世界中のコレクターを震撼させている新発掘サウンドボード・シリーズ。そのコレクションから発掘された関係者録音がリリース決定です。そんな本作に記録されているのは「1983年2月23日デトロイト公演」。普段であれば、ここで「サウンドボード録音」もしくは「オーディエンス録音」と記すところですが、本作はチョット事情が微妙なのです。本稿に目を留められた方ならご存知かも知れませんが、KISSの極上サウンドボードを次々と発掘中。特に“CREATURES OF THE NIGHT Tour”名盤が5タイトルも連発した豊作地帯であり、本作も一連のサウンドボード群と同じルートでもたらされた世界初登場音源なのです。あまりにも多作ですので、ここで日程でコレクションを整理しておきましょう。1982年・12月29日:ビスマーク公演(ヴィニー初演)*12月30日『SIOUX CITY 1982 SOUNDBOARD』*12月31日『ROCKFORD 1982 SOUNDBOARD』1983年・1月1日ー13日(北米8公演)*1月14日『TORONTO 1983 SOUNDBOARD』・1月15日ー2月4日(北米14公演)*2月11日『PINE BLUFF & HOUSTON 1983(Disc 1)』・2月14日ー2月22日(北米6公演)*2月23日:デトロイト公演 ←★本作★・2月24日ー3月9日(北米5公演)*3月10日『PINE BLUFF & HOUSTON 1983(Disc 2)』・3月12日ー21日(北米6公演)*3月23日『EL PASO 1983 SOUNDBOARD』・3月26日ー4月3日(北米5公演)・6月18日ー25日:南米(南米3公演)※注:「*」印が当店から新発掘されたライヴ。これが“CREATURES OF THE NIGHT Tour”の新発掘コレクション。本作のデトロイト公演は、メインとなる北米ツアーの34公演目にあたるコンサートでした。このショウは以前からまあまあのオーディエンス録音も知られてきましたが、本作はそれとはまったくの別録音。スタッフが資料用に記録したもので、ヴィニー・ヴィンセントが自分のギターサウンドを気にして「アリーナでどう聞こえるか」を確認するための録音なのです。つまり、録音ポイントはスタッフのいるサウンドボード卓であり、会場での聞こえ方を確認するためのマイク録音。サウンドもその特徴がよく現れており、芯の極太感やダイレクト感に優れていながらホールの臨場感も豊か。「オーディエンスにしては力強く、サウンドボードにしては空間感覚がある」という感じなのです。そんなハイブリッド・サウンドで流れ出るのは、貴重なヴィニー・ヴィンセント在式時代の現場。資料用の録音のためかフル収録ではなく、ドラムソロの辺りで録音が終わってしまう。最後に、どの曲が聴けるのか収録曲の整理もしておきましょう。・地獄からの使者:Cold Gin/Firehouse・地獄の軍団:Detroit Rock City・地獄のロックファイアー:Calling Dr. Love/I Want You・暗黒の神話:Creatures of the Night/I Love It Loud 関係者流出サウンドボードに交じって届いた、スタッフお手製のマイク録音です。録音の経緯がここまでハッキリしているのも珍しいですが、その事情がしっかりとサウンド・クオリティに現れているのも面白い。残念ながらショウの不完全収録ですし、深入りするほど面白くなるタイプ。ややマニア向けでもあるのですが、だからこそマニアには不可避な全世界初公開ライヴアルバムです。スタッフが記録した珍しいライヴアルバムがリリース。ヴィニー・ヴィンセントのギターが会場でどう聞こえるかを確認するために録音したもので、ミックス卓のところでマイク集音した世界初登場の貴重品です。Cobo Arena, Detroit, MI, USA 23rd February 1983 ★関係者流出音源。世界初登場 (43:24) 1. Introduction 2. Creatures of the Night 3. Detroit Rock City 4. Cold Gin 5. Calling Dr. Love 6. Guitar Solo (Paul Stanley) 7. I Want You 8. Guitar Solo (Vinnie Vincent) 9. I Want You (reprise) 10. I Love It Loud 11. Firehouse 12. Drum Solo Paul Stanley - guitar, vocals Gene Simmons - bass, vocals Eric Carr - drums, backing vocals Vinnie Vincent - guitar