話題沸騰の「公式オーディンス(“Official Audience” Master Tape)」発掘シリーズの最新弾が新発掘! 最長・最高峰クオリティを更新する大元マスターCDで登場です。そんな本作に刻まれているのは「1978年5月23日ハンリー公演」。その超極上オーディエンス録音です。冒頭からいきなり「話題沸騰」だの「公式オーディンス」だのとまくし立ててしまいましたが、発掘シリーズ自体がまだ始まったばかり。イチからご説明させて頂きます。そもそも「“Official Audience” Master Tape」シリーズとは名門「JEMS」が進めているVAN HALENのマスター発掘プロジェクト。ただし全キャリアを網羅するようなものではなく、「デビュー直後の英国ツアー」に限定したシリーズです。ここで、当時の活動概要を振り返っておきましょう。・1月27日+2月8日:ウォームアップ《2月10日『炎の導火線』発売》・2月18日ー4月28日:北米#1(47公演)・5月4日ー12日:欧州#1(7公演)・5月16日ー6月10日:英国(20公演)←★ココ★ ・6月17日ー28日:日本(9公演)・7月1日ー9月30日:北米#2(54公演)・10月9日ー27日:欧州#2(13公演)・11月3日ー12月3日:北米#3(24公演)《12月11日『伝説の爆撃機』制作開始》これが1978年のVAN HALEN。デビュー作のリリースから3ヶ月もしないで渡欧したわけですが、そのメインはイギリス。前座ながら20公演もの場数をこなし、メインアクトのBLACK SABBATHも食ってしまったという伝説を残しました。そして、この初英国ツアーは、各種サウンドボードや超極上オーディエンスの大豊作地帯でもありました。もちろん、当店でも数々の名作アルバムとして作品化しておりますので、ここでそのラインナップも整理しておきましょう。「英国」レッグの詳細・5月16日-19日(4公演)・5月21日『DEFINITIVE NEWCASTLE 1978』←※前作・5月22日『DEFINITIVE MANCHESTER 1978』・5月23日:ハンリー公演 ←★本作★・5月25日:ポーツマス公演・5月26日『U.K. TOUR 1978(Disc 2)』・5月27日:ロンドン公演・5月28日『DEFINITIVE IPSWICH 1978』・5月30日+31日(2公演)・6月1日『DEFINITIVE HAMMERSMITH 1978』・6月2日ー10日(6公演)……と、このようになっています。名だたる極上サウンドボードがズラリと並ぶ中で、いくつかのオーディエンス録音も混在しています。しかし、これらのオーディエンスもタダモノではない。詳細は発掘と平行してリサーチが進められているのですが、どうやらバンド側がマイク録音していたらしい。「“Official Audience” Master Tape」では、名録音の大元カセットを発掘しているわけですが、そこには第5のメンバーとして知られるピート・アンジェラスの名前がある。当時のマネジメントが資料用としてスタッフに録音させたようなのです。先日は、その第一弾『DEFINITIVE NEWCASTLE 1978』が大好評を博しましたが、本作はそんなシリーズの最新弾なのです。そして、今回もまた衝撃的なクオリティ。従来盤ではカットされていたアンコール待ちや終演後もたっぷり記録されている事からも大元マスターなのは明らかですが、それ以上に重要なのは全編を貫くサウンドそのもの。これがもう完全に別物級なのです。前作『DEFINITIVE NEWCASTLE 1978』とは違ってサウンドボードと間違えるタイプではないものの、空気感を食い破ってくる芯が極太で、ディテールもくっきり。さすが関係者録音だけあってオーディエンス・ノイズも極少で、「ゼロ距離のド密着感」ではなく「目の目に居る間近感」のリアリティが素晴らしいのです。そして、何よりダビング痕のまるでない瑞々しさ、ナチュラル感が圧倒的。特に素晴らしいのが高音の鳴り。従来盤はスポイルされた高音のディテールをムリ上げたような感じで、ヒスの中からシュワシュワと歪んだシンバルが浮き上がっていました。しかし本作は機微の機微まで綺麗に残り、密度もたっぷり。高音も加工するまでもなく美しく、中低音とのバランスも自然。まさに現場そのもののサウンドがスピーカーから吹き出してくるのです。このツアーのセットはお馴染みなので省略しますが、ポイントは「Bottoms Up!」の有無。本作は幸運にも「アリ」でして、ステージ・テンションで爆上がりした「炎の導火線=9曲+伝説の爆撃機=2曲」を関係者席で思う存分、現場体験できるのです。VAN HALEN史上……いえ、ロック史全体から言っても異様なハイクオリティ録音が連発していた1978年の英国ツアー。なるほど、関係者が録りまくっていたのなら奇跡の連続だったのも納得です。そんな関係者コレクションの大元カセットから起こされた究極ジェネの銘品です。ロック史に並ぶもののないギター革命の最前線。「1978年5月23日ハンリー公演」の超極上オーディエンス録音。名門JEMSによる「Official Audience Master Tape」シリーズの最新弾で、当時のマネジメントが資料用として録音していた大元カセットからデジタル化された銘品中の銘品です。従来盤ではカットされていたアンコール待ちや終演後もたっぷり記録されていますが、それ以上に重要なのは全編を貫くサウンド。ヒスまみれで歪んでいた既発とは別次元のナチュラル感が瑞々しく、スピーカー越しに「1978年の会場音」そのものが流れ出る。まさに文化遺産級の関係者マスターです。Victoria Hall, Hanley, UK 23rd May 1978 TRULY PERFECT SOUND (48:00) 1. Intro 2. On Fire 3. I'm The One 4. Bass Solo 5. Runnin' With The Devil 6. Atomic Punk 7. Drum solo 8. Little Dreamer 9. Feel Your Love Tonight 10. Ain't Talkin' 'Bout Love 11. Eruption 12. You Really Got Me ★3:28 - 4:00 既発未収録 13. Bottoms Up ★4:27 - 5:31 既発未収録 14. D.O.A. ★4:27 - 最後までの約45秒間 既発未収録