オリジナルKISSの終焉となった“DYNASTY Tour”。その現場を極上体験できる超極上オーディエンス・セットの登場です。そんな本作に収められているのは1つのショウの2つの記録。「1979年11月27日フレズノ公演」。その超絶級フル録音をDISC 1-2に、絶景8ミリ映像をDISC 3に配したオーディエンス・セット3枚組です。アルバム『DYNASTY』も異色作ではありましたが、そのツアーもオリジナル時代では特別感のあるツアーでした。その意味をご説明するためにも、まずは黄金時代のライヴ活動を全景で俯瞰してみましょう。1974年・2月ー10月:KISS Tour・10月ー12月:HOTTER THAN HELL Tour 1975年・1月ー2月:HOTTER THAN HELL Tour・3月ー8月:DRESSED TO KILL Tour・9月ー12月:ALIVE! Tour 1976年・1月ー6月:ALIVE! Tour・7月ー9月:DESTROYER Tour・11月ー12月:ROCK & ROLL OVER Tour 1977年・1月ー4月:ROCK & ROLL OVER Tour・7月ー9月:LOVE GUN Tour・11月ー12月:ALIVE II Tour 1978年・1月ー4月:ALIVE II Tour《4月『DOUBLE PLATINUM』発売/9月ソロアルバム発売》1979年・6月ー12月:DYNASTY Tour ←★ココ★《1980年5月:ピーター・クリス離脱へ》これがデビューからピーター・クリス離脱までのライヴ略歴。デビュー以降絶え間なくツアーに次ぐツアーを続け、「一体いつアルバムを作ってたんだ?」としか思えない過密なスケジュールをこなしていました。それが途切れたのは1978年春。“ALIVE II Tour”終了後はベスト盤やソロアルバムをリリースし、次なるツアーまで1年以上の間が空いた。つまりオリジナル4人が揃いつつ、1つだけポツンと隔絶したツアーだったわけです。もちろん、ソロアルバムや『DYNASTY』ナンバーも盛り込んだセットも特別。“DYNASTY Tour”と言えば、サウンドボード・アルバム『KNOXVILLE 1979 SOUNDBOARD』が象徴として君臨しておりますので、比較しながら整理しておきましょう。クラシックス(12曲)・地獄からの使者:Firehouse/Black Diamond・地獄の軍団:King of the Night Time World/God Of Thunder/Shout It Out Loud/Detroit Rock City/Beth(*)・ラヴ・ガン:Christine Sixteen/Love Gun・その他:Let Me Go, Rock 'n' Roll/Rock And Roll All Nite/Calling Dr. Love 1978年以降(4曲)・ソロアルバム:Move On(★)/New York Groove・地獄からの脱出:I Was Made for Lovin' You/2,000 Man ※注:「★」印はこのツアーだけの限定曲。「*」印は『KNOXVILLE 1979 SOUNDBOARD』で聴けなかった曲。【DISC 1-2:超極上級のフル・ライヴアルバム】やや今さら感のある話になってしまいましたが、本作はそんな特別なツアーを体験できる特別なセット。その特別感の源泉は、クオリティに尽きます。まず、本作のメインとなるDISC 1-2ですが、これがもうとんでもなく極上。この日は不完全で音の悪い録音が有名でしたが、本作はまったく別。海外のKISS研究家から提供された完全版マスターでして、そのクオリティは「まるでサウンドボード」そのもの。極太な芯、距離感ゼロの鳴り、細かすぎるディテール、鮮やかににも程があるセパレート感。言葉で形容するよりも「あの強烈盤KNOXVILLE 1979 SOUNDBOARDと並べても半歩も負けていません」と言った方が分かりやすいでしょうか。しかも、卓直結系だった『KNOXVILLE 1979 SOUNDBOARD』よりもバランスが自然でナチュラル。録音方式はさておき、音楽アルバムとしては本作の方が上を行くのです。大元マスターかどうか確証がないためにプレス化は見送られたものの、クオリティそのものは完全プレス級の超絶サウンド。70年代トータルでもベスト録音かも知れません。【DISC 3:貴重な極上8ミリ・フィルム】そんなフル・アルバムだけでも目眩がしますが、その特別感を際立たせるのがDISC 3の映像篇。『Shades 1154』として単独リリースされたこともある8ミリ・フィルムです。熱心なコレクター諸兄なら2020年に様々なバンドのフレズノ映像が噴出したのをご記憶と思いますが、KISS篇は特に長尺でクオリティも高く、「フレズノ映像コレクションの最高傑作」とも言われました。このディスクは、その超絶映像を正鵠に復刻したものです。ビデオと違って最大でも数分しか撮影できない8ミリ・フィルムだけに各曲のダイジェストではありますが、それでも様々な仕掛けを逃さず捉えており、合計47分の見応えは素晴らしい。そして、VHSを遙かに超えるフィルムの映像美が素晴らしく、遮蔽物ゼロの視界も超絶景。(恐らくはDISC 1-2と同じと思われる)超極上音声もシンクロされており、貴重極まるショウの現場を生体験できるのです。関係者流出のサウンドボード/プロショットで沸き立っている当店のKISSコレクション。本作は、そうしたプロ記録とは違いますが、クオリティ面では負けていない……いや、超越してさえいるのです。特別なツアーを特別なクオリティで満喫できる究極の3枚組。「1979年11月27日フレズノ公演」の超絶級フル録音をDISC 1-2に、絶景8ミリ映像をDISC 3に配したオーディエンス・セット3枚組。メインのフル録音(DISC 1-2)は「まるでサウンドボード」そのもので、正真正銘の卓直結サウンドボードの『KNOXVILLE 1979 SOUNDBOARD』にも半歩も譲らない凄まじさ。DISC 3は2020年に話題となった8ミリ・フィルム。約47分のダイジェストながらVHSではあり得ない映像美で貴重なDYNASTY Tourを現場体験できます。Selland Arena, Fresno Convention Center, Fresno, CA, USA 27th November 1979 TRULY PERFECT/ULIMATE SOUND(from Original Masters) Disc 1 (46:36) 1. Intro 2. King Of The Night Time World 3. Let Me Go, Rock N' Roll 4. Move On 5. Calling Dr. Love 6. Firehouse 7. New York Groove 8. I Was Made For Lovin' You 9. Christine Sixteen 10. 2,000 Man 11. Ace Frehley Guitar Solo 12. Love Gun Disc 2 (48:43) 1. Bass Solo 2. God Of Thunder 3. Drum Solo 4. God Of Thunder (reprise) 5. Shout It Out Loud 6. Black Diamond 7. Detroit Rock City 8. Beth 9. Rock And Roll All Nite DVD(47:11) 1. Intro 2. King Of The Night Time World 3. Let Me Go, Rock And Roll 4. Calling Dr. Love 5. Firehouse 6. New York Groove 7. I Was Made For Loving You 8. Christine Sixteen 9. Ace Solo 10. Gene Solo 11. God Of Thunder 12. Peter Solo 13. God Of Thunder (reprise) 14. Shout It Out Loud 15. Black Diamond 16. Detroit Rock City Paul Stanley - Guitar, Vocals Gene Simmons - Bass, Vocals Ace Frehley - Guitar Peter Criss - Drums, Vocals COLOUR NTSC Approx.47min.