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Eric Clapton エリック・クラプトン/NY,USA 2022 2Days

【最新アメリカンツアー最終行程の音源も速攻で登場!】9月に行なわれた、エリック・クラプトンの最新アメリカンツアー。先般、9月8日に行なわれた、初日のコロンバス公演の高音質ステレオ・オーディエンス音源を「COLUMBUS 2022 GOD SAVE THE QUEEN」として最速リリース致しましたところ、大好評!やはりロックファンの方々は、77歳の高齢でも元気にツアー復帰しているクラプトンの動向が気になるのだな、と実感した次第です。そして今週、本ツアーの最終行程となった、9月18日、19日のニューヨーク、マジソン・スクエア・ガーデンでの2days公演を、またまた高音質ステレオ・オーディエンス録音にて、速攻リリース致します!今回のマスターは、直々に現地まで観に行き、録音を成功させて帰国された日本人録音者から提供されたオリジナルマスターです。つまり当店の独占リリースとなります。音質は、非常にクリアでサウンドバランスの良いステレオ・オーディエンス録音で、とても聴きやすいです。「COLUMBUS 2022 GOD SAVE THE QUEEN」のリリースレビューにおいて、「冒頭からアンコールまで、サプライズに満ちた聴きごたえのある初日公演だったと言えます。果たしてあと6公演を残す今後のツアー行程でセットリストはどう変化していくでしょうか。あるいは変わらないのでしょうか。」と綴り、締めましたが、その答えが本作にあります。間違いなく、クラプトンは元気でツアーを完遂しました。バンドメンバーは、バックコーラスのケイティ・キスーンが途中から復帰し、これでメンバー勢揃いとなりました。演奏内容については次項に記しますが、最終行程でもサプライズを含み、とても充実した内容になっています。是非聴いてみてください。【サプライズを貫いたセットリスト!】初日公演からサプライズを提供したクラプトンですが、驚きはまず、ツアーの最終行程にあっても、冒頭で英国エリザベス女王への追悼であるGod Save The Queen を演奏していたことです。しかもクラプトンのみによるエレクトリックギターでの独演だった初日公演に対し、ここでは2日間ともフルバンドでの演奏となっています。1曲として完全に成立させたということです。初日の9日は女王が逝去された当日でしたので、その訃報を聞いたクラプトンが女王への想いを込めて急遽このパフォーマンスを行なったと思ったわけですが、それをツアーを通じてずっと続けた上に、バンド演奏に発展させていたとは・・・・。やはり女王への想いは強かったのでしょうね。そして実質のオープニングは、Tearing Us Apartでした。これもまた初日のサプライズを継続しているわけですが、セットリスト自体は初日公演とほぼ変わっていないことを考えると、クラプトンはサプライズを含み、自分が自信を持って演奏できるセットをツアー前から考えて、自分で決めていたように思えます。ここで本ツアーの日程を記しておきますと、 9月8日:オハイオ州コロンバス 9月10日:ミシガン州デトロイト 9月12日、13日:イリノイ州シカゴ 9月16日:マサチューセッツ州ボストン 9月18日、19日:ニューヨーク州ニューヨーク ←★ココ★ クラプトンの年齢と体調を考慮して全7公演と短めのツアーだったことは止むを得ないところですが、全公演をこのセットリストで完遂したことは、やはりクラプトンの強い意志を感じさせるものでした。そこには懐かしいRiver of Tears(1988年作品)あり、エレクトリックでのシッティングセットでの初アレンジで披露するAfter Midnightあり、とマンネリに陥らないよう配慮したことも窺えます。さらに注目は、中盤のシッティングセットのオープニングとなったブルースの弾き語りを「日替わり」的に変えていたことです。本作の初日では、マディ・ウォータースのHoney Bee、2日目の最終公演では、同じくマディ・ウォータースのCountry Boy(別名I'm A Country Boy、アルバート・リーの同名曲ではありません)という激レアなナンバーをプレイしています。両曲とも、シッティングセットという形でプレイされたのは初めてですし、後者は恐らくクラプトンのキャリア上初めてのレパートリーではなかったかと思われます。両曲ともドイル・ブラムホールのディープなブルースハープとポール・キャラックのハモンドソロがフィーチャーされています。クラプトンは、このナンバーとAfter Midnightでは雰囲気を出すため、ギブソンL-5というホロウボディのヴィンテージギターにチェンジしています。この高音質ですから、ストラトとは異なるこの音色も楽しんでいただけます。また、このシッティングセットでプレイされたTears In Heavenもサプライズが継続されました!何と中間のオルガンソロで、ポール・キャラックがプロコル・ハルムの「青い影」をオルガンで演奏しているのです。これは今年2月に亡くなったかつてのバンドメンバーで親友だったゲイリー・ブルッカーへの追悼として、クラプトンが指示したものと考えられます。追悼にはこの曲の歌詞がぴったり符合しますから。それにしても粋な計らいですね。さらに終盤にもサプライズが継続されていました。2006年以降の長年に亘りLittle Quuen Of Spadesをプレイしてきた長尺ブルースコーナーで、何と84年のヨーロッパツアー以来38年ぶりとなるThe Sky Is Crying を持ってきたのです。但し、オリジナルバージョンどおりのスライドプレイではなく、クラプトンはシングルノートでのソロプレイです。「何だ、演奏はいつもどおりで、歌詞がThe Sky Is Cryingに替わっただけか」と思われるかもしれませんが、こうしてセットリストを見てきますと、一つのことに気づきます。クラプトンは、今も元気で活動ができる自分のキャリアを振り返り、それを可能にしてくれた亡き憧れの人たち、友人に思いを馳せるためにこのセットリストを組んだのではないか、ということです。冒頭のGod Save The Queenではエリザベス女王に、I'm Your Hoochie Coochie Man、Honey Bee、Country Boyではマディ・ウォータースに、I Shot The Sheriffではボブ・マーリーに、After Midnight、CocaineではJ.J.ケイルに、Nobody Knows You When You're Down and Outではベッシー・スミスに、Tears in Heavenでは息子コナー君とゲイリー・ブルッカーに、Badgeではジョージ・ハリスンに、Crossroads Bluesではロバート・ジョンソンに、The Sky Is Cryingではエルモア・ジェイムズに、High Time We Wentではジョー・コッカーに、という具合です。今のクラプトンは今まで以上に、数々の偉大な故人のおかげで今の自分がいるんだという謙虚な気持ちでステージに立っているような気がします。彼ほどのレジェンドクラスのアーティストになっても感謝の心を忘れない、そこにクラプトンの偉大さがあるのかもしれません。そして、アンコールにはHigh Time We Wentが戻ってきました。初日公演ではオープニングアクトを務めているジミー・ヴォーンがスペシャルゲストとしてアンコールに参加したため、いつものポール・キャラックをフィーチャーしたこのナンバーではなく、ヴォーンとジャムれるBefore You Accuse Meを選択したのですが、最後に当たっては、キャラックに華を持たせてやりたいというクラプトンの気遣いだったかもしれません。もちろんヴォーンは両日ともアンコールに参加し、ソロフィーチャーされていますので、クラプトンとの和やかなソロ競演も楽しめます。初日のサプライズを継続しながら、立派にツアーを完遂したクラプトン。今月にはヨーロッパを回ります。そこではセットリストはまた変わるのでしょうか。こうしてずっと興味を抱かせ続けてくれるクラプトンの動向を見守っていきたいものです。 Madison Square Garden, New York, NY, USA 18th & 19th September 2022 TRULY PERFECT SOUND(from Original Masters) Madison Square Garden, New York, NY, USA 18th September 2022 Disc 1 (61:16) 1. God Save the Queen 2. Tearing Us Apart 3. Key to the Highway 4. I'm Your Hoochie Coochie Man 5. River of Tears 6. I Shot the Sheriff 7. Honey Bee 8. After Midnight 9. Nobody Knows You When You're Down and Out 10. Layla 11. Tears in Heaven Disc 2 (45:11) 1. Badge 2. Wonderful Tonight 3. Cross Road Blues 4. The Sky Is Crying 5. Cocaine 6. High Time We Went at Madison Square Garden, New York, NY, USA 19th September 2022 Disc 3 (62:40) 1. God Save the Queen 2. Tearing Us Apart 3. Key to the Highway 4. I'm Your Hoochie Coochie Man 5. River of Tears 6. I Shot the Sheriff 7. Country Boy 8. After Midnight 9. Nobody Knows You When You're Down and Out 10. Layla 11. Tears in Heaven Disc 4 (45:55) 1. Badge 2. Wonderful Tonight 3. Cross Road Blues 4. The Sky Is Crying 5. Cocaine 6. High Time We Went Eric Clapton - guitar / vocals Nathan East - bass / vocals Sonny Emory - drums Doyle Bramhall - guitar / vocals Chris Stainton - keyboards Paul Carrack - organ / keyboards / vocals Katie Kissoon - vocals Sharon White - vocals

Eric Clapton エリック・クラプトン/NY,USA 2022 2Days

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