UFOのピート・ウェイとブラッド・ギルス。たった10日間だけ現出した異形のラインナップを現場体験できる貴重なライヴアルバムが登場です。そんな本作に吹き込まれているのは「1982年12月10日セント・オーステル公演」。そのヴィンテージ・オーディエンス録音です。1982年と言えば泡沫のブラッド・ギルス時代なわけですが、その中でもピート・ウェイ在籍時は激レア中の激レア。まずは、激しいメンバー・チェンジの流れをおさらいし、ショウのポジションを確かめてみましょう。・1月1日-3月18日:北米#1(44公演)《3月19日ランディ死去→バーニー・トーメ参加》・4月1日-10日:北米#2a(7公演)《トーメ離脱→ブラッド・ギルス参加》*4月13日-6月28日:北米#2b(51公演)←※公式映像*7月9日-15日:初来日(5公演)*8月1日-8日:北米#3(3公演)《ドン・エイリー離脱》*9月26日+27日:北米#4(2公演)←※公式ライヴ盤《11月『SPEAK OF THE DEVIL』発売》《ピート・ウェイ/リンジー・ブリッジウォーター参加》*12月10日-20日:英国(7公演) ←★ココ★《ブラッド&ピート離脱→ジェイク&ドン・コスタ参加》※注:「*」印がブラッド・ギルスの参加したツアー。 これが1982年のオジー・オズボーン。ブラッド時代は8ヶ月ほどだったわけですが、その合間に伝説の初来日を実現させ、公式映像作/ライヴアルバムの『SPEAK OF THE DEVIL』も製作しました。その最後の最後に行われたのが母国イギリスでの年末ミニツアー。ここでのみ、UFOを脱退したピート・ウェイがメンバーに名を連ねたのです。当店では、そんな激レアなツアーも様々なライヴアルバムでアーカイヴ。ここで、さらに日程をフォーカスしてコレクションを整理しておきましょう。「英国」レッグの詳細・12月10日:セント・オーステル公演 ←★本作★・12月12日『BIRMINGHAM 1982』・12月14日:ロンドン公演・12月16日:リーズ公演・12月18日:ニューカッスル公演・12月19日『GLASGOW 1982』・12月20日:リバプール公演 以上の10日間・全7公演。本作は3作目であり、激レア・ラインナップの初演ライヴアルバムでもあります。そんな現場を真空パックした本作は、ヴィンテージながらも素晴らしいオーディエンス録音。これまでピート時代の最高峰と言ったら『GLASGOW 1982(Shades 1651)』だったわけですが、本作はあの名作にも負けない。何よりも素晴らしいのはくっきりと際立つヴォーカルとギター。距離感ゼロは言えませんが、その空気感がクリアで芯が真っ直ぐに届き、歌詞の一語一語まで鮮やか。ギターも同じくらい鮮明でして、アーミングの妙もしっかりと味わえる。大元マスターではないらしく不安定な箇所もあります(例えば「Mr. Crowley」では途中で一時停止と思しきカットも)が、演奏音自体は絶品なのです。もちろん、ピートのベースもはっきり。まあ、元々びっくりするようなテクニカル・プレイヤーではありませんし、オリジナルのボブ・デイズリーもメロディックなラインを残していた。その意味では強烈な独自色というほどではないものの、それでも1音1音がグルーヴィで歌心満載なベースランがくっきり聴ける醍醐味は何物にも替えられません(動きまくる「Steal Away (The Night)」のラインがカッコイイ)。セットはブラッド時代の標準的なものではありますが、その中で光るのが「Sweet Leaf」。上記「英国」レッグは“SPEAK OF THE DEVIL Tour”の冒頭でもあり、“DIARY OF A MADMAN Tour”ではやっていなかったサバス曲が追加されているのです。バーニー・トーメ時代と並んで激レアな「ピート・ウェイ時代」。バイオグラフィから想像するしかなかったアンサンブルをリアル・サウンドで体験できる貴重なライヴアルバムです。貴重すぎるピート・ウェイ時代「1982年12月10日セント・オーステル公演」のヴィンテージ・オーディエンス録音。何よりも素晴らしいのはくっきりと際立つヴォーカルで、空気感がクリアで芯が真っ直ぐに届き、歌詞の一語一語まで鮮やか。ブラッドのアーミングもピートの歌心満載のラインもしっかりと味わえます。バイオグラフィから想像するしかなかった現場をリアル・サウンドで体験できる貴重極まるライヴアルバムです。Cornwall Coliseum, St. Austell, UK 10th December 1982 TRULY AMAZING/PERFECT SOUND Disc 1(45:57) 01. Diary of a Madman 02. Over the Mountain 03. Mr. Crowley 04. Crazy Train 05. Revelation (Mother Earth) 06. Steal Away (The Night) 07. Suicide Solution 08. Guitar Solo 09. Sweet Leaf 10. Drum Solo 11. Sweet Leaf (reprise) Disc 2(35:29) 1. Goodbye to Romance 2. I Don't Know 3. Believer 4. Flying High Again 5. Iron Man 6. Children of the Grave 7. Paranoid Ozzy Osbourne - Vocals Brad Gillis - Guitars Tommy Aldridge - Drums Pete Way - Bass Lindsay Bridgwater - Keyboards