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Olivia Newton-John オリビア・ニュートン・ジョン/Aichi,Japan 2003

70年代以来、25年ぶりとなるジャパン・ツアーを実現させた2003年のオリビア・ニュートン=ジョン。その現場を伝える全世界初公開の超極上オリジナル録音が登場です。そんな本作に刻まれているのは「2003年4月2日:愛知県芸術劇場」公演。その超絶級オーディエンス録音です。2003年の来日と言えば、東京公演のTV放送プロショットも有名ですし、『OSAKA 2003』も定番として愛されてきました。その辺も含め、まずは当時のスケジュールで各ショウの位置関係を確認しておきましょう。・4月2日:愛知県芸術劇場 ←★本作★・4月4日:東京国際フォーラム ※TV放送・4月6日:東京国際フォーラム・4月7日『OSAKA 2003(フェスティバルホール)』・4月8日:福岡市民会館 以上、全5公演。本作の名古屋公演は、その初日。25年の時を超えて日本に歌声が響いた、まさに初日でした。そんなメモリアルな夜で記録された本作のサウンドは、まさに「超」付きの極上。それも「超々々々……」と止まらなくなるほどの。とにかく距離感がまったくなく、芯も極太ならディテールも超克明。8人の大所帯であっても1人ひとりの1音1音が絡み合いこそすれ、まったく混じらないセパレート感も絶大。録音家本人から譲られた世界初登場マスターなのですが、その経緯がなかったら「放送音源? 流出サウンドボード!?」と思ったのは間違いありません。ただし「まるでサウンドボード」と一言で済ませてしまったら、このサウンドの魅力を伝えきれていない。最初の衝撃から頭を冷やしてヘッドフォンで顕微鏡を覗き込むように聴き込んでみると、音の端々にホンのわずかなホール鳴りが感じられますし、五月雨のようにきめ細やかに降り注ぐ喝采も超リアル。確かに、オーディエンスの証もあるのです。そして、コレこそが本作を「奇跡」レベルに引き上げている。最初はサウンドボードにしか聞こえなかった芯に血の通った暖かみが感じられ、見事すぎるセパレート感にも同時演奏しているからこそのアンサンブルの一体感が宿っている。そして、オリビアの歌声。その芯はゼロ距離感でありつつ、同時にどこまでも真っ直ぐに伸びる高揚感も併せ持ち、会場中を優しく満たす抱擁感を発散している。チャーチオルガンが建物全体の響きで美しさを演出するように、本作は単なるサウンドボードでは到達し得ない美の世界を描き出している。実際、2003年来日はTV放送プロショットが有名なわけですが、そのサウンドボード音声よりも遙かに美しく、感動的なのです。いくら軽々しく想われてしまおうとも「奇跡的」としか表現できないサウンド。その美音が描き出すのは、四半世紀のブランクを穴埋めするような名曲の園。何度も繰り返していますが、東京公演のTV放送プロショットが象徴として君臨していますので、比較しながら整理しておきましょう。MCA/RSO時代・イフ・ノット・フォー・ユー:If Not For You/Banks Of The Ohio・そよ風の誘惑:Have You Never Been Mellow/I Honestly Love You・たそがれの恋:Sam(★)/Don't Stop Believin'・グリース:You're The One That I Want/Hopelessly Devoted To You(★)/Summer Nights・ザナドゥ:Xanadu/Magic/Suddenly・アコースティック・メドレー:If Not For You/Banks Of The Ohio/Let Me Be There/Please Mr. Please/Jolene・その他:Take Me Home, Country Roads/Come On Over/Physical それ以降・ガイア(新たなる旅立ち):Not Gonna Give Into It/Don't Cut Me Down・デュエット・ウィズ・オリビア:I Love You Crazy(★)/I'll Come Runnin'(★)・その他:Over The Rainbow(*)/Reason To Cry(*★)/It Takes Two(*★)/(They Long To Be) Close To You ※注:「*」印は愛娘クロエ・ローズと共演。「★」印は東京公演プロショットで聴けなかった曲。……と、このようになっています。前回のジャパン・ツアーは『TOTALLY HOT』だったわけですが、その後にリリースされた『XANADU』『PHYSICAL』以降の名曲群もしっかり。復帰作『GAIA』や当時の最新作『2』からも2曲ずつセレクトされていますし、カーペンターズのカバー「(They Long To Be) Close To You」も歌ってくれます。そして、レパートリー以上に感慨深いのが愛娘のクロエ・ローズ・ラッタンジーでしょう。当時17歳だった彼女は、初めての日本。「Over The Rainbow」や「It Takes Two」では美しい母娘デュエットを披露してくれますし、「Reason To Cry」では堂々のソロ・パフォーマンスも聴かせてくれる。しばらく音楽から離れて娘の成長を見守っていたオリビア。淋しかったけれど、その時代を超えたからこそのデュエットが殊更胸に迫るのです。とにもかくにも、サウンドボードさえ問題外にする奇跡のように美しいオーディエンス・サウンド。その美音で25年ぶりのフルショウを極上体験できる新発掘ライヴアルバムです。オリビアの訃報があったからこそ公開されたわけですが、その中身は感傷を超えた永遠の輝きに充ち満ちていました。美しい歌声も、歴代の名曲群も、そして何より音そのものがキラキラと輝いている音楽記録のミラクル。「2003年4月2日:愛知県芸術劇場」公演の超絶級オーディエンス録音。世界初公開のオリジナル・マスターで、とにかく距離感がまったくなく、芯も極太ならディテールも超克明。東京公演のTV放送サウンドボードよりも遙かに美しく、感動的な奇跡の名録音です。そのプロショットではカットされていた名曲群や愛娘クロエ・ローズ・ラッタンジーとのデュエットなど、25年ぶりに実現した日本公演の現場を超極上フル体験できる文化遺産アルバムです。Aichi Prefectural Art Theater, Nagoya, Japan 2nd April 2003 ULTIMATE SOUND(from Original Masters) Disc 1 (62:00) 1. Announcement / Pre-Show ★7分間収録 2. Instrumental Medley 3. I Honestly Love You(Intro) 4. Have You Never Been Mellow? 5. Xanadu 6. Magic 7. Band Introduction 8. I Love You Crazy 9. Sam 10. If Not for You 11. Banks of the Ohio 12. Let Me Be There 13. Please Mr. Please 14. Jolene 15. Physical 16. I'll Come Runnin' 17. Not Gonna Give Into It Disc 2 (60:11) 1. Don't Cut Me Down 2. Somewhere Over The Rainbow (with Chloe Lattanzi) 3. Reason To Cry (Chloe Lattanzi) 4. It Takes Two (with Chloe Lattanzi) 5. Take Me Home, Country Roads 6. (They Long to Be) Close to You 7. Don't Stop Believin' 8. Suddenly 9. You're the One That I Want 10. Hopelessly Devoted to You 11. Summer Nights 12. Come on Over 13. I Honestly Love You Olivia Newton-John - Vocals Andy Timmons - Guitar Dane Bryant - Keyboards Lee Hendricks - Bass Dan Wojciechowski- Drums Warren Ham - Harp, Horns, Vocals Steve Real - Vocals,Percussion Marien Landin-Chapman - Vocals

Olivia Newton-John オリビア・ニュートン・ジョン/Aichi,Japan 2003

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