【一般のファンが観ることができない、しかも超豪華ゲスト参加の特別公演。その極上マスターを収録!】エリック・クラプトンの秘蔵音源でお馴染みの、イギリス在住重鎮テーパー提供のファーストジェネレーションDATマスターからの2作めのリリースは、レアで特別なチャリティコンサートの音源です!2007年12月31日にクラプトンの故郷サリー州の田舎町ウォーキングの公民館で行なわれたチャリティコンサートの完全収録極上ステレオ・オーディエンスソースです。このコンサートは、1993年以降毎年実施されてきた「ニュー・イヤーズ・イヴ・ダンス」と題されたAA(アルコール中毒者匿名の会)向けのチャリティイベントでした。元々は82年に、当時バンドメンバーだったゲイリー・ブルッカーが地元のパブで開いた「年忘れライブ」に参加したクラプトンがこの趣向を気に入ったことに端を発し、以降も断続的に年末に行なわれてきたものが93年にクラプトン主催で定例化し、大晦日の夜と休憩を挟んだ新年の朝に二度ライブを行なう「ニュー・イヤーズ・イヴ・ダンス」として定着したものです。このコンサートは、クラプトンが会員にもなっているアルコール中毒匿名の会の会員とその家族を無料で招待して楽しませるというもので、一般のファンは観られないというのが建て前になっていました。そして架空のバンド名で事前告知されることも慣習となっていて、この年のバンド名は「The Complete Abandon(完全なる断行-完全に酒を断つ、ということでしょうね)とされました。ところが何事にも裏があるのがこの世の中。重鎮テーパーは1997年に続き、普段のコネクションを利用して見事に潜入し、上級機材による極上音質でのステレオ録音に成功したというわけです(1997年の極上録音は、「Woking 2007」のタイトルでリリース済みです。こちらも是非どうぞ)。今回の重鎮テーパーのマスターは、ステレオ感、音のダイレクト感において追随を許さない、まさに極上音質です。ちょっと聴いただけではサウンドボード録音かと思えるほどです。このイベントはメンバーとセットリストがこの時だけのレアなことで定評があり、しかも一般のファンは入場できないコンサートとあってはマニア垂涎の的と言えるものなのです。しかもこの年のこのコンサートはさらに「特別」でした。何とジョー・ウォルシュ、リンゴ・スター、ピート・タウンゼンドという、ロックのスターミュージシャンたちが参加したのです。三人は代わる代わる登場し、2曲ずつでボーカルとプレイを披露しています。彼らとクラプトンの共演がさらにこの年の聴きものとなっています!それをファーストジェネレーションの極上DATマスターから聴ける。これは凄いことなのです。さて、ここでこのコンサートが行なわれた2007年がクラプトンにとってどのような意味合いを持っていたのかをおさらいしてみましょう。【この年の充実感をそのまま表現しつつ、レアなセットリストと豪華ゲストで魅了したライブ】2007年・1月13日-2月11日:アジア&オセアニアツアー・2月28日-4月6日:アメリカンツアー・5月19日:イギリス、バーク州のハイクレア城にて行なわれたスティーヴ・ウィンウッドのコンサートに飛入り出演。・7月28日:アメリカ、ダラスにて第2回「クロスロード・ギター・フェウsティバル」を開催・11月29日:ロンドンのクラブ、ロニースコッツにて行なわれたジェフ・ベックのコンサートに飛入り出演・12月31日:故郷の町サリー州ウォーキングで毎年恒例のチャリティ・コンサート「ニュー・イヤーズ・イヴ・ダンス」を開催。 ←★本作★ 年の前半は精力的にツアーをこなし、7月には自身が主催する「クロスロード・ギター・フェスティバル」を開催し、成功させています。そこで一息入れて、年末のこのイベントに漕ぎつけたというわけです。このコンサートに選んだメンバーはツアー時とは異なり、イギリスの仲間ミュージシャンでした。まずはクラプトンバンドのレギュラーメンバーであるクリス・スティントンと女性コーラスの二人、そして準メンバーとも言えるアンディ・フェアウェザー・ロウ、デイヴ・ブロンズ、ヘンリー・スピネッティ、そして親友であるプロコル・ハルムのゲイリー・ブルッカーでした。このイベントならではのセットリストの魅力。ブルースあり、ロックンロールあり、ソウルのスタンダードあり、トラッドあり、クラプトンのヒット曲あり、とバラエティに富んでいます。メンバーをフィーチャーしたナンバーも組まれ、ゲイリーをフィーチャーしたYou Can't Judge a Book by the CoverやアンディをフィーチャーしたGin Houseを始め、クラプトンが聴かせるこうしたナンバーでのソロプレイも絶品!そうした中、ウォルシュ、リンゴ、ピートが次々と参加していくのです。ウォルシュは恐らく仲の良いピートを訪れ、年末をイギリスで過ごすつもりで渡英していたと思われます。それでピートと共に出掛けてきたようです。十八番のRocky Mountain Wayを披露して満足気です。続いて登場のリンゴもビートルズ時代のレパートリー2曲を楽しげに、真剣に歌います。元気なリンゴの様子が分かり、ビートルズファンも安心したことでしょう。そしてピートは年が明けてからの第二部に登場します。クラプトンも愛聴してレパートリーにするGoodnight, Ireneほか1曲を力強く歌います(ストーンズのキースもこの曲、好きでしたね)。ちょうどクラプトンが参加した77年リリースのピート&ロニー・レインのアルバム「ROUGH MIX」のような感じのパフォーマンスです。ピートのギターソロも絶品!ザ・フーファンの方もお見逃しなく。【イベントの全貌が分かる完全収録!】これまで数々のクラプトンのレア音源のマスターを提供してくれている重鎮テーパーですが、本作のマスターはその中でも五指に入る極上音質。田舎の公民館レベルの狭いハコに響き渡るサウンドを好ポジションで捕らえているのが素晴らしい上に、第一部の開演前のBGMから開演のアナウンス、第一部終了のアナウンス、第二部開演前のBGM~開演のアナウンス、新年を祝う「蛍の光」合唱の様子まで、一部始終を漏れなく収録してくれています。本作を聴くと、この温かく豪華だったこのコンサートを一度は経験したかったなあと心から思います。そんな日本人の我々が観に行くことが叶わなかったコンサートをこれほどのリアリティで届けてくれた重鎮テーパーに感謝です Woking Leisure Centre, Woking, UK 31st December 2007 ULTIMATE SOUND(from Original Masters) Disc 1 (49:16) 1. Introduction 2. Knock on Wood 3. Reconsider Baby 4. You Can't Judge a Book by the Cover 5. Sea Cruise 6. Gin House Blues (with Dhani Harrison) 7. Rockin' Robin (with Joe Walsh) 8. Rocky Mountain Way (with Joe Walsh) 9. Boys (with Ringo Starr) 10. Honey Don't (with Ringo Starr) 11. Old Black Joe Disc 2 (69:25) 1. Music / Countdown to 2008 2. Auld Lang Syne 3. In the Midnight Hour 4. I'm Your Hoochie Coochie Man 5. Lucille 6. Blueberry Hill 7. I Shall Not Be Moved 8. Goodnight, Irene (with Pete Townshend) 9. Three Steps to Heaven (with Pete Townshend) 10. Cocaine 11. A Whiter Shade of Pale 12. Shake, Rattle and Roll 13. Little Queenie Eric Clapton - guitar, vocalsAndy Fairweather Low - guitar, vocals Gary Brooker - keyboards, vocals Chris Stainton - keyboards Dave Bronze - bass Henry Spinetti - drums Sharon White - backing vocals Michelle John - backing vocals