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Eric Clapton エリック・クラプトン/GA,USA 1990

ジャンニ・ベルサーチのブラック・スーツに身を固め、イタリアのファッション・モデル然としたエリック・クラプトンが目いっぱいロックしたと現在でも評価の高い1990年の「ジャーニーマン・ツアー」から、初登場となる7月28日のジョージア州アトランタ公演の極上ステレオ・オーディエンス音源が2枚組でリリースです。マスターはお馴染みJEMSアーカイヴをDATにトランスファーしたものを使用していますが、その高音質をさらにブラッシュアップすべく、レーベル独自のプロ級マスタリングが施されています。録音者のデータによると、録音開始時から1分間はボリュームレベルが低かったとのことで、その部分の音量を引き上げたことで他のパートよりも僅かにヒスノイズが高まっていますが、全体のトータル・バランスとしては最良の形になっています。このツアーでの音質の判断基準と言えば、まずオープニング・ナンバー「Pretending」におけるイントロのドラム・フィル5連発の音質と迫力です。これが軟いと全体のサウンドも骨のないものになっている場合が多いのですが、本盤のこのパートでは怒涛のサウンドが確認できます。よって以降はこのダイナミックなサウンドで全編を楽しむことができるというわけです。この日は全米ツアー・セカンド・レグ6公演目に当たっていました。3月にスタートしたファースト・レグからアルバム『JOURNEYMAN』収録曲を中心としたセットで鬼気迫るパフォーマンスを聴かせていたクラプトンだけに、プレイとバンドの安定感は抜群、この日の出来も非常にタイトなものとなっています。「Pretending」「No Alibis」「White Room」「Bad Love」「Sunshine Of Your Love」といったハードなナンバーでは、ギラギラと眩いばかりの煌びやかなソロを炸裂させ、「Old Love」「Wonderful Tonight」といったムーディーなナンバーでは、とろけるようでいて、かつエモーショナルなソロを披露しています。「White Room」のソロで「Layla」のフレーズを織り交ぜているのが一興でしょう。そしてブルース・ナンバー「Before You Accuse Me」「Crossroads」では、王道を行く入魂のプレイで惹きつけます。オーディエンス・ソースの多いツアーですが、ここにきて本盤は、このクオリティゆえに当ツアーの代表作の一つに躍り出たと言ってもいいでしょう。Live at Lakewood Amphitheatre, Atlanta, Georgia, USA 28th July 1990 PERFECT SOUND Disc 1 (72:29) 1. Opening 2. Pretending 3. No Alibis 4. Running On Faith 5. I Shot The Sheriff 6. White Room 7. Can't Find My Way Home 8. Bad Love 9. Before You Accuse Me 10. Old Love Disc 2 (64:33) 1. Badge 2. Wonderful Tonight 3. Member Introduction 4. Cocaine 5. A Remark You Made 6. Layla 7. Crossroads 8. Sunshine Of Your Love Eric Clapton : Guitar & Vocals Phil Palmer : Guitar Nathan East : Bass Steve Ferrone : Drums Alan Clark : Keyboards Greg Phillinganes : Keyboards Ray Cooper : Percussion Tessa Niles : Backing Vocals Katie Kissoon : Backing Vocals

Eric Clapton エリック・クラプトン/GA,USA 1990

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