名盤『ALIVE!』で運命の扉をこじ開けたKISS。一気呵成に臨んだ“ALIVE! Tour”の現場を体験できる伝説録音が登場です。そんな本作に吹き込まれているのは「1976年3月21日マイアミ公演」。その強力オーディエンス録音です。1976年は3つのツアー“ALIVE! Tour”/“DESTROYER Tour”/“ROCK & ROLL OVER Tour”が連なっていましたが、本作は“ALIVE! Tour”の記録。当店ではツアー代表プロショットも人気となっておりますので、併せてツアー全景からそれぞれの位置関係を確かめてみましょう。1975年・9月10日ー11月29日(35公演)・11月30日『LARGO 1975』・12月2日ー31日(14公演)1976年・1月23日:エリー公演・1月25日『DETROIT 1976 1ST NIGHT』・1月26日『DETROIT 1976 2ND NIGHT』・1月27日『DETROIT 1976 3RD NIGHT』・1月30日ー3月14日(24公演)《3月15日『DESTROYER』発売》・3月20日:レイクランド公演・3月21日:マイアミ公演 ←★本作★・3月24日ー3月28日(18公演)これが“ALIVE! Tour”の全体像。1975年末/1976年始を挟んで行われ、すべて北米公演でした。本作のマイアミ公演はその終盤に差し掛かった80公演目。大ヒット中のプロショット三部作『DETROIT 1976』の約2ヶ月後でもありました。そんな現場を真空パックした本作は、クリアで強力なオーディエンス録音。エッジがキリリと鋭く、芯の密度もたっぷり。スカスカ感皆無で1音1音がくっきりと耳元に届くのです。やや高音に寄ったバランスではありますが、かといって中低音が弱いわけでもない。特にベースのアタック音がゴリゴリと鮮やかで、ブンブンとうねるグルーヴ感も豊かなのです。しかも、本作はマスター鮮度も抜群。録音自体は古くから広く知られてきたわけですが、本作は海外のKISS研究家から提供されたマスターなのです。この研究家がただ者ではない。現在、当店発の関係者流出マスターが全世界のコレクターを震撼させておりますが、この研究家はその真贋を鑑定している人物なのです。本作は、そんなディープな音源知識に裏打ちされたベスト・マスターでもあるのです。そんな鮮やかシャープ・サウンドで画かれるのは、『DETROIT 1976』三部作とも微妙に異なるフルショウ。その意味をご説明するためにも、ここで比較しながらセットを整理してみましょう。地獄からの使者(7曲)・Deuce/Strutter/Firehouse/Nothin' To Lose/100,000 Years/Black Diamond/Cold Gin その他(7曲)・地獄のさけび:C'mon And Love Me/Hotter Than Hell/Parasite/Let Me Go, Rock And Roll・地獄への接吻:She/Shout It Out Loud(★)/Rock And Roll All Nite ※注:「★」印は『DETROIT 1976』三部作では聴けなかった曲。……と、このようになっています。大筋で『DETROIT 1976』と同じ構成ではありますが、ショウ中盤で「Shout It Out Loud」も追加されている。上記の日程をご覧の通り、本作は“ALIVE! Tour”の一部であると同時に『DESTROYER』の発売直後。リリースしたての新曲もし始めていたのです。凄まじい勢いでライヴをこなしつつ、次から次へと歴史的な名曲を生み出してもいた黄金時代。本作は、1日1日が躍進の歩みだった現場を極上体験できるライヴアルバムです。何よりもまず流出プロショットのDVDシリーズのコンプリートこそが最重要ではありますが、本作は「その次の一歩」に最適の1本。「1976年3月21日マイアミ公演」の強力オーディエンス録音。エッジがキリリと鋭く、芯の密度もたっぷりなクリア録音で、スカスカ感皆無で1音1音がくっきりと耳元に届く。やや高音に寄っていますが、その一方ベースのアタック音がゴリゴリと鮮やか。『DESTROYER』発売の約一週間後で「Shout It Out Loud」も新曲として披露される黄金時代の現場を極上体験できます。Miami Jai-Alai Fronton, Miami, FL, USA 21st March 1976 PERFECT SOUND(from Original Masters)(77:07) 1. Intro 2. Deuce 3. Strutter 4. C'mon and Love Me 5. Hotter Than Hell 6. Firehouse 7. She 8. Guitar Solo 9. Parasite 10. Nothin' to Lose 11. Shout It Out Loud 12. Bass Solo 13. 100,000 Years 14. Drum Solo 15. Black Diamond 16. Cold Gin 17. Rock and Roll All Nite 18. Let Me Go, Rock 'n' Roll Paul Stanley - Guitar, Vocals Gene Simmons - Bass, Vocals Ace Frehley - Guitar Peter Criss - Drums, Vocals