「CHICAGO 2001 DAT MASTER」で2001年オアシス兄弟愛ツアーのリリースが久々に実現することを記念し同ツアーからの初リリース音源を用意いたしました。5月20日のシカゴ公演の前日のショーである19日のセント・ポールをご用意いたしました。こちらのオーディエンス録音ですが、さすがにツアー随一の無敵オーディエンスだった今回のシカゴの域には及ばないものの、それでも非常に良好なクオリティ。あるいは「INDIANAPOLIS 2001」ほど優等生録音ではないのですが、それでも非常に聞きやすいレベル。2001年というデジタル全盛の時代にあって意外なほどウォーミーな音質、おまけにリアムの声も近い。この日はシカゴの前日というだけでなく、あのウェブキャストされたデンバー(17日)の次のショーでもある。ですが、シカゴがそうであったように、この日もデンバーよりもリアムの調子が良い。考えてみると、つくづくパッとしない日がウェブキャストされてしまったのだと思い知らされるばかり。この日のリアムはとても楽しそうで、フィナーレ「I Am The Walrus」がエンディングに向かっても奇声を発するなど、かなりノリノリ。また、これはセント・ポールだけでなく次のシカゴでも当てはまったことですが、ノエルが歌う「Step Out」と代打スティーブ・ホワイトの相性はこの頃が絶頂期であったようで、先のギフト、インディアナポリスと比べてこの日や翌日シカゴの方がずっと勢いが感じられる。6月に入って何故もっさりとしたテンポへと墜ちてしまったのでしょうか。そしてオアシスと代打スティーブのケミストリーが進化し続けた「Gas Panic!」が翌日のシカゴとはまるで違った展開を見せているのが実に面白い。そこではスティーブが縦横無尽に暴れ回る感じでしたが、ここセント・ポールではストレートな勢いで彼がバンドを煽っており、この展開をバスドラの連打で締めくくる様子が圧巻。今回のリリース本体であるシカゴはもちろん、この日もまた過去の定番であったデンバーを上回る演奏内容であったという事実を思い知らされる貴重なオーディエンス・アルバム。Xcel Energy Center, St. Paul, USA 19th May 2001 PERFECT SOUND (70:44) 1. Go Let It Out 2. Columbia 3. Morning Glory 4. Fade Away 5. Acquiesce 6. Gas Panic ! 7. Cigarettes & Alcohol 8. Step Out 9. Slide Away 10. Champagne Supernova 11. Don't Look Back In Anger 12. I Am The Walrus Liam Gallagher - vocals, tambourine Noel Gallagher - guitar, vocals Gem Archer - guitar Andy Bell - bass Steve White - drums