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Nick Mason's Saugerful of Secrets ニック・メイスン/Denmark 2022

結成から丸4年を経て、今なお世界を沸かせている初期フロイド復刻プロジェクトSAUCERFUL OF SECRETS。その最新・極上アルバムが到着です。そんな本作に吹き込まれているのは「2022年5月16日コペンハーゲン公演」。その超極上オーディエンス録音です。傑作『OXFORD 2022』『ROYAL ALBERT HALL 2022』でツアー再開の第一報をレポートしましたが、本作はそれに続く第3弾。ただし、今回は第一報から少し間も開きましたので、まずはツアー日程でそれぞれの距離感を確認しておきましょう。イギリス・4月13日ー18日(4公演)・4月19日『OXFORD 2022』・4月20日+22日(2公演)・4月23日『ROYAL ALBERT HALL 2022』・4月24日ー5月11日(13公演)大陸ヨーロッパ・5月14日:ラナース公演・5月16日:コペンハーゲン公演 ←★本作★・5月14日ー7月13日(37公演)北アメリカ・9月22日ー11月1日(28公演)これが現在までに公表されている2022年のスケジュール。便宜的に「英国篇/大陸ヨーロッパ篇/北米編」と分類させて頂きました。第一報の2連作『OXFORD 2022』『ROYAL ALBERT HALL 2022』はどちらも冒頭「英国編」のライヴアルバムだったわけですが、その後ツアーはヨーロッパ本土へ上陸。本作は「ツアー第3弾」と言うよりは「大陸編の第一報」となるライヴアルバムなのです。また、リリースの間が空いたのはクオリティも一因でした。別に駄録音まみれだったわけではありません。FLOYDマニアはロック界でも耳が肥えている事でも知られ、SAUCERFUL OF SECRETSも極上クラスの録音が連発しています。しかし、それを押しても『OXFORD 2022』『ROYAL ALBERT HALL 2022』が素晴らしすぎた。しかも、今やSAUCERFUL OF SECRETSは公式ライヴ作品もある。上がりきった基準をクリアできる録音となると、なかなか難しいのです。そして、そんな基準を見事にパスしたのが本作なのです。実際、そのサウンドは心震える美音の世界。芯の極太感やディテールの細やかさ、ゼロ距離な密着感……と名録音に必要な要素はすべて揃い、その上で鳴りも絶品。芯と不可分でオーラのように塔目感を持って立ち上るホール鳴りはどこまでも美しく、力強い芯に得も言われぬ艶と厚みを与えている。その均整の美は磨き込まれたオフィシャル作品にも匹敵し、それでいて一発録りだからこそのリアリズムは気品さえ漂わせている。「超」付きの極上サウンドなのです。そんな美録音で描かれるのは、2022年バージョンのフルショウ。ざっくばらんに言って、セットは『ROYAL ALBERT HALL 2022』と一部の曲順が違うだけですので、今回は少し視点を変えてみましょう。コペンハーゲンと言えば、活動初期に「最高傑作」とまで言われた名作『COPENHAGEN 2018: MULTICAM』もありました。同都市でプロジェクトの進化度を比較するのもブートレッグならではの愉しみ方ですので、ここでは4年前の名作と比較しながら整理しておきましょう。シド・バレット時代・夜明けの口笛吹き:Lucifer Sam/Interstellar Overdrive/Astronomy Domine/Bike・神秘:Remember A Day(★)/Set The Controls For The Heart Of The Sun/A Saucerful Of Secrets・シングル他:Arnold Layne/Candy And A Currant Bun(★)/Vegetable Man/See Emily Play その後・モア:The Nile Song・原子心母:If/Atom Heart Mother・おせっかい:One Of These Days/Fearless/Echoes(★) ・雲の影:Obscured By Clouds/When You're In/Burning Bridges(★)/Childhood's End(★)※注:「★」印は『COPENHAGEN 2018: MULTICAM』で聴けなかった曲。「2022年のオーディエンス録音は、ここまで出来る」。無言のうちにサウンドがそう語りかけてくる超絶級のライヴアルバムです。あの素晴らしき『OXFORD 2022』『ROYAL ALBERT HALL 2022』さえ凌駕しかねない大陸ヨーロッパ篇の新名盤。「2022年5月16日コペンハーゲン公演」の超絶級オーディエンス録音。芯の極太感やディテールの細やかさ、ゼロ距離な密着感……と名録音に必要な要素はすべて揃い、その上で鳴りも絶品。芯と不可分でオーラのように塔目感を持って立ち上るホール鳴りはどこまでも美しく、力強い芯に得も言われぬ艶と厚みを与えている。その均整の美は磨き込まれた公式クラスであり、それでいて一発録りだからこそのリアリズムは気品さえ漂わせている。「超」付きの極上サウンドで初期フロイドの世界に浸りきれる新名盤です。 Det Kongelige Teater, Copenhagen, Denmark 16th May 2022 ULTIMATE SOUND DISC 1 01. ONE OF THESE DAYS 02. ARNOLD LAYNE 03. FEARLESS 04. OBSCURED BY CLOUDS 05. WHEN YOU'RE IN 06. CANDY AND A CURRANT BUN 07. VEGETABLE MAN 08. IF 09. ATOM HEART MOTHER 10. IF (REPRISE) 11. REMEMBER A DAY 12. SET THE CONTROLS FOR THE HEART OF THE SUN DISC 2 1. INTERSTELLAR OVERDRIVE 2. ASTRONOMY DOMINE 3. THE NILE SONG 4. BURNING BRIDGES 5. CHILDHOOD'S END 6. LUCIFER SAM 7. ECHOES 8. SEE EMILY PLAY 9. A SAUCERFUL OF SECRETS 10. BIKE

Nick Mason's Saugerful of Secrets ニック・メイスン/Denmark 2022

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