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Led Zeppelin レッド・ツェッペリン/MA,USA 1969 Upgrade

たとえ良好オーディエンスとは言えなくとも、その凄まじい演奏内容からマニアに愛されているZEPのライブ音源というのがあります。その典型が1972年シアトルでのマラソン・ショーを収めた音源の新たな決定版である「SIZZLES IN SEATTLE」でしょう。同じようにマニアの間で高く評価されつつ、それでいて決定版と呼べるアイテムが存在しない日であったのが1月26日のボストン・ティー・パーティ。この日は古くからバイオ本などにおいて「4時間を超えた伝説の一夜」として紹介されており、その音源の登場が渇望されていました。ZEPが初めてボストン後に降り立った1969年の1月は先の会場にて四日連続の公演が行われましたが、残念ながらサウンドボード録音は存在せず、かろうじてオーディエンス録音だけで垣間見られるものとなっていました。おまけに1969年の録音ということもあって、なかなかアイテムが登場しなかったのです。ところがLPアイテムの末期になって一月のボストン・ティー・パーティの音源がリリースされるようになり、マニアが発掘を待ち望んだ26日の記録に関しても「KILLING FLOOR」というタイトルでリリースされました。あのTMOQ系列からのリリースということもあり、いにしえのスタンプカバー風レイアウトのジャケットも印象的なアイテム。残念ながら四時間半にも及んだというステージのすべてが記録されていた訳ではなく、オープニングから90分ほど(それでも当時のZEPのステージとしては長い部類)までの不完全版ではありました。そもそも前年末からアメリカに上陸したZEPはウイスキー・ア・ゴーゴー、フィルモアといった名会場で毎晩全力のステージを披露しており、中でも「FILLMORE WEST 1969 DAY 2」で聞かれた1月10日のフィルモアは1月前半における名演を捉えていた定番の一つ。この時期のZEPの凄いところは、毎晩の演奏ボルテージが当たり前のように高く、それでいて到達点というものが存在しない、つまり進化が当たり前であったことに驚きを禁じえません。ジミー以下、絶対にアメリカを虜にしてみせる…と言わんばかりの大熱演が連日にわたって繰り広げられていた。おまけにこの日のオーディエンス録音は彼のギターの音が文字通りの爆音で捉えられており、その迫力が凄まじい。当時のアメリカにおいては駆け出しのバンドでしかなかったZEPのギグでポジション前方を確保するのは難しくなかったはず。もしかしたらステージ最前、ジミーの目の前で録音したのでは?と思えるほど凄まじい彼のギターの音圧。トータルなバランスは圧倒的にジミーで、彼のプレイが抑え気味になる個所では他のメンバーの音もかなり鳴っている。結局ロバートの歌声が追いやられている状態なのです。こうなると普通は飽和状態となって聞き込めないはずなのですが、この日の音源はむしろこのバランスが吉と出ているから驚き。おかげでオープニングの「The Train Kept A Rollin'」からしてジミーがもの凄い気迫でステージに挑んでいる様子がはっきり伝わってくる。それまでもLA、ニューヨークと詰めかけたオーディエンスを虜にしてきただけに、ここボストン、さらには最終日となるギグに全身全霊を傾けて弾き倒す様はジミーが完全に「ゾーン」に入ってプレイに打ち込んでいるというもの。あまりにも彼のギターの音がリアルなので、この時期のジミーのプレイはまだヤードバーズのスタイルを引きずっているのもよく解る。そんな好例が当時「Killing Floor」で後の「Lemon Song」。その基本形は既に出来上がっているものの、途中でヤードバーズ時代における彼の得意技でもあったサイレンの音を鳴らす場面などはその典型ですし、リードギターのフレーズもまたサイケ感が溢れている。ブルーズバンドとしての完成形はむしろジミーがレスポールに持ち替えた4月のフィルモアやウインターランドですので、テレキャスだからこそヤードバーズっぽさが見え隠れするこの時期ならではの貴重な記録とも。ロバートはそのことも承知していて、この日の「Dazed And Confused」では、これまたヤードバーズ「Shapes Of Things」の一節を歌い出している。それはルーズな調子であり、これが「サイケ」から「ロック」へと向かうZEPサウンドの変化の兆しと言えるかもしれません。同じように「How Many More Times」になると今度はジミーがバイオリンの弓で「For Your Love」のメロディを弾くというのがまた実に面白い。というのも同曲は先のウイスキー・ア・ゴーゴーやフィルモアではレパートリーの一曲として演奏されていた訳で、それがお役御免となってこのようにメロディが弾かれるだけの扱いにとどまったという。この場面だけでも毎晩が「攻め」の姿勢であったことを思い知らされます。ところが今までリリースされてきたアイテムに使われてきたカセット・トレード時代のバージョンだと、この「How Many More Times」弓弾きの途中で録音が止まってしまう状態を隠蔽すべく、演奏から10分辺りの個所をコピペ。さらには「Killing Floor」終演後のロバートのMCまでつなぎ合わせた、うそこエンディングを演出していたのです。もちろん今回Krw_coが公開してくれたバージョンはそうした小細工のない生のままのバージョン。しかしそれだけではありません、音質が相当に向上している。本音源のCDアイテムにおけるベストとされたCobra Standardと比べても解りやすい程のアッパー感。元々の録音状態のせいで歪みと粗さが気になる音質ではあるのですが、今回は「ジェネ不明」とのことながらも、そうした既発にあった刺々しさが自然に緩和され、はるかに聞きやすくなっている。その粗いなりに聞きやすくなった状態は絶対に驚かされるはず。もはや既発盤は明らかにアナログのジェネ落ち感が気になってしまう。そして本音源における最大の問題だったピッチの狂い。既発盤ですとライブ前半が高くて後半は低くなるという落ち着きのなさ。そこに目を付けCobra盤からおおまかにピッチ修正した「A SUDDEN ATTACK BOSTON」なんていうアイテムもありましたし、最近になってもCobra盤をピッチ修正したバージョンがアップされたほどでした。そこは今回のバージョンも別種の狂いがあり、今度は狂いこそ一定していたものの、何と60%も高くなってしまったという。今回の限定プレスCDにリリースに際しては、この問題を緻密にアジャスト。これまで最大の懸案だったピッチの狂いを遂に気にせずに、この伝説の名演を聞きこめるようになりました。その全編を通して聞かれる掛け値なしの名演、さらにはジョンジーがオルガンを弾くという、当時としては極めて貴重なフォーメーションで演奏される「You Shook Me」など、聞きどころ満載な1969年前半における重要音源の一つが遂に満足のいく形でリリースされます。もちろんタイトルは「KILLING FLOOR」!(リマスター・メモ)半音の60%程度高いピッチを修正。波形が崩れない範囲で音圧を上げました。フェードは掛けませんでした。 Boston Tea Party, Boston, MA, USA 26th January 1969 PERFECT SOUND(UPGRADE) Disc 1 (44:33) 1. The Train Kept A Rollin' 2. I Can't Quit You Baby 3. Killing Floor 4. Dazed And Confused with Shapes Of Things 5. You Shook Me 6. Communication Breakdown Disc 2 (48:05) 1. White Summer / Black Mountain Side 2. Babe I'm Gonna Leave You 3. Pat's Delight 4. How Many More Times with Duke Of Earl, Kisses Sweeter Than Ever, For Your Love, Over Under Sideways Down

Led Zeppelin レッド・ツェッペリン/MA,USA 1969 Upgrade

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