ブライアン・イーノを始め、フィル・マンザネラやアンディ・マッケイまで参加した『MAMOUNA』を送り出し、キャリア最大のワールド・ツアーに乗り出した1994年のブライアン・フェリー。その時代の公式代わりを務めるサウンドボード・アルバムが登場です。そんな本作に記録されているのは「1994年12月8日ロサンゼルス公演」。その超・極上ステレオ・サウンドボード録音です。“MAMOUNA Tour”と言えば、ソロ/ROXY MUSICを合わせても並ぶもののない大規模ツアーであり、来日が実現した事でも思い出深いところ。まずは、その全体像を紐解き、ショウのポジションを確かめてみましょう。1994年《8月31日『MAMOUNA』発売》・9月28日ー11月1日:欧州#1(22公演)・11月6日ー12月12日:北米#1(26公演)←★ココ★ 1995年・1月24日ー2月16日:欧州#2(19公演)←※WOLVERHAMPTON 1995・2月20日ー3月9日:シンガポール/豪州(11公演)・3月12日ー22日:日本(8公演)・3月25日ー4月8日:北米#2/南米(11公演)・11月6日ー27日:欧州#3(19公演) これが1994年/1995年のブライアン・フェリー。“BETE NOIRE Tour”や“AS TIME GOES BY Tour”も本格的でしたが、それでも70公演ほど。それに対して“MAMOUNA Tour”は約100公演という巨大なワールド・ツアーでした。本作のロサンゼルス公演は、その折り返しが迫った時期。「北米#1」の23公演目であり、全体でも45公演目にあたるコンサートでした。このショウはFM放送された事でも知られ、様々な既発群を生んできた定番。本作は、その最高峰に君臨する王者のサウンドボードなのです。「王者」の理由はいくつかありますが、まず第一に全長版である事。このライヴは何度か再放送もされてきたわけですが、送枠の関係もあって内容が異なっていた。中にはショウの半分にも満たないバージョンもありました。そんな中で本作のソースとなっているのは最長版放送。単に長いと言うだけでなく、当日フルショウの完全収録なのです。そして、その完全形を貫くサウンドこそが「王者」の証。既発群とは異なり、放送前のアナログ原盤から直接デジタル化された究極ジェネの銘品なのです。実際、そのサウンドは「完全オフィシャル級」としか呼びようがない。実のところ、ひと口に「オフィシャル級」と言ってもピンキリ。特に現代では発掘音源やBBCセッションの公式リリースも珍しくなく、かなりの幅があったりします。そんな中で本作でいうオフィシャル級とは「ピン」の方。発掘音源などとは違い、しっかりと作り込まれてレギュラーリリースされるような「名作級」のサウンドなのです。しかも、ナチュラル。アナログ原盤は物理的なミゾで音を記録するので経年劣化にめっぽう強く、盤質さえ良ければマスターサウンドそのものを何十年も保持できる。特に本作の場合は盤質も特上だったようで、針パチ1つ見当たらないトランスファー精度も絶大。デジタル加工するまでもなく瑞々しく艶やかな音世界がたっぷりと味わえるのです。そんなパーフェクト・サウンドで画かれるのは、貴重な“MAMOUNA Tour”のフルショウ。このツアーからは名盤『WOLVERHAMPTON 1995』もお馴染みだったりしますが、あれはフルではなく抜粋された1枚物。フル・ライヴアルバムの方が遙かに曲数ボリュームも多いのです。ここで比較しながら整理しておきましょう。ROXY MUSIC(8曲)・フォー・ユア・プレジャー:In Every Dream Home A Heartache(★)/Editions of You/Do The Strand・その他:Virginia Plain/Out Of The Blue/Love Is The Drug(★)/Jealous Guy/Avalon(★)ソロ(9曲)・ボーイズ・アンド・ガールズ:Slave To Love/A Waste Land(★)/Windswept(★)・マムーナ:Your Painted Smile/N.Y.C.(★)/The 39 Steps・その他:Let's Stick Together(★)/Carrickfergus(★)/I Put A Spell On You※注:「★」印は名盤『WOLVERHAMPTON 1995』で聴けなかった曲。……と、このようになっています。もはや「○○が美味しい」といちいち挙げるのも無意味なほどたっぷりの名曲群が披露されている。実際、本作で聴ける17曲のうち、半数近い8曲が『WOLVERHAMPTON 1995』で聴けなかったレパートリー。これだけでも、いかに本作が決定的なライヴアルバムなのかがご理解頂けるのではないでしょうか。名盤も超える曲数ボリュームと、オフィシャル名盤級のサウンド・クオリティ。まさに「MAMOUNA Tourの公式代わり」となる一大決定盤です。フェリーの人生でも最大のツアーをフル体験できるサウンドボード・アルバムの最高峰。「1994年12月8日ロサンゼルス公演」の超・極上ステレオ・サウンドボード録音。当日フルショウ放送のアナログ原盤からダイレクトにデジタル化されており、曲数ボリュームもサウンド・クオリティも完全無欠。全17曲中8曲が名盤『WOLVERHAMPTON 1995』でも聴けないレパートリーであり、名実共に「MAMOUNA Tourのオフィシャル代わり」となる一大決定盤の誕生です。公式レベルの超高音質サウンドボード!!Pantanges Theatre, Los Angeles, CA, USA 8th December 1994 STEREO SBD Disc 1(43:24) 1. Intro 2. I Put A Spell On You 3. Slave To Love 4. Your Painted Smile 5. A Wasteland 6. Windswept 7. New Your City 8. Out Of The Blue 9. Virginia Plain 10. Carrickfergus 11. Jealous Guy Disc 2(43:18) 1. The 39 Steps 2. In Everydreamhome A Heartache 3. Editions Of You 4. Love Is The Drug 5. Avalon 6. Let's Stick Together 7. Do The Strand Bryan Ferry: vocals, piano & keytar Neil Hubbard: guitar Chester Kamen: guitar David Williams: guitar Guy Fletcher: keyboards Melvin Lee Davis: bass Steve Ferrone: drums Audrey Wheeler: vocals STEREO SOUNDBOARD RECORDING