【エリック・クラプトン2009年RAH公演の決定版が新登場!】エリック・クラプトンの秘蔵音源ではお馴染みのイギリス在住の重鎮テーパーから初公開の凄い音源がもたらされました。2009年にクラプトンが行なったロンドン、ロイヤル・アルバート・ホール連続公演から、9公演目に当たった5月28日を極上ステレオ・オーディエンス録音で完全収録したDATマスターです。今回は重鎮テーパー自身が録音したものではなく、親しい友人が録音したものとのことで、当店リリースの「Royal Albert Hall 2013 The Last Night: DAT Master(2CD)」を録音した人物と言えば、そのハイクオリティにご納得いただけるのではないかと思います。手馴れたテーパーの録音ゆえに、トラブル箇所は一切ありません。その上でサウンドは、ちょっと聴けばサウンドボード録音のような楽音、ボーカルの近さとサウンドバランスの良さを誇るものです。この連続公演からは既発盤としてボックスセットがリリースされていますが、どれか1公演を極め付けの音質で聴いてみたいと思っておられた方には最適のタイトルとなるでしょう。2009年はジャパン・ツアーも行なわれましたが、日本公演時とはセットリストも変わっており、この年中盤のクラプトンのライブとしてははずせない内容だと言えます。日本公演とはまったく異なる魅力的なセットリストだった一夜】それではここでこの年のクラプトンの履歴を追ってみましょう。・2009年2月12日~28日:11公演に渡るジャパンツアー(21日、22日には埼玉スーパーアリーナでのジェフ・ベックとのジョイント公演を含む)・2009年3月4日~10日:短期オセアニアツアー・2009年3月19日、20日:オールマン・ブラザーズ・バンドの結成40周年記念コンサートにゲストとして出演・2009年5月4日:ロンドン、ロイヤル・アルバート・ホールで行なわれたギタリスト、ジョー・ボナマッサのコンサートに飛入り・2009年5月9日:ロンドン、グロスヴナー・ホウス・ホテルで開催された「バンバリー・クリケット・クラブ」のチャリティイベントでプレイ・2009年5月11日~31日:ロイヤル・アルバート・ホール11公演を含むイギリス国内ツアー ←★ココ★・2009年6月10日~30日:アメリカン・ツアー・2009年10月20日:BBCテレビジョンスタジオにて音楽番組「Later...With Jools Holland」のスモーキー・ロビンソンのゲスト回に出演(ロビンソンのレギュラー・ギタリストが体調不良を来たしたための急遽の出演だった)・2009年10月30日:ニューヨーク、マジソン・スクエア・ガーデンで行なわれた「ロックの殿堂25周年記念セレモニー」にてクラプトンバンドとして出演、アレサ・フランクリン、オジー・オズボーン、U2らと共演する・2009年11月23日:スイス、ジュネーヴで行なわれたチャリティ・イベント「Children Auction」に出演、愛用のマーティン000-28も出品した・2009年12月31日:AA(アルコール中毒者の会)のための恒例のチャリティ・コンサート「ニュー・イヤーズ・イヴ・ダンス」開催 チャリティイベントやテレビ番組にも出演し、世界各地でツアーも行なった非常に精力的な活動の一年だったことがお分かりいただけるでしょう。ここには日本でのジェフ・ベックとのジョイント・コンサートも含まれていました。そして本作の日は、地元ロイヤル・アルバート・ホールでの11連続公演の9夜目に当たっていました。言わば、慣れた地元で伸び伸びとプレイできたタイミングだったと言えます。ジャパン・ツアーの音源を気に入っておられる方にも是非注目いただきたいのが、まずはドラマーがエイブ・ラボリアル・ジュニアからスティーヴ・ガッドに替わっていたことです。クラプトンの楽曲と言えば、もはやガッドほど「はまる」人選はないと言ってもいいほどです。その絶対的な安心感から、クラプトンはジャパン・ツアー時とは劇的にセットリストを変更してきたのです。オープニングナンバーからして違います。01年の「レプタイル・ツアー」以来8年ぶりとなるGoing Down Slowというサプライズ。この曲もOld Loveも、共に98年の「ピルグリム・ツアー」の時のアレンジでプレイされています。このあたりは、98年当時にもキーボードにティム・カーモンがいたことが主因と考えられ、Old Loveでのカーモンのシンセソロも素晴らしいものですが、彼のシンセサイザーのプレイアビリティを活かしての、92年以来17年ぶりとなったAnything For Your Loveの重厚なパフォーマンスも聴きものです。そこにドミノスナンバーGot To Get Better In A Little Whileをきっちり決めてくれるのも最高ですし、2003年ツアーではアンコールナンバーだったスタンダードナンバーSomewhere Over The Rainbowを中盤のシッティングセットで披露しているのもバラエティの妙というほかはありません。何が飛び出すか、ワクワクする前半に対し、後半は王道的なセットリストですが、何とLayla以降に、現在はクラプトンの右腕となったドイル・ブラムホールが飛入りしていることで、楽曲に素晴らしい躍動感が出ています。この連続公演では、ドイルはクラプトンに指名され、彼のバンド、アーク・エンジェルスがサポートアクトを務めていたのでした。そしてクラプトンに声を掛けられてLayla以降に参加。やはりLaylaは、彼がいるいないでその出来栄えに大きな差が出ます。ここでも彼のサポートは素晴らしいものです。ジャパン・ツアーの後に行なわれたという珍しい日程だったロイヤル・アルバート・ホール公演でしたが、ドラマーがチェンジし、セットリストも大幅に変わっただけに、日本公演とはまた違った魅力に溢れているパフォーマンスが極上音質で完全収録されています。 Royal Albert Hall, London, UK 28th May 2009 ULTIMATE SOUND(from Original Masters)*New Source Disc 1 (58:44) 1. Intro 2. Going Down Slow 3. Key To The Highway 4. Anything For Your Love 5. Old Love 6. Got To Get Better In A Little While 7. Driftin' 8. Nobody Knows You (When You’re Down And Out) 9. Lay Down Sally 10. Somewhere Over The Rainbow Disc 2 (59:54) 1. Badge 2. Little Queen of Spades 3. Before You Accuse Me 4. Wonderful Tonight 5. Layla * 6. Cocaine * 7. Crossroads * Eric Clapton - guitar / vocals Andy Fairweather Low - guitar / vocals Chris Stainton - keyboards Tim Carmon - keyboards Willie Weeks - bass Steve Gadd - drums Michelle John - backing vocals Sharon White - backing vocals Doyle Bramhall II - guitar *