ポール・スタンレーとジーン・シモンズが結成したKISSの前身バンド、“WICKED LESTER”。そのスタジオ録音全集が最高峰クオリティで永久保存決定です!2人がバンドを結成したのは1970年。当初はRAINBOWと名乗っていましたが、同名バンドが他にいた(リッチー・ブラックモアのRAINBOWのことではありません)ために“WICKED LESTER”と改名します。ライヴ活動よりもスタジオがメインのバンドで、EPICレーベルと契約してデビューアルバムまで製作しましたが、お蔵入り。結果、KISS結成へと歩みを進めます。本作は、その幻のデビューアルバムの他、残されたスタジオ録音を完全収録した3枚組。今まで知られてきたデモも独自ルートで発掘された関係者マスターによって最高峰クオリティを更新しており、全世界初登場のスタジオ・アルバムもたっぷり永久保存しています。そんな本作は、大きく分けて4つのセクションに分かれています。収録順は時系列とは微妙に違っていたりもするのですが、ここでは分かりやすさを優先し、歴史に沿ってご紹介していきましょう。DISC 1前半:最初期の1971年11月セッション(14テイク)まず登場するのは、現存する最も古いスタジオ記録。「1971年11月18日」に録音されたスタジオ・デモです。当時のメンバーはポール&ジーンに加え、ドラムにトニー・ザレラ、キーボードがブルック・オストランダー、そしてリード・ギターにロン・リージャックという5人組でした。最初期ということで、さぞや厳しいデモ……かと思いきや、これがとんでもなく完成度が高い。作曲段階でも練習段階でもなく、細かい楽器のアレンジも完成しており、演奏そのものもプロフェッショナル。サウンドも極上級でして、このまま公式リリースされていてもおかしくない出来映えです。その内容はKISSよりもポップでコーラスも厚いソフト・ロックで、オリジナルとカバーが半々。ポール作が3曲「Love Her All I Can」「Molly」「Keep Me Waiting」で、ジーン作が2曲「She(コロネルとの共作)」「Simple Type」。このうち「Love Her All I Can」と「She」はリ・アレンジを経て『DRESSED TO KILL』に収録されるナンバーの原曲バージョンです。カバーはバリー・マンの「Too Many Mondays」「Sweet Ophelia」、タミ・レスター・スミスの「What Happens In The Darkness」、英国バンドTHE HOLLIESの「(We Want To) Shout It Out Loud」、オースティン・ロバーツの「When the Bell Rings」というラインナップ。「(We Want To) Shout It Out Loud」は「Shout It Out Loud」の元ネタとも言えます。DISC 3:完全初登場の1972年春セッション(10テイク)上記の1971年セッションがきっかけで大手EPICレーベルと契約できたWICKED LESTER。ただし、その際スティーヴ・コロネルの解雇が条件でした。カーリーやアフロといった髪型を好み、メガネをかけていたイモ臭いコロネルの見た目が問題視されたのですが、実はポールとも仲が悪かった。結局コロネルの代わりにロン・リージャックを加入させ、デビューを目指してレコーディングを始めます。その最初のセッションが行われたのが1972年の春。本作のDISC 3に収められた10テイクです。時系列で二番目にもかかわらず、なぜこのセッションがDISC 3に独立しているのか。その理由は、このセッションが今まで知られてこなかった全世界初公開音源だから。他セッションも従来盤とは異なるアップグレード・マスターではありますが、初登場音源だけを1つのスタジオ・アルバムとして聴けるようになっているのです。もちろん、このセッションも超極上クオリティです。また、このセッションからポール作曲の新たなるレパートリー「Long, Long Road」も登場します。DISC 1後半/DISC 2前半:1972年8月セッション(20テイク)ところが、EPICレーベルは上記「1972年春セッション」を気に入らず、やり直しが決定。1972年8月に更なるセッションが行われます。「1972年春セッション」でも言える事ですが、これらのセッションは一度にまとめて録音されたものではありません。当時のポールとジーンはELECTRIC LADYスタジオのセッション・ミュージシャン(主にバック・シンガー)として働いており、スタジオに誰もいない時を使って少しずつ録音していました。そのため、厳密な録音日までは曖昧。このセクションでは10曲・20テイクが残されました。DISC 2後半:幻アルバムの最終リール(11テイク)上記「1972年8月セッション」を元に、遂に幻のデビューアルバムが完成します。前述のように、このアルバムも結局はお蔵入りしてしまうのですが、ここでは最終の「EPIC/A&Rリール」を収録しています。これはEPICレーベルの保管庫に眠っていたもの。KISSがブレイクした1977年に発掘リリースも計画されたのですが、バンド・イメージを守ろうとしたマネジメントが138,000ドルで全権利を買収。2001年の『THE BOX SET』に3曲「Keep Me Waiting」「She」「Love Her All I Can」が収録されるまで、日の目を見る事はありませんでした。以上、全11曲・55テイクに及ぶ秘宝集です。これまでもいくつかのタイトルが流通してきましたが、本作はそのすべてを最高峰クオリティ更新の関係者マスターで収録し、なおかつ初登場のセッションまで追加した「全集」。本作以外の記録は見つかっておらず、本作以上のマスターも発掘されていない。まさに「WICKED LESTERのすべて」なのです。当店の関係者サウンドボード・コレクションでも最重要な究極の3枚組。KISSの前身バンドWICKED LESTERのスタジオ録音全集。独自ルートの関係者流出マスターによるクオリティは過去最高峰を更新したオフィシャル級サウンドで、これまで知られてこなかった「1972年春セッション(DISC 3)」も新発掘。Electric Lady Studios, Greenwich Village, New York City 1971-1972 STEREO SBD(UPGRADE!!!!) Disc 1 (73:41) Electric Lady Studios 18th November 1971 1. Too Many Mondays 2. Love Her All I Can 3. Sweet Ophelia 4. Molly 5. Keep Me Waiting 6. She 7. What Happens In The Darkness 8. (We Want To) Shout It Out Loud 9. When the Bell Rings 10. Simple Type 11. She (take 2) 12. Molly (take 2) 13. (We Want To) Shout It Out Loud (take 2) 14. Too Many Mondays (take 2) Electric Lady Studios August 1972 Sessions 1 15. Keep Me Waiting 16. Love Her All I Can 17. Molly 18. She 19. Simple Type 20. Sweet Ophelia 21. Too Many Mondays 22. When The Bell Rings 23. Molly (take 2) 24. Too Many Mondays (take 2) Disc:2 (64:50) Electric Lady Studios August 1972 Sessions 2 1. We Want To Shout It Out Loud 2. Keep Me Waiting 3. Love Her All I Can 4. Molly 5. She 6. Simple Type 7. Sweet Ophelia 8. Too Many Mondays 9. What Happens In The Darkness 10. When The Bell Rings Final Album Reel 1972 11. Keep me waiting 12. Molly 13. Sweet Ophelia 14. Simple Type 15. Too Many Mondays 16. Love Her All I Can 17. When The Bell Rings 18. She 19. What Happens In The Darkness 20. We Want To Shout It Out Loud 21. Long, Long Road Disc 3 (32:23)★完全初登場 Electric Lady Studios Spring 1972 Sessions 1. Keep Me Waiting 2. Long, Long Road 3. Love Her All I Can 4. She 5. Simple Type 6. Sweet Ophelia 7. (We Want To) Shout It Out Loud 8. What Happens In The Darkness 9. When The Bell Rings 10. Simple Type (Take 2) Paul Stanley – vocals, guitar Gene Simmons – vocals, bass Steve Coronel – lead guitar (1971) Ron Leejack – lead guitar, banjo (1972) Brooke Ostrander – piano, horns Tony Zarrella – drums, percussion STEREO SOUNDBOARDD RECORDING