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Nick Mason's Saugerful of Secrets ニック・メイソン/IN,USA 2022

3年ぶりのワールド・ツアーも佳境に入ってきた初期フロイド復刻プロジェクトSAUCERFUL OF SECRETS。その最新ステージを伝えるライヴアルバムが2作同時リリース決定です。本作は、2作同時リリースの第一弾。「2022年10月14日インディアナポリス公演」の絶品オーディエンス録音です。彼らは2018年/2019年/2022年とツアーを行っており、インディアナポリスでは3年前にもライヴを実施。『INDIANAPOLIS 2019』として音のレポートもお届けしてきました。同都市や同年など、多彩な切り口で活動を分析できるのも資料の多いオーディエンス録音ならではの愉しみ方。ここでは今一度、彼らの活動全像を振り返り、同都市盤との位置関係も俯瞰してみましょう。2018年・5月20日ー24日:英国#1(4公演)・9月2日ー21日:欧州#1(15公演)・9月23日ー29日:英国#2(6公演)2019年・3月12日ー4月22日:北米#1(28公演)←※INDIANAPOLIS 2019・4月29日ー5月4日:英国#3(5公演)←※公式・7月3日ー27日:欧州#2(15公演)2020年《9月18日『LIVE AT THE ROUNDHOUSE』発売》2022年・4月13日ー5月11日:英国#4(21公演)・5月14日ー7月13日:欧州#3(39公演)・9月22日ー11月1日:北米#2(28公演)←★ココ★ これが現在までに公表されているNICK MASON'S SAUCERFUL OF SECRETSの活動全景。母国イギリスや大陸ヨーロッパは細かく巡っていますが、大洋を渡った北米ツアーは2回のみ。本作のインディアナポリス公演は、そんな「北米#2」の第一報となる17公演目のライヴアルバムです。3年前の「北米#1」ではほとんど全公演から極上録音が誕生したのですが、その後に硬式ライヴアルバム『LIVE AT THE ROUNDHOUSE』が誕生。その影響なのか、今回の「北米#2」は3年前ほどの大豊作とはなっておらず、同都市での定点観測は(今のところ)『INDIANAPOLIS 2019』と本作だけで可能です。ともあれ、そんなショウを真空パックした本作は、端正で厚みのある鳴りが美しいダイナミック・サウンド。極太の芯がどこまでも力強く、距離感もまったくなし。それでいてパワフルであってもビビらない安定感がズバ抜けており、ぶ厚い鳴りが重量感とダイナミズムを生み出しつつ、ディテールには些かの曇りも滲みもありません。エッジに甘みもあるので「ツアーNo.1か?」と問われると迷いますが、そんじょそこらのオーディエンス録音とは次元が違うのも確か。そもそもPINK FLOYDファンは音響に対するセンスが鋭く、その録音もロック界の最高峰と言っても良い。その高すぎる基準のトップクラスなのですから、極上で当たり前なのかも知れません。そんなリッチ&ダイナミック・サウンドで描かれるのは、3年前から独自進化を遂げた初期FLOYDミュージックの最新形。せっかく同都市録音作もありますので、ここでは『INDIANAPOLIS 2019』と比較しながらセットを整理しておきましょう。シド・バレット時代・夜明けの口笛吹き:Lucifer Sam/Astronomy Domine/Bike・神秘:Remember A Day/Set The Controls For The Heart Of The Sun/A Saucerful Of Secrets・シングル他:Arnold Layne/Candy And A Currant Bun(★)/Vegetable Man/See Emily Play その後・モア:The Nile Song・原子心母:If/Atom Heart Mother・おせっかい:One Of These Days/Fearless/Echoes(★)・雲の影:Obscured By Clouds/When You're In/Burning Bridges(★)/Childhood's End ※注:「★」印は3年前の同都市盤『INDIANAPOLIS 2019』で聴けなかった曲。とかく「まるでサウンドボード」を目指しがちな極上オーディエンスの世界ですが、深入りすればするほどオーディエンス録音だからこその美や一作一作異なる個性が愛おしくなる。そんな中でも、本作はダイナミズムと艶で初期フロイドの名曲群を彩ってくれる新名盤です。生演奏だからこそ一期一会の醍醐味に溢れ、サイケな初期FLOYDミュージックだからこそサウンドの個性で表情がまるで変わる。そんなSAUCERFUL OF SECRETSの最新ライヴアルバム。「2022年10月14日インディアナポリス公演」の極上オーディエンス録音。極太の芯がどこまでも力強く、距離感もまったくなし。それでいてパワフルであってもビビらない安定感がズバ抜けており、ぶ厚い鳴りが重量感とダイナミズムを生み出しつつ、ディテールには些かの曇りも滲みもありません。3年前の同都市盤『INDIANAPOLIS 2019』と聴き比べて進化を確かめるのも面白いオーディエンス録音だからこその新名盤です。Clowes Memorial Hall, Indianapolis, IN, USA 14th October 2022 TRULY PERFECT SOUND Disc 1(65:57) 1. One of These Days 2. Arnold Layne 3. Fearless 4. Obscured by Clouds 5. When You're In 6. Candy and a Currant Bun 7. Vegetable Man 8. Nick speaks 9. If / Atom Heart Mother / If 10. Remember a Day 11. band introductions 12. Set the Controls for the Heart of the Sun Disc 2(63:49) 1. Astronomy Domine 2. The Nile Song 3. Burning Bridges 4. Childhood's End 5. Lucifer Sam 6. Echoes 7. Encore Break 8. See Emily Play 9. A Saucerful of Secrets 10. Bike Nick Mason - drums Guy Pratt - bass/vocals Gary Kemp - guitar/vocals Lee Harris - guitar Dom Beken - keyboards

Nick Mason's Saugerful of Secrets ニック・メイソン/IN,USA 2022

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