大名盤『危機』の50周年を掲げ、3年ぶりに実現したYESの来日公演。最新オリジナル録音の全公演一緒リリースが決定です!今回のジャパン・ツアーは全5公演だったわけですが、本作はその5連作の第四弾。「2022年9月9日:ビレッジホール」公演の極上オーディエンス録音です。今回の来日は『危機』完全再現で沸いていますが、ここに至るまでは紆余曲折がありました。当初は2020年から『リレイヤー』完全再現ツアーを行った後に『危機』50周年を祝う予定だったものの、新型コロナ・パンデミックによって延期に次ぐ延期。その合間に新作『THE QUEST』がリリースされ、アラン・ホワイトが死去。結果として『危機』再現ツアーから活動再開となりました。再開当初からライヴアルバム『ROYAL ALBERT HALL 2022』で速報してきましたが、その後も予定は流動的。彼らの近況を把握する意味でも、まずは活動概要の最新状況をおさらいしておきましょう。2022年《5月26日アラン・ホワイト死去》“『危機』50周年ツアー”・6月13日ー29日:英国(11公演)←※ROYAL ALBERT HALL 2022・9月5日ー12日:日本(5公演)←★ココ★・10月2日ー11月19日:北米(29公演)2023年 “『リレイヤー』再現ツアー”・5月7日ー6月7日:欧州(24公演)これが現在までに公表されている2022年/2023年のYES。『ROYAL ALBERT HALL 2022』でレポートした「英国」レッグの後2ヶ月のオフを挟んで来日。当初2022年の活動は日本までとされていましたが、現在ではその後の「北米」ツアーも発表。『リレイヤー』再現ツアーは来年の欧州で行われる計画です。さて、今回はそんな日本公演の全公演リリース。混乱を避ける為にも、ここで同時リリース5作品のポジションも日程で確認しておきましょう。・9月5日『TOKYO 2022 1ST NIGHT』・9月6日『TOKYO 2022 2ND NIGHT』*9月8日『OSAKA 2022』*9月9日:ビレッジホール ←★本作★・9月12日『TOKYO 2022 FINAL NIGHT』※注:「*」印は本作と同じ録音家のコレクション。以上、全5公演。東名阪の3会場だったわけですが、この5作品は録音家別に2つに分けることもできる。東京三編『TOKYO 2022 1ST NIGHT』『同 2ND NIGHT』『同 FINAL NIGHT』が同一人物による連作でしたが、西日本編である本作と『OSAKA 2022』も同一録音家による姉妹作。そう、本作も名匠“西日本最強テーパー”氏による最新録音なのです。そして、本作のサウンドもまた極上級。ステージを目の前にした3列目というポジションだけに強烈なダイレクト感で、芯の極太感もディテールの細やかさも「まるでサウンドボード」としか呼びようがない。その点では『OSAKA 2022』とも通じますが、本作はさらのソリッド。体験された方の話によると現場の出音は重低音が強すぎたそうですが、本作からはそれがまったく感じられない。各楽器の輪郭も鮮やかに見事にセパレート。それこそIEMsかのようにキリッと引き締まっているのです。そんなシャープ・サウンドで描かれるのは『危機』完全再現を軸とした最新のフルショウ。セットも基本的に『OSAKA 2022』に通じるのですが、1ヶ所スティーヴ・ハウのソロは「To Be Over」ではなく「Clap」。つまり、東京2日目『TOKYO 2022 2ND NIGHT』と同一でした。念のため、ここでも整理しておきましょう。『危機』完全再現・Close To The Edge/And You And I/Siberian Khatru その他・サードアルバム:Yours Is No Disgrace/Clap(★)/Starship Trooper・こわれもの:Heart Of The Sunrise/Roundabout・その他: Wonderous Stories/On The Silent Wings Of Freedom/Does It Really Happen?/The Ice Bridge ※注:「★」印は姉妹作『OSAKA 2022』で聴けない曲。……と、このようになっています。そして、セット以上に重要なのはバンド自体の調子。今回の日本公演は場数を重ねる毎に調子を上げており、本作ではかなりこなれてきているのです。その理由は恐らく日程。冒頭で後唱歌したように彼らは約2ヶ月のオフを挟んで来日しており、実は久々の生演奏でもあった。それだけに後半になるほどカンを取り戻してきた。しかも、本作は最終日のようなセット変更もなく鉄壁。今週の5作品はいずれも素晴らしい名録音ではあるものの、こと「演奏の充実度」なら本作こそが最高傑作ではないでしょうか。同時リリースとなる5連作はそれぞれに個性的ではありますが、その中でも本作はビビッド・サウンドと絶好調の演奏を兼ね備えた大傑作です。「2022年9月9日:ビレッジホール」公演の極上オーディエンス録音。名匠“西日本最強テーパー”氏の最新録音で、3列目という録音ポジションのダイレクト感が強烈。重低音までオンな「まるでサウンドボード」としか呼びようがない名録音です。今回のジャパン・ツアーは尻上がりにバンドの調子が良くなっており、4公演目を真空パックした本作は極上サウンドとがっちりと噛み合ったアンサンブルが両立した名作ライヴアルバムです。Live at Village Hall, Nagoya, Japan 9th September 2022 TRULY PERFECT SOUND(from Original Masters)★超高音質です。Disc 1 (58:15) 1. Turn of the Century (Alan White Tribute) 2. The Firebird Suite 3. On the Silent Wings of Freedom 4. Yours Is No Disgrace 5. Does It Really Happen? 6. Clap 7. Wonderous Stories 8. The Ice Bridge 9. Heart of the Sunrise Disc 2 (65:16) 1. Close to the Edge 2. And You and I 3. Siberian Khatru 4. Roundabout 5. Starship Trooper Steve Howe - guitars, vocals Jon Davison - lead vocals, acoustic guitar, percussion Geoff Downes - keyboards, vocals Billy Sherwood - bass Jay Schellen - drums, percussion