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Merciful Fate マーシフル・フェイト/Denmark 1981

VENOMと並んでエクストリーム・メタルの源泉として多大な影響を振りまいたMERCYFUL FATE。その初ライヴが楽しめる奇跡のサウンドボード・アルバムが登場です。そんな本作が記録されたのは「1981年9月6日トストルプ公演」。そのサウンドボード録音です。1981年と言えば、まさにMERCYFUL FATE結成の年。年始にはキング・ダイアモンドとハンク・シャーマンによる前身バンドBRATSが活動を開始しており、その後改名してデモ作りに勤しむ時代でもありました。そんな当時をイメージする為にも、少ないながらも判明している記録を集めてみましょう。《1月18日:BRATSのデモがリリース》ーMERCYFUL FATE結成ー 《3月『DEMO 1981』リリース》《4月『DEMO #1』リリース》《5月『DEMO #2』リリース》《6月『BURNING THE CROSS』リリース》・9月6日:トストルプ公演 ←★本作★・9月26日:コペンハーゲン公演・10月13日+31日:ヘアレウ公演 これが1981年のMERCYFUL FATE。1月にリリースされたBRATSのデモではキング&ハンクの他、後に再合流するマイケル・デナー、ティミ・ハンセンも揃っていました。その後、リズム隊や2ndギターを入れ替えながらデモを4本製作。秋になって初ステージを踏んだわけです。そんな歴史的なステージがサウンドボードで残されているだけでも奇跡ですが、そのクオリティも素晴らしい。さすがに「完全オフィシャル級!」と喧伝するタイプではないのですが、かと言って聞き苦しさは皆無。極太な芯とド密着感、それに各楽器の綺麗なセパレート感はまさしくサウンドボードだけ旨みが全開。しかもマスター鮮度も素晴らしく、ゴワゴワ感もヨレも見当たらない。そうですね、公式品で喩えるなら10年後のMETALLICAがシングルに入れていたデモ音源より聴きやすい感じです。そんなヴィンテージ・サウンドボードで描かれるのは、世界のヘヴィ・ミュージックを塗り替える事になる歴史的なショウ。彼らのデモ時代と言えば名作コンピレーション『RETURN OF THE VAMPIRE』が有名ですので、そこを基準にセットを整理してみましょう。RETURN OF THE VAMPIRE・Curse Of The Pharaohs/On A Night Of Full Moon/Return Of The Vampire その他・NUNS HAVE NO FUN:Doomed By The Living Dead・DEMO #1:Walking Back To Hell (Death Kiss)・デモ未収録:Sabbath Of All Witches/The Witch ……と、このようになっています。『RETURN OF THE VAMPIRE』やデビューEPの「Doomed By The Living Dead」はお馴染み。「Walking Back To Hell」は前身BRATS時代の曲ですが、『DON'T BREAK THE OATH』に収録されたデモ音源「Death Kiss」として聴いたことがある方もいらっしゃるでしょう。しかし、残り2曲「Sabbath Of All Witches」「The Witch」は上記のデモにも収録されていない貴重曲です。また、アンコールで披露されるハンクのギターソロも必聴。BLACK SABBATHの「Into The Void」も飛び出し、彼らの源泉がアリアリと伝わるのです。それ以上に、ライヴの存在と歴史の重みが凄い。ブラックメタルの始祖として語られる事も多いバンドではありますが、彼はMETALLICAを筆頭にしたスラッシュメタル連中にも絶大な影響を与えている。ラーズ・ウルリッヒがカーク・ハメットを気に入ったのは「アルバムも出てないMERCYFUL FATEを好きなヤツだから」でしたし、『RIDE THE LIGHTNNIHG』やSLAYERの『HELL AWAITS』の大作主義も「MERCYFUL FATEがヒントだった」と公言されている。もちろん、スラッシュメタルは後のエクストリーム・ミュージック全体の始祖なのですから、MERCYFUL FATEが存在しなければ、現代の音楽シーンはまったく違ったものになっていたはずなのです。そして本作は、そんな源流バンドの初ライヴ。そう、もはやMERCYFUL FATEの傑作という次元ではなく、音楽史そのものの超重要作品なのです。VENOMが一歩先んじてもいましたので「すべてがココから始まった」は過言になりますが、「コレがなければすべてが変わっていた」のは間違いない。まさしく文化遺産以外の何物でもないサウンドボード・アルバムです。そして、それと同じくらい重要なのが「聴いてカッコ良いメタル作品」でもあるという事実。メタル史に想いを馳せても楽しく、浸って熱くなれるライヴアルバムの傑作。歴史的な初ライヴ「1981年9月6日トストルプ公演」のサウンドボード録音。極太な芯とド密着感、それに各楽器の綺麗なセパレート感などライン録音だけの旨みが全開で、マスター鮮度も素晴らしく、ゴワゴワ感もヨレも見当たらない。初期だからこそのレパートリーは特濃で、デモすら残っていない貴重曲「Sabbath Of All Witches」「The Witch」まで楽しめる。METALLICAやSLAYERに絶大な影響を与えたバンドの初ライヴ……文化遺産以外の何物でもない音楽史の超重要作品です。Medborgerhus, Taastrup, Denmark 6th September 1981 SBD (42:47) 1. Intro 2. Doomed By The Living Dead 3. Curse Of The Pharaohs 4. Sabbath Of All Witches 5. The Witch 6. Walking Back To Hell 7. On A Night Of Full Moon 8. Hank Shermann Guitar Solo 9. Return Of The Vampire SOUNDBOARD RECORDING

Merciful Fate マーシフル・フェイト/Denmark 1981

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