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Oasis オアシス/IL,USA 5.20.2001 DAT Master

これまでもオアシスのライブを極上音質にてドキュメントしてくれたオーディエンス録音をリリースしてまいりましたが、今回は正に極上という表現がぴったり当てはまる超絶オーディエンス。何しろトレーダー間に「Soundboard or Excellent Audience?」という但し付きで流通していたというほどのウルトラ・クオリティ。それほどまでに音像のオンなバランスが圧倒的で、掛け値なしにリリースしかありえないレベル。それが2001年5月20日はシカゴでのステージを捉えた超絶オーディエンス・アルバム。当時、英米の兄弟バンドがジョイントするツアーとして話題を呼んだ2001年5月から6月にかけてアメリカでの「Brotherly Love」ツアー。兄弟愛ツアーという分かりやすいテーマのついたこの時期ですが、まともなアイテムが未だに5月17日のデンバー公演しか存在しないという、完全に見過ごされた状況でもある。そのデンバーはステレオ・サウンドボード録音ながら当時盛んだったウェブキャストを介して放送されたものでしたので、当時のインターネット・テクノロジーの限界から高音がシャンシャンと煩わしい音質が問題でした。それだけならまだしも、放送自体がマルチトラックからの収録でなく、それぞれの楽器のダイレクト感が強すぎた上に臨場感も薄という、あらゆる意味で癖のある音源だったのです。こうなるとステレオ・サウンドボードというメリットがほとんど感じられないのでは…と思えるほどで、挙句の果てに途中からノイズが生じて聞きづらくなってしまうという有様。この放送を収録したCDが懐かしの「BROTHERLY LOVE:JUST BEFORE 10TH ANNIVERSARY」でしたが、そんな音質が災いして評価は非常に低かった。つまり兄弟愛ツアーはアイテム的にも音源的にも恵まれなかったという訳です。その点、今回のシカゴは極めて音像の近いオーディエンス録音でありながら臨場感や楽器のバランスも申し分なく、これぞ「下手なサウンドボードを超える」素晴らしいオーディエンス録音の典型ではないでしょうか。パッと聞いただけでは間違いなくサウンドボードだと錯覚してしまうことでしょう。そんな極上音源にもいくつかのトラブルが生じており、それが優れた録音だったにもかかわらずリリースされなかった原因かと。例えば「Go Let It Out」や「Don't Look Back In Anger」において録音時からのトラブルと思われる欠損が生じてしまった。それは前者ですと1:02辺りなのですが、幸いにもこの日は別音源のオーディエンス録音が存在しますので、それを補填要員として活用。それでいて極めてなめらかにアジャストしてみせましたので、聞いているとテーパーがよそを向いて一瞬だけ音質が変わった的にしか映らないのでは。今回の音源、もう一つの欠点として、トレーダー間に出回る際のファイル化時に起きてしまったと推測される微弱な音飛びが散見され、それが「Columbia」に加え、これまた「Go Let It Out」などに生じていたのです。こちらは別音源のパッチだけに収まらず、リフの別個所をコピペするなどして徹底的にレストア。そもそも別音源は音質を調整した上でパッチに使っており、もはや違和感もなく安心して、この極上音源を楽しんでもらえることでしょう。そして兄弟愛ツアーと言えばドラマーのアラン・ホワイトが手の病気に見舞われてしまい、急遽兄のスティーブ・ホワイトが代打を務めたツアーであったことを忘れてはなりません。ポール・ウェラーの相棒的存在でもあった彼が弟のバンドの代打を務めるというのは理にかなった事だったのですが、そのプレイ・スタイルはまるで違う。軽やかかつ跳ねたドラミングで一時代を築いた弟アランと違い、兄はストレートでヘビーなスタイル。「Morning Glory」や「Acquiesce」などはフィルインの入り方がまるで違っているから面白い。それでも違和感よりは弟と違う魅力に映るのがさすがは兄弟。何より助っ人として、ただバンドに合わせる以上のプレイを聞かせてくれるのも、極上音質だからこそ伝わってくるという。その点デンバーのウェブキャストは彼のドラムの音がシャンシャンうねってしまう箇所があり、これがまた聞きづらかった。そして2001年を迎えて当初から演奏後半が白熱の展開をみせていた「Gas Panic!」ですが、これがまたスティーブとの相性の良さの現れた素晴らしい演奏であり、今となっては実に新鮮に映る。デンバーのウェブキャストではその凄みがまた伝わりづらく(おまけにここでもシャンシャンうなって聞きづらかった)スティーブのドラムが縦横無尽に暴れ回る様も今回の方が圧倒的に生々しく感じられる。何よりリアムのコンディション自体がデンバーよりも良く、そこでは声が裏返ってしまう箇所すらあった「Morning Glory」もしっかり歌えているのが大きい。このように定番であったデンバーのウェブキャストを演奏面と音質面の両方で上回る極上音源、それを徹底的にレストアしてみせたのが今回のリリース。おまけに他のバンドとのジョイントツアーということからステージがサクッと1CDに収まった聞きやすさ。何かとリリースに恵まれず、そもそもアイテム自体が入手困難な2001年の兄弟愛ツアーを代表する新たなスタンダードが誕生! New World Music Theatre, Chicago, IL, USA 20th May 2001 TRULY PERFECT SOUND (72:37) 1. Intro 2. Go Let It Out 3. Columbia 4. Morning Glory 5. Fade Away 6. Acquiesce 7. Gas Panic ! 8. Cigarettes & Alcohol 9. Step Out 10. Slide Away 11. Champagne Supernova 12. Don't Look Back In Anger 13. I Am The Walrus Liam Gallagher - vocals, tambourine Noel Gallagher - guitar, vocals Gem Archer - guitar Andy Bell - bass Steve White - drums

Oasis オアシス/IL,USA 5.20.2001 DAT Master

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