32年ぶりの来日公演を実現させた2011年のU.K.。その現場を極上体験できる新発掘オリジナル億音が登場です。そんな本作に吹き込まれているのは「2011年4月16日クラブチッタ川崎」公演。その超絶級オーディエンス録音です。当時のジョン・ウェットンはソロ/ASIA/U.K.の3つを平行させながら活動していました。良い機会でもありますので、ウェットン視点で「2011年」を振り返ってみましょう。《1月『RAISED IN CAPTIVITY』製作》*4月8日+11日:北米#1(2公演)*4月15日ー18日:日本(3公演)←★ココ★*4月23日:サンフランシスコ公演・4月28日ー5月14日:北米#2(14公演)・5月20日ー30日:中南米(7公演)・6月5日ー18日:欧州(11公演)《7月1日『RAISED IN CAPTIVITY』発売》※注:「*」印は再結成U.K.、「・」印は再結成ASIAの公演。これが2011年のジョン・ウェットン。8年ぶりにして最後のソロ・アルバム『RAISED IN CAPTIVITY』がリリースされた年としてキウされていますが、実はライヴ活動となるとASIA/U.K.のみ。上記では一見2つのバンドが半々のようにも思えますが、規模はまるで違う。再結成も軌道に乗っていたASIAが世界各地を巡って32公演を行ったのに対し、再始動したばかりのU.K.はわずか6公演だけでした。そして、そのメインは32年ぶりの来日公演。クラブチッタ川崎での3連続公演のみで、本作はその中日で記録されたライヴアルバムなのです。さて、そんなショウを真空パックした本作は、「超」付きの極上サウンド。当店でお馴染み“西日本最強テーパー”氏の蔵出しマスターなのですが、これがとんでもない業物。オンな芯は極太で轟き、距離感がまったくない一方でセパレート感は絶大。しかもディテールが超細かい。2011年来日と言えば、正真正銘のオフィシャル作品『REUNION: LIVE IN TOKYO』にも残されているものの、交互に再生してもまったく負けていないがびっくりです。同時リリースとなるASIAの『OSAKA 2010』でも似たような事を書いていますが、あれは公式側が不甲斐ないからこそのオフィシャル超えという一面もありました。U.K.の『REUNION: LIVE IN TOKYO』はしっかりと公式レベルなために「オフィシャル超えか?」と問われたら迷いますが、完全に並んでいる事には迷わない。強いて違いを挙げるなら「スネアにちょっと空気感があるかな?」という音色レベルだけのもの。気持ちよく伸びる高音も手応えたっぷりの中音域もヴァイヴまで艶やかな重低音も素晴らしく、それらすべてのバランスも均整の美。まさに「完全オフィシャル級」というオーディエンス離れした逸品なのです。そんな超絶サウンドで描かれるのは、公式作『REUNION: LIVE IN TOKYO』とは似て非なるフルショウ。公式作も来日公演の記録ではありましたが、あちらは3日間から組み上げられた編集作。終始一貫の本作とはセットも異なっているのです。ここで比較しながら整理してみましょう。U.K.(13曲)・憂国の四士:In The Dead Of Night/By The Light Of Day/Presto Vivace And Reprise/Thirty Years/Alaska/Time to Kill/Nevermore・デンジャー・マネー:Danger Money/Carrying No Cross/Caesar's Palace Blues/Nothing To Lose(★)/The Only Thing She Needs/Rendezvous 6:02 その他(4曲)・キング・クリムゾン:Book of Saturday(★)/Starless/One More Red Nightmare・ブルーフォード:The Sahara of Snow Part Two(★) ※注:「★」印は公式『REUNION: LIVE IN TOKYO』で聴けなかった曲。……と、このようになっています。『REUNION: LIVE IN TOKYO』にないのは3曲で、KING CRIMSONの「Book of Saturday」が聴けるのは美味しいですが、最大のポイントは「The Sahara of Snow Part Two」。BRUFORDの『ONE OF A KIND』に収録された曲です。『ONE OF A KIND』ではエディは弾いていないものの、彼とブルーフォードの共作曲なので取り上げられたのでしょう。経緯はどうあれ、この曲が演奏されたのはU.K.全史でも片手で数えられる程度。そんな激レア曲をオフィシャル級の超ダイレクト・サウンドで聴けるとは……。まさに世界に誇る日本の至宝。公式『REUNION: LIVE IN TOKYO』があるために未公開だったのでしょうが、十分に抜いた現在の耳でも鮮烈極まりない(当時公開されていたらプレス化間違いナシだったのですが……)。とんでもない超絶サウンドに、全世界的にも激レアな名曲。そして、公式作品の裏側を覗くようなワクワク感。あらゆる意味で絶対必聴の初公開ライヴアルバム。32年ぶりの再来日「2011年4月16日クラブチッタ川崎」公演の超絶級オーディエンス録音。“西日本最強テーパー”氏の蔵出しマスターで、とんでもない業物。オンな芯は極太で轟き、距離感がまったくない一方でセパレート感は絶大。しかもディテールが超細かい。オフィシャル作品『REUNION: LIVE IN TOKYO』にもと交互に再生しても負けていない凄まじさで、公式作では聴けない激レア曲「The Sahara of Snow Part Two」や「Book of Saturday」も美味しいフルショウを楽しめる新名盤です。Live at CLUB CITTA', Kawasaki, Japan 16th April 2011 ULTIMATE SOUND(from Original Masters) Disc:1 (56:46) 1. In the Dead of Night 2. By the Light of Day 3. Presto Vivace and Reprise 4. Danger Money 5. Thirty Years 6. Alaska 7. Time to Kill 8. Starless Disc:2 (74:59) 1. Carrying No Cross 2. Drum Solo 3. Violin Solo 4. Book of Saturday 5. Nevermore 6. One More Red Nightmare 7. Caesar's Palace Blues 8. The Sahara of Snow Part Two 9. Nothing to Lose 10. The Only Thing She Needs 11. Rendezvous 6:02 John Wetton - Bass, Vocals Eddie Jobson - Keyboards, Violin Alex Machacek - Guitar Marco Minnemann - Drums