ファンクラブ限定でリリースされた幻のオフィシャル作品が復刻。マーティ・フリードマン時代の貴重なアンプラグド・ステージを楽しめるライヴアルバムがリリース決定です。そんな本作に収められているのは「1998年7月10日フィラデルフィア公演」。アンプラグド・ライヴを記録した公式サウンドボード録音です。アンプラグドのファンクラブ盤と言えば、最近インディー・レーベルから再発された『UNPLUGGED IN BOSTON』を思い出される方もいらっしゃると思いますが、本作はまったくの別物。同じくファンクラブ・リリースされつつ、廃盤のままになっているレア・アルバムなのです。また『UNPLUGGED IN BOSTON』がアル・ピトレリ時代だったのに対し、本作はマーティ時代というのもポイント。当時はメンバーチェンジも活発な時期でしたので、まずは当時の歩みから振り返ってみましょう。・1月2日ー6月9日:北米#1a(61公演)《6月10日:メンザ離脱→デグラッソ代役参加》・6月10日ー7月7日:北米#1b(22公演) 《7月8日:ジミー・デグラッソ正式加入》・7月8日ー8月15日:北米#1c(24公演)←★ココ★・9月17日ー10月4日:南米#1(9公演)・11月14日ー23日:アジア#1(7公演)・12月30日+31日:フェニックス(2公演)これが1998年のMEGADETH。この年はニック・メンザ→ジミー・デグラッソの交代があったわけですが、本作のフィラデルフィア公演はサポートだったデグラッソが正式メンバーに格上げされた直後。「北米#1c」の3公演目にあたるステージでした。このショウは通常コンサートと違い、“WYSP Studios”で収録されたラジオ番組。ファンクラブ盤『UNPLUGGED IN PHILLY』は、その放送音源を収録したものなのです。本作のサウンドは、そんな出自を物語るような生々しいサウンドボード。いかなオフィシャル盤とは言え、ラジオ放送をそのままディスク化しているだけにミックスも収録も荒っぽく、「公式作品」のイメージとはちょっと違う感じ。『UNPLUGGED IN BOSTON』を体験された方なら、本作のサウンドも容易に想像できるでしょう。その一方で『UNPLUGGED IN BOSTON』が再発されても本作は黙殺されているのにも理由がある。オフィシャル側から説明はされていませんが、恐らくは「Use The Man」で発生する乱れが原因でしょう。これは明らかなデジタル・エラーでして、これでは再発は無理……と言いますか、いくらファンクラブ盤とは言え、よくこの状態でCDリリースしたもんだと感心(?)するほどです。もちろん、本作ではエラーをそのままにはしておきません。当店独自に補修し、自然でシームレスなライヴアルバムを実現。貴重なマーティ時代のアンプラグド・ショウをシームレスで美しく楽しめる1枚に仕上げました。 そんな『UNPLUGGED IN PHILLY』だけでも十分に美味しいのですが、本作はさらにダメ押し。レアな公式トラックも1曲ボーナス収録しました。そのレアテイクとはコンピレーションCD『101 KUFO PRESENTS BOOTLEG: LIVE ON-AIR』に収録された「Trust」です。タイトルに「BOOTLEG」とあるもものの、これはれっきとした公式作品。セントルイスのFM局“EXTREME RADIO 104.1”が制作したコンピで、番組に出演したアコースティック演奏を集めたもの。MEGADETHもアンプラグドで収録されています。また、このコンピはマーティ時代にリリースされたもの。本編『UNPLUGGED IN PHILLY』と合わせる事で、「マーティ時代の公式アンプラグド」をコンプリートした1枚にもなっているのです。最後に、本作で楽しめる名曲群も整理しておきましょう。クリプティック・ライティングス(5曲)・I'll Get Even(★)/A Secret Place(★)/Use The Man/Trust(2テイク)/Almost Honest その他(2曲)・Countdown To Extinction(★)/Anarchy In U.K.(★)※注:「★」印は『UNPLUGGED IN BOSTON』では聴けない曲。ファンクラブ・リリースされつつ、知る人も少なく廃盤の憂き目に遭っている幻のオフィシャル作品です『UNPLUGGED IN BOSTON』とは違うマーティ時代の貴重なアコースティック・ステージをたっぷり楽しめる1枚。公式超えクオリティの公式サウンドボード。ファンクラブ限定の廃盤アンプラグド作品がリリース。公式盤で致命的だった音の乱れも修復した最高峰版で、コンピに提供されたレア・トラックもボーナス収録。「マーティ時代の公式アンプラグド」を完全網羅した1枚です。 Live at the TLA, 94FM WYSP Studios, Philadelphia, PA, USA 10th July 1998 SBD 1. Time: The Beginning Intro 2. I'll Get Even 3. A Secret Place 4. Interview 5. Use The Man 6. Countdown To Extinction 7. Trust 8. Almost Honest 9. Anarchy In Philadelphia Bonus Track Taken from 101 KUFO Presents Bootleg: Live On-Air 10. Trust Dave Mustaine – Guitar, Lead Vocals David Ellefson – Bass, Backing Vocals Marty Friedman – Guitar Jimmy DeGrasso – Drums SOUNDBOARD RECORDING