オアシスのデビューは1994年4月、シングル「スーパーソニック」である。8月にはファースト・アルバム『デフィニトリー・メイビー』をリリースし英国で初登場1位。そしてアルバム・リリースとほぼ同時に初来日公演が行なわれた。恐るべきスピードである。まだファースト・アルバムをリリースしたばかりの新人バンド。会場は渋谷、大阪、名古屋の各クラブ・クアトロで全5公演である。本作は、そのデビュー間もない1994年9月に行なわれた初来日公演を、全公演完全収録している。【9月19日名古屋クラブクアトロ公演】この日は初めてアンコールに応え二度目の「Rock ‘n Roll Star」を演奏した事でも有名な初来日公演最終日である。このコンサートは長らく「Stain In A Blue Sky」という既発盤タイトルで親しまれていた公演であり、近年も「Nagoya 1994 Dat Master」というタイトルがリリースされている。本作もまた両者と同じソースであるが、音の感触は前記2タイトルのいずれとも異なるので、是非聴いていただきたい。【9月14日渋谷クラブクアトロ・サウンドチェック】ツアー初日渋谷クラブクアトロにおけるサウンドチェックを収録している。存在は以前から囁かれていたものの、近年になって発掘された音源である。ノエルがアコースティックで演奏しているもので、本来のサウンドチェックの意味からすれば、他のメンバー、他の楽器も鳴らしておくべきではないかと思うのだが、もしかしたらサウンドチェックの流れで別の目的で録音されたものかもしれない。そして2曲のみながら、プロショットでシューティングされた映像より、サウンドボード音源にて「Live Forever」と「 Cigarettes & Alcohol」を収録。さらに楽屋におけるノエルとリアムのインタビューも収録している。【DEFINITELY MAYBE JAPAN TOUR 1994】オアシスの初来日公演を全公演完全収録。加えてサウンドチェック音源、サウンドボード音源、楽屋インタビューなどを併録した、初来日公演の集大成的タイトルである。全6枚組。後のコンサートのハイライトとなる「Champagne Supernova」も「Don’t Look Back In Anger」もない。アンコールで同じ曲を再演するなどレパートリーも少ない。アリーナやスタジアムではなく1ドリンク付きスタンディング席の小さなライブハウス。そんなデビュー直後のシンプルで瑞々しいロックンロールが凝縮されている。DISC FIVE NAGOYA CLUB QUATTRO AICHI JAPAN September 19, 1994 01. Introduction 02. Rock'n'roll Star 03. Columbia 04. Fade Away 05. Digsy's Dinner 06. Shakermaker 07. Live Forever 08. Bring It On Down 09. Up In The Sky 10. Slide Away 11. Cigarettes & Alcohol 12. Married With Children 13. Sad Song 14. D'yer Wanna Be A Spaceman? DISC SIX 01. Supersonic 02. I'm The Warlus 03. Rock 'n' Roll Star SHIBUYA CLUB QUATTRO TOKYO JAPAN September 14, 1994 SOUNDCHECK 04. Stand By Me 05. Don't Go Away 06. Going Nowhere 07. Bonehead's Bank Holiday 08. Hey Now! 09. Some Might Say SOUNDBOARD RECORDINGS 10. Live Forever 11. Cigarettes & Alcohol INTERVIEW 12. Noel and Liam At Backstage THE CAPITOL HOTEL TOKYU, TOKYO JAPAN September 16, 1994 13. Half The World Away