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今や廃盤の憂き目に遭っている公式ライヴアルバムの名作『WHO'S LAST』。その「１枚物バージョン」がリリース決定です。『WHO'S LAST』と言えばTHE WHOの最終作となるべくして製作されたライヴアルバムであり、長らく“farewell tour”を伝えてきた伝統のオフィシャル作品です。オリジナル・リリースは解散期の1984年で、『LIVE AT LEEDS』を超えるアナログ２枚組の大作として登場、当時はCDでも２枚組仕様でリリースされました。その経緯から「２枚組」のイメージが強いのですが、実は長い音源史の中では「１枚物CD」も存在したのです。それが1991年にリリースされた英国盤CD『MCLD 19005』。本作は、そのミント・クオリティ盤から精緻に復刻した１枚なのです。こうなると「オリジナル２枚組との違いは？」「何を削った？」と考えるのが当然ですが、その答えは「何も」。実のところ、オリジナル２CD版『WHO'S LAST』のランニング・タイムは「75:54」。もともとCD１枚に収まるサイズだったのです。1984年というCD黎明期で長時間収録を避けたのか、はたまた２枚組の価格をCDでも維持したかったのか………今となっては理由も定かではないものの、実は2006年にリリースされた最新版CD（日本盤紙ジャケCD）も２枚組だったりする。何とも不可思議な音源史を辿ってきた作品でもあるわけです。というわけで、本作の内容はオリジナルに忠実。ランニング・タイムは数秒短いですが、それはディスク割りに関する無音部でしょう。アナログ２枚組（＝４面）の面代わり部分のフェイドを繋ぐでもなく残されており、そのまま丸ごと１枚に収められています。ここで解説を終えても良いのですが、せっかくですので『WHO'S LAST』の内容についても触れておきましょう。複数公演で録音された編集ライヴアルバムとして知られていますが、それはいつ、どこのステージだったのか。“farewell tour”と言えば、もう１つの定番『LIVE FROM TORONTO』もお馴染みですので、交えてスケジュールで確認してみましょう。《９月４日『IT'S HARD』発売》・９月10日＋11日（２公演：英国）・９月22日ー10月９日（13公演）＊10月10日：イースト・ラザフォード公演　←★WHO'S LAST★・10月12日ー17日（４公演）＊10月20日：シアトル公演　←★WHO'S LAST★・10月21日ー25日（３公演）＊10月27日：サンディエゴ公演　←★WHO'S LAST★・10月29日＋31日（２公演）　ー約１ヶ月後ー・11月27日ー12月13日（12公演）＊12月14日：クリーヴランド公演　←★WHO'S LAST★＊12月16日＋17日：トロント公演　←※LIVE FROM TORONTO　これが1982年の“farewell tour”。約１ヶ月のオフを挟んで２つに大別され、『WHO'S LAST』は４回分から編纂されています。もちろん、各ショウから均等に収録されているわけでもない。どのショウがメインだったのか、公演ごとの収録曲もチェックしてみましょう。12月14日：クリーヴランド公演（12曲）・My Generation／I Can't Explain／Baba O'Riley／Boris The Spider／Who Are You／Pinball Wizard／See Me, Feel Me／Love, Reign o'er Me／Long Live Rock／Won't Get Fooled Again／Doctor Jimmy（★）／Twist And Shout その他（４曲）・10月10日：イースト・ラザフォード公演：Behind Blue Eyes（★）・10月20日：シアトル公演：Magic Bus（★）／Summertime Blues（★）・10月27日：サンディエゴ公演：Substitute（★）※注：「★」印は『LIVE FROM TORONTO』では聴けなかった曲。……と、このようになっています。メインは明らかに「1982年12月14日クリーヴランド公演」。他３公演は１ー２曲ずつの補完的なものでした。そのクリーヴランド公演は『LIVE FROM TORONTO』の直前でもあり、セットも酷似。そこにバラエティを持たせるため、ツアー各所からテイクを集めてきたのでしょう。他３公演からの曲はすべて『LIVE FROM TORONTO』にないレパートリーでした。CD黎明期の作品だったせいか、数奇な音源史を歩んできたオフィシャル作品『WHO'S LAST』。そのレアな「１枚物CD」を復刻したライヴアルバムです。音楽的に特筆するものは特になく、コレクター諸兄のためのマニアックな１枚ではありますが、聴いて熱くなれる音楽作品の傑作であることも確か。伝統の公式ライヴアルバムがリリース。オリジナルCDは２枚組でしたが、本作は廃盤となっている「１枚物CD」の英国盤CD『MCLD 19005』から精緻に復刻しました。音楽的な違いはないものの、貴重なコレクションです。Taken from the UK CD (MCA Records, MCLD 19005)(75:46) 1. My Generation 2. I Can't Explain 3. Substitute 4. Behind Blue Eyes 5. Baba O'Riley 6. Boris The Spider 7. Who Are You 8. Pinball Wizard 9. See Me, Feel Me 10. Love, Reign O'er Me 11. Long Live Rock 12. Long Live Rock (Reprise) 13. Won't Get Fooled Again 14. Dr Jimmy 15. Magic Bus 16. Summertime Blues 17. Twist And Shout

拡大表示	Who,The ザ・フー/Who's Last Taken form the UK Edition 販売期間: 価格: 1,386円 (税込) 購入数: 個 在庫 在庫あり 返品についての詳細はこちら この商品について問い合わせる