【ドミノスのオーディエンス録音NO.1音源】エリック・クラプトンが自らのキャリア上で「最強」だったと認めたバンド、デレク・アンド・ザ・ドミノスの歴史的音源をリリースします!まず本作は、70年11月26日のシンシナティ公演を良好なモノラル・オーディエンス録音で完全収録したもの。本ソースは、ドミノスのオーディエンス音源としては比較的音質が良好なものとして、過去にもリリースされてきた定番音源ですが、今回オリジナルのマスターテープをハイエンド機材を使用してデジタルトランスファーし、過去最高音質を実現しているとの事。しかしながらネット上にアップされたファイルは、元テープの状態からピッチが半音の30%~50%も高かったり、後半部分の右チャンネルの音圧が低く、バランスが悪かったりしていました。当店ではピッチを正常に修正し、低かった右チャンネルの音圧もヒスノイズを増大させないレベルギリギリまで高めて、バランスを改善しました。ネット上のファイルからは大幅なグレードアップが図られている、当店だけの自信作です。本作の公演日は、オフィシャルでリリースされているフィルモア・イースト公演から約1ヶ月後、ツアーも終盤に入り、最も脂の乗っていた時期と言えます。改めてドミノス時代のナンバーワンオーディエンス録音音源でクラプトンの超絶プレイをお楽しみいただければと思います。【オフィシャルライブ盤に比肩する素晴らしいパフォーマンス!】名作「LAYLA AND OTHER ASSORTED LOVE SONGS」をリリースするも、デレク・アンド・ザ・ドミノスが結成から1年ももたずに解散してしまったことは周知のことでしょう。ライブツアーとなると、たった一度の短期UKツアーと長期アメリカン・ツアーのみの活動でした。しかしこの短い活動期間にドミノスの魅力が爆発していたことも事実で、それはオフィシャルライブ盤『IN CONCERT』のみならず、本作でも実感していただけるところです。この機会にこの年のクラプトンの活動を俯瞰しておきますと、・1970年1月:デラニー&ボニー&フレンズと共にソロアルバム「ERIC CLAPTON」のレコーディングをLAにて行なう・1970年2月2日~22日:デラニー&ボニー&フレンズのメンバーとして北米ツアー その後、バンドを脱退し、イギリスに戻る・1970年5月5日:イギリス、オックスフォードにて行なわれた旧友スティーヴ・ウィンウッド率いるトラフィックのコンサートに飛入り。・1970年6月14日:ロンドン中心街のホール、ライシアムにてデレク&ザ・ドミノスのデビュー・コンサートが開かれる。・1970年6月18日:ロンドンにてファースト・シングルTell The Truth c/w Roll It Overをレコーディング≪1970年8月1日:初のソロアルバム「ERIC CLAPTON」リリース、シングルTell The Truthもこの月リリース≫・1970年8月1日~22日:短期イギリス・ツアー ・1970年8月23日~9月中旬:アルバム「LAYLA AND OTHER ASSORTED LOVE SONGS」をマイアミにてレコーディング・1970年9月20日~10月11日:ヨーロッパ・ツアー・1970年10月15日~12月6日:長期全米ツアー≪1970年12月1日:「LAYLA AND OTHER ASSORTED LOVE SONGS」リリース≫・1970年12月18日:オリンピック・サウンド・スタジオでレコーディング中のローリング・ストーンズが開催したキース・リチャーズのバースデイ・パーティに出席。ストーンズと共に「Brown Sugar」のスタジオライブ・バージョンをレコーディングする アルバム「LAYLA~」のレコーディングを挟み、そのリリースを待たずにツアーを敢行していたことがお判りいただけるでしょう。クラプトンは初めて結成した自分のリーダーバンドの実力をライブステージで証明したくて堪らなかったのです。その結果は、オフィシャルライブ盤のみならず、本作にも明らかです。このファイルをアップした人物は、この日のGot To Get Better In A Little Whileがドミノスのライブ史上最高のテイクだとコメントを記しています。Roll It Overは、クラプトンが展開を間違えたため、通常なら一度のギターソロが二度聴けるという美味しい構成になっていますし、Blues Powerからメドレーされるブルースは、フィルモア・イーストではHave You Ever Loved A Womanでしたが、ここではボビー・ホイットロックがボーカルをとるStormy Mondayになっているという変化があります。注目すべきはチャック・ベリーのカバーLittle Queenieをプレイしていることです(後半は同じくロックンロールナンバーのSweet Little Rock'n' Rollerにメドレーされます)。この曲はフィルモアでは演奏していなかったレアナンバーです。こうした純ロックンロールナンバーでも冴え渡るクラプトンのソロは素晴らしいものですが、ツアーも中盤を過ぎ、なぜこの曲をセットに加えたのか?クラプトンは9月22日にパリでのバディ・ガイ&ジュニア・ウェルズのステージに飛入りしたのですが、実は彼らのステージはローリング・ストーンズのオープニングアクトでした。そしてストーンズが当日この曲をプレイしていたのです。旧友ストーンズのパフォーマンスを久々に目の当たりにし、クラプトンは自分のバンドでもやってみたくなったのではないか。そんな風に想像するのも楽しいものです。Tell The Truthのギターソロでは、ギターフレーズにクラプトンが呼応して歌う「一人コール・アンド・レスポンス」が聴ける、フィルモアの2倍熱いテイクになっていますし、Let It Rainはジム・ゴードンのドラムソロのない、コンパクトながら情熱的なバージョンになっています。つまり、フィルモアと同じくらいクオリティが高く、楽しめる日だということです。【アンコールにはB.B.キングが飛入り!】この音源が歴史的価値を有する所以の一つは、アンコールにB.B.キングが飛入りしていたことです。67年、クラプトンのクリーム時代に初めてニューヨークで共演して以来、B.B.はクラプトンのプレイテクニックとブルース・スピリットを高く評価し、目をかけていました。二人の親交は、以降40年以上に亘り、B.B.が亡くなるまで続いたわけですが、知り合って3年、クラプトンのステージにわざわざ駆けつけるほどの友情が既に育まれていたことが、この音源で証明されています。クラプトンもB.B.のレパートリーを取り上げ、両者はボーカル、ギターソロ両方で共演しています。二人のプレイの聴き分けは、この音質ならバッチリ可能です。オフィシャルではこの時期の二人の共演はリリースされていないだけに、大注目の瞬間でしょう。ドミノスの定番オーディエンス音源が当店だけのグレードアップバージョンで登場。(リマスター・メモ)半音の30-50%程度速いピッチを修正。Disc2の中盤以降は右チャンネルが小さくなるので、ヒスバランスが極端にならない程度に右チャンネルの音圧を上げました、併せてDisc1と比較して音圧が小さいので全体を上げました。Cincinnati Music Hall, Cincinnati, OH, USA 26th November 1970 TRULY PERFECT SOUND(UPGRADE) Disc 1 (50:23) 1. Got to Get Better in a Little While 2. Roll It Over 3. Blues Power 4. Stormy Monday 5. Why Does Love Got To Be So Sad Disc 2 (34:53) 1. Little Queenie 2. Tell The Truth 3. Let It Rain 4. Everyday I Have the Blues (with B.B. King)Eric Clapton - Guitar / Vocals Bobby Whitlock - Keyboards / Vocals Carl Radle - Bass Jim Gordon - Drums