プリンス&サードアイガールの13年のLOLツアーは金字塔とも呼べるタイトルがございます。このタイトルは5月7日レイトショウですが、上記のLOLツアーのセットには未収録のライブです。また以前リリースされていたPlectrum Lifeは色々と難があり、今回そのマスターを入手しmp3ですが、それを素直に曲割したタイトルです(よってアンコール前に録音者らしきトークなんかも入ってます)。音質は透明感のようなものは希薄ですが、とても素晴らしいです。侮れないクオリティー、どころではありません。寧ろ臨場感のあるロックな録音です。美しいLiathachのインスト、そしてShe's Always In My Hairでは最後に振り絞るような叫びでプリンスの絶好調さを知ることが出来ます。Guitarではスタジオ録音でのソロに、最高の別のギターソロが絡んでくる絶妙なバージョンです。Plectrum Electrumはエレクトロ、とプリンスが言ってから、やや不協和音なギターを奏でるも、ハンナのドラムが突入してきてプログレっぽい展開となったり、バンドが止まってしまったのかな、という不穏な感じから急にFixUrLifeUpが始まるのもスリリングです。そしてSometimes It Snows In Aprilはスタジオ録音風というより、メランコリックなギターとやや崩した歌い方のプリンスがおり、LOLツアー仕様となっていて必聴。ソウルというよりソフトロックっぽい、ハードロッカーのバラード、これらを混ぜたようなバージョンです。Cause And Effectではボーカルにディレイをかけ、かなりすかした歌い方をしています。そのとぼけた感じから一転ハードな展開と哀愁のメロがやってきます。僕らはサードアイガール、そして僕はプリンス、とサードアイガールのメンバーなのだ、とMCをしています。またCompassionをコール・アンド・リスポンスさせているのはお約束のようになって来ていますがハマってます。そしてアンコール、いきなりフックのあるピアノのアタックが続きます。このフレーズはThe Maxです。突然飛び込んできたので、とてもびっくり。ギターもRave Un2 The Joy Fantasticでも使われているものですが、2回目に弾かれる時は更によりギターソロチックになっています。さっきのピアノのアタックとユニゾンするようにベースが弾かれているのが効果的。イーダの功績でしょう。そして衝撃、When Doves Cryが、それもバンドサウンドです。皆興奮している声が聞こえてくるので、こちらまで興奮してきます。そしてNasty Girlへ。サンプラーセットです。ain't no party like purple party, purple party don't stop のチャント入り。Sign O' The Timesではファンキーなギター・カッティングとオーリオ・オーオのコール・アンド・リスポンスが入ります。プリンスはかなり歌っているし、ズタタタタとスタジオ・バージョンにあるマシンガン風の音も入れて、しかもバンド・バージョン!そしてForever In My Life、リンドラムをバックに崩して歌うプリンス。これがカッコいい。A Love Bizarreは雷音を時折響かして、カラオケをしているプリンスがいます。しかも完全にスタジオ・バージョンとは異なる崩した歌い方なので衝撃。サンプラーセットもかなり芸達者になってます。またパープルパーティーのチャントを入れます。HousequakeはイントロのMCからプリンスが既に歌い始めています。これもサンプラーのリズムパートを何度も繰り返して、そこにハンナのドラム、イーダのベース(特に彼女のベース・ソロ!凄い!速いフレーズに鳥肌)を絡ませます。単なるバンド・バージョンではなく、サンプラー・バンド・バージョンと名付けたい所です。そしてそこにまたパープルパーティーのチャント、Pheromonを流すと、観客の女性が悲鳴をあげます。プリンスのフェロモンで興奮したんでしょうか。そして雷音で、この狂喜のサンプラーセットが終了します。暫く雷音が続き、更にアンコール、How Come U Don't Call Me Anymoreはパープルレイン・ツアーのようにとても忠実に丁寧に歌い、声もとてもよく出ている素晴らしいもの。ピアノ一本ですが重厚なサウンドのような感じを与えてくれます。プリンスの歌い方が真剣だからそう思わされるのかもしれません。そしてそのピアノが今度はNothing Compares 2 Uの調べと変化します。シェルビーがいないのでプリンス一人が歌うのですけど、新鮮です。ここでも崩してはいるが真剣に歌っています。プリンスのボーカリストとしてのテクニックをきっと知り、凄いとわかって頂けることでしょう。そして今までのツアーならピアノソロがある所でなんとドナのギター・ソロが入ります。そして哀愁のあるギターからやや崩した感じでピアノが入ってきます、どうやらPurple Rainのようです。事実プリンスが歌っていますし。気が付くとバラードのメドレーとなっていました。楽しんだかい、明日も来てくれるかい?とプリンスが優しく話し、フーフーフー、今度は君の番、シャイにならないで、とジェントルマンなプリンス。本当にいつもいつも同じライブをしません、凄いですプリンス。Late Show, National Grove of Anaheim, Anaheim, California, 7 May, 2013 Disc 1 1.Lets Go Crazy Reloaded [Inc Frankenstein] 2.Endorphinmachine 3. Screwdriver 4.She's Always In My Hair 5.Liathach 6.ICNTTPOYM 7.Guitar 8.Plectrum Electrum 9.FixUrLifeUp 10.Sometimes It Snows In April 11.Bambi 12.Cause & Effect ? Compassion Chant Disc 2 1.The Max 2.When Doves Cry 3.Nasty Girls ? Purple Party Chant 4.Sign O The Times 5.Forever In My Life 6.A Love Bizarre 7.Pop Life 8.I Would Die 4 U/Housequake 9.Pheromone 10.How Come U Don't Call Me Anymore 11.Nothing Compares 2 U 12.Purple Rain