever in Time Disc 2 (55:39) 1. Turn the Tables 2. The Day the Sun Turned Cold 3. Rise Up Again 4. Best Years 5. Children of the Earth 6. Can't See the Angels 7. Band Introductions 8. Letting Go Tony O'Hora - Lead Vocals Tino Troy - Guitar, Vocals Chris Troy - Bass, Vocals Dennis Stratton - Guitar, VocalsBruce Bisland - Drums