ボブ・ディラン最新ツアーからの極上音質盤「SPOKANE 2022」が最速リリースを果たしたばかりというタイミングですが、翌日ワシントン州ケニウィックのライブが何とさらにウルトラ・クオリティのオーディエンス録音にて登場!そんな衝撃のオーディエンス録音は驚いたことに「SPOKANE 2022」と同じテーパーによるもの。つまり、それと同じ人物によってディランの最新ツアーベストがいとも簡単に刷新されてしまったのです。今回のクオリティの何が凄いって、あまりにも音像が近いということ。中でもディランの歌声は完全にサウンドボード。これをヘッドフォンで聞いてしまった日には、まるで彼が目の前で歌っているかのような錯覚すら覚える凄まじさ。「SPOKANE 2022」ですらあれほどまでの高音質だった訳ですから、今回はさらに良好なポジションを確保できたということなのでしょう。演奏のディティールがまた緻密に捉えられており、随所でハッスルしたディランの鍵盤さばき、さらに「Crossing The Rubicon」のようなスローナンバーではバンマス、トニー・ガーニエが奏でるウッドベースの音も明瞭に捉えてくれていて、聞いていて思わずうっとりさせられるかと。あまりにも音質が良いので、前日のスポーケンから続いてディランが絶好調なのも手に取るように分かってしまう。オープニング「Watching The River Flow」からして彼はエンジン全開。そのハイテンションな歌いっぷりにテーパー近くの観客が思わず叫び声をあげるのですが、そこで「あ、これオーディエンス録音だ」と実感させてもらえるのだから皮肉なもの。とにかくディランはこの日、相当にゴキゲンな様子で、「When I Paint My Masterpiece」の前後では楽しそうに笑っているのもしっかり聞き取れてしまう。こんなところからも本音源の驚異的な録音クオリティを実感してもらえると同時に、彼が今なおステージを心から楽しんでいる事に感動させられることしきり。その後も「オーライ」と呟いてみせたりと、ディラン自身がこうしてライブ活動を再開できたことが嬉しくて仕方なないのは明らか。セットリストを敢えて固定した上で一曲一曲に心を込めて歌い上げる2022年ツアーのセカンド・レグからパーフェクト・クオリティとしか言いようのないオーディエンス・アルバムが最速リリース! Toyota Center, Kennewick, Washington, USA 29th May 2022 ULTIMATE SOUND Disc 1(53:52) 1. Intro 2. Watching The River Flow 3. Most Likely You Go Your Way (And I'll Go Mine) 4. I Contain Multitudes 5. False Prophet 6. When I Paint My Masterpiece 7. Black Rider 8. I'll Be Your Baby Tonight 9. My Own Version of You 10. Crossing The Rubicon 11. To Be Alone With You Disc 2(43:35) 1. Key West (Philosopher Pirate) 2. Gotta Serve Somebody 3. I've Made Up My Mind To Give Myself To You 4. Melancholy Mood 5. Mother of Muses 6. Goodbye Jimmy Reed 7. Band Introductions 8. Every Grain of Sand 9. Outro