4年ぶりにして音楽活動50周年ツアーの一環として来日を果たすマイケル・シェンカー。目の前に迫った待望の日本公演への期待が燃え上がる極上ライヴアルバムが3作同時リリース決定です!本作は、そんな3連作の第一弾。「2022年10月19日フォールリバー公演」の超極上オーディエンス録音です。今回の来日は2010年以来12年ぶりのMSG名義でもあるわけですが、フロントを務めるのは元RAINBOWのロニー・ロメロ。ただし、一部のショウではロビン・マッコーリーが代役を務めることもありました。その辺の事情は逐一ご紹介してきましたが、今は来日間際の特別なタイミング。普段はあまりチェックされていない方もいらっしゃるでしょうから、ここで改めて近況を振り返っておきましょう。2021年《1月29日『IMMORTAL』発売》・10月27日ー30日:英国#1(4公演)←※WOLVERHAMPTON 2021 2022年*4月27日ー5月15日:欧州#1(14公演)《5月27日『UNIVERSAL』発売》・6月18日+19日:欧州#2(2公演)←※プロショット2種*7月29日+31日:欧州#3(2公演)・8月26日+27日:英国#2(2公演)・9月27日ー11月6日:北米(31公演)←★ココ★・11月21日ー24日:日本(3公演)※注:「・」印はロニー・ロメロの参加公演で「*」印はロビン・マッコーリーの参加公演。これがロメロがフロントを務めるようになった2021年/2022年のスケジュール。ロビンはあくまでピンチヒッターであり、現在のメイン・シンガーがロメロだとご理解頂けると思います。現在までに公表されている最後の公演地は日本で、現在は直前の「北米」レッグが終了したばかり。約2週間のオフで鋭気を養っているところです。そして、同時リリースの3作品は、いずれも「北米」レッグのライヴアルバム。特に本作のフォールリバー公演は、31公演中17公演目にあたるコンサートでした。そんなショウを真空パックした本作は、まさに極上の名録音。それも「超」付きの。芯も極太ならディテールも細やかでゼロ距離……もう、やめやめ。定型句を並べても本作の素晴らしさは伝わらない。それよりもズバリ「オフィシャル級」と言った方が分かりやすい。録音した本人が公開したマスターだけに間違いなくオーディエンス録音なのでしょうが、音を聴いてもスカスカ感も空気感もなく、客録の証拠がまるで見当たらない。曲間で沸く生々しい喝采(とホンのちょっとの会話)で「やっぱりオーディエンスなんだよな……」と自分を納得させるしかないのです。それだけのサウンドなのにも、理由がある。実は、本作は現代の名手として有名な達人の作。そのテーパーは「Farve4」。近年クラシック・ロックの名録音を次々と発表している録音家で、特に新型コロナ・パンデミック以降ですとホール&オーツの『MANSFIELD 2021』やJOURNEYの『BOSTON 2022』、ジェフ・ベック&ジョニー・デップの『BOSTON 2022』などが大好評。これらのうち1本でも体験された方ならピンと来ると思いますが、本作はその達人コレクションの中でもトップクラスなのです。そんな超ダイレクト・サウンドで描かれるのは、来る日本公演を予言するようなフルショウ。ロメロがフロントのMSGと言えば、6月のプロショット『GRASPOP METAL MEETING 2022』が有名ですが、あれはフェス用のショートセット。本作は曲数もグッと増えていますので、比較しながら整理しておきましょう。UFO(8曲)・現象:Doctor Doctor/Rock Bottom・フォース・イット:Shoot Shoot(★)/Let It Roll(★)・新たなる殺意:Lights Out/Too Hot To Handle(★)・その他:Natural Thing(★)/Only You Can Rock Me(★)MSG他(9曲)・神:Into The Arena/Cry For The Nations/Armed And Ready・その他(80年代):Looking For Love/Assault Attack(★)/Red Sky・その他(近年):We Are The Voice(★)/Sail The Darkness/Emergency(★)※注:「★」印はプロショット『GRASPOP METAL MEETING 2022』で聴けなかった曲。ハスキーなヒロイック・ヴォイスと絶大な歌唱力で当代随一のハードロック・シンガーとなったロニー・ロメロ。彼の歌声でビルド・アップされた名曲群がたっぷり詰まった最新ライヴアルバムです。目前に迫った来日公演の予習盤としてはもちろん、終わった後の余韻に耽る復習盤としても最高の1本。現代の名手が腕に寄りをかけて録音した現代の名盤。「2022年10月19日フォールリバー公演」の超極上オーディエンス録音。現代の名手として高名な達人テーパー「Farve4」氏の最新作でもあり、芯も極太ならディテールも細やかでゼロ距離……客録であってもズバリ「オフィシャル級」と呼びたい業物です。ゲイリーを思わせる声質ながらバカ巧な「Looking For Love」やグラハムより安定感のある「Assault Attack」など、ロニー・ロメロのヒロイックな歌声で甦った名曲群がたっぷり楽しめます。Narrows Center for the Arts, Fall River, MA, USA 19th October 2022 ULTIMATE SOUND Disc 1(37:10) 1. Intro 2. Into the Arena 3. Cry for the Nations 4. Doctor Doctor 5. We Are the Voice 6. Looking for Love 7. Red Sky 8. Sail the Darkness 9. Emergency Disc 2(52:05) 1. Lights Out 2. Armed and Ready 3. Assault Attack 4. Rock Bottom 5. Shoot Shoot 6. Let It Roll 7. Natural Thing 8. Too Hot to Handle 9. Only You Can Rock Me Ronnie Romero - vocals Michael Schenker - guitar,vocals Steve Mann - guitar, keyboards, vocals Barend Courbois - bass, vocals Bodo Schopf - drums