70年代フュージョン・シーンのトップに君臨したクルセイダーズの珠玉のライブ音源をカップリング収録したタイトルです。まずアルバムImagesのツアーの最終公演を高音質リマスタリング・サウンドボードにて収録。大ヒットアルバムStreet Life前夜となりますが、そのアルバム以前の素晴らしいボーカル・レス曲をバランス良く配した大変良質なライブです。この頃はラリー・カールトン、トロンボーンのウェイン・ヘンダーソンがそれぞれ独立してバンドを抜けていますが、ジョー・サンプルががらっとバンドメンバーを変え、結果寧ろポップなサウンド志向が高まり、かなり聴き易いサウンドで、後の大ヒットの布石となっています。巷の評価では紋切り型のサウンドとなってしまった、と思われていますが、意外にバンドの演奏が低下したというより、どこか丁寧に演奏されている趣がかえって耳なじみのよさを助長しているライブとなっています。そして79年来日公演のサウンドボード録音です。確かにオフィシャルで来日公演を収録したLive In Japanがありますが、そちらは81年のライブでこちらは79年。なら期待してしまう大ヒットとなったタイトル曲Street Life、実は演奏されてません。しかも実はそのStreet Lifeからの曲はなく、75年の南から来た十字軍のSpiral、ボーカル曲Keep The Same Old Feeling辺りの楽曲をプレイしています。それはそれで素晴らしい選曲です。Street Lifeは79年12月のリリース、よってその直前のライブとなります。むしろ最後に78年のジョーサンプルのソロアルバムRainbow SeekerからIn All My Wildest Dreamsを演奏していて、プロモートしたいアルバムはむしろこちらの方かもしれません。ビリー・ロジャースによるChain Reactionでの小気味良いギターカッティングは浮き上がって聴こえてきたり、ジョー・サンプルのピアノも耳馴染みよく、マスターをきちんと磨いて最大限のリマスタリングが施されています。尚曲はちゃんと終了していますがフェードアウトがなく突然拍手が止んで次の曲に移るIt Happens Everydayが16日と17日の狭間と思われます。もちろんラリー・カールトンらはいませんが、ドラムのスティックス・フーパーはまだ在籍しており、75年辺りからラディカルに変化してきたサウンドが帰結したやはり絶頂期と言えるもの。ビリー、ロバート、スティックスまでいなくなって、ジョーとウィルトンのユニットとなる直前の心地よさ漲るライブです。 Disc 1 1.Chain Reaction 2.Sweet 'n Sour 3.I Felt The Love 4.Snowflake 5.Drum Solo 6.Crossfire 7.Put It Where You Want It 8.Spiral North Essex Poly Tech, Colchester, UK, 1978 Disc 2 1.Scratch 2.Hard Times 3.Guitar Solo 4.It Happens Everyday 5.Spiral 6.Keepp That Same Old Feeling 7.Way Back Home 8.In All My Wildest Dreams Nakano Sunplaza, Tokyo Japan, March 16 & 17, 1979 Joe Sample - Keyboards Wilten Felder - Saxophone Robert "Pops" Popwell - Bass Stix Hooper - Drums Billy Rogers - Guitar