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Beck,Bogert & Appice ベック・ボガート・アンド・アピス/London,UK 1974 1st Show Upgrade & Longer

トリオ崩壊を目前に控えたBBAの姿を捉えたレインボーでのギグは彼らのライブ音源の中でも内容と音質の両方を兼ね備えた超優良オーディエンスとして多くのアイテムを輩出してまいりましたが、その中でも文句なしの決定版として三度に渡るプレスが繰り返されたほどの大名盤となった『RAINBOW 1974 1ST SHOW』。ベックの早すぎる訃報を受けて四度めの再リリースと相成りました。何しろBBAの最重要ライブ音源です、Sold Outのままにしておくことなどありえない。もちろん『RAINBOW 1974 1ST SHOW』があれほどの完成度を誇った決定版でしたので、ストレートな再発でも問題なかったでしょう。しかし今回はベック亡き後の再リリースという大きすぎる要素がある。そこで音源を「GRAF ZEPPELIN」の手に委ね、最後の一手を付け加えてもらいました。それは正に“DEFINITIVE”を冠するのに相応しいもの。BBA末期のステージを捉えたというだけでなく、彼らのオーディエンス録音の中でもトップクラスのクオリティを誇る極上音源。むしろ「GRAF ZEPPELIN」によるオーバーホールし甲斐があると言えるかと。そこで「GRAF ZEPPELIN」お得意の細やかなレストアでこの名音源をさらに磨き上げたのです。中でもモノラル録音でありながら「Prayin'」以降に顕著だった右側に偏ってしまっていたバランスを修正。真ん中にどっしりと構えた状態がスピーカー映えする状態へと落ち着きました。そもそも周囲が騒がしいこともなく、びっくりするくらい演奏に集中できる音質ですので、なおさら3rd Pressまでに見過ごされていた個所を修正することによってさらに安心して聞き込める無敵のアッパー版に生まれ変わったといっても過言ではありません。非常に音質の良いオーディエンス録音ゆえ、そのクオリティに関しては語り尽くされてきた感がありますが、それと同時に幻となったBBAセカンド・アルバムに用意された新曲を大量投入した攻めのステージをこれまた素晴らしい音質で捉えてくれていたということも非常に大きなポイントであり、その歴史的な価値は計り知れない。 二年前のレインボーで次なるアルバムに収録される楽曲のシェイクダウンを兼ねたステージを披露したピンク・フロイドと同じように、BBAもまた次のステップの場にレインボーを選んだのです。その結果セットリストは前年から大幅に変わることになり、その幕を開けた新曲が「Satisfied」。この日披露された新曲の中ではもっとも従来のBBAサウンドを継承した曲調であり、それ故にリリース前の楽曲ながらオープニングに選ばれたのでしょう。その点「Laughin’ Lady」はR&B色の強い歌モノ・バラード。結果として唯一となってしまったBBAのアルバムはパワー・トリオらしいハードなナンバーの合間に70年代前半ならではのR&B寄りな歌モノが交差した内容でしたが、「Sweet Sweet Surrender」がそうだったように、歌モノはすべて他人のカバーに頼っていたことが弱点でもありました。ところがこの「Laughin’ Lady」では自分たちでR&B色の強い歌モノを作り上げようとしている点が画期的。また当時大ヒットを連発していたロバータ・フラックの影響を感じさせます。間に「Morning Dew」を挟み込む形で披露された新曲群の内「Solid Lifter / Jizz Whizz」はその「Morning Dew」で繰り広げられていたインタープレイから発展させたインストで、三人が一番得意とするタイプの楽曲であったかと思われます。「Prayin'」はハードなリフとR&Bっぽさが同居した曲で、新曲でありながら観客のコール・アンド・レスポンスを求めるもすんなり盛り上がっているのがお見事。そして「Your Lovemaker's Comin' Home」はベックが弾くリフを基調としたハードなナンバーで、「Laughin’ Lady」と並んでBBA次のステップを垣間見させてくれる可能性に溢れた名曲と呼べるのでは。それでいて後半に繰り広げられるベックとボガートの掛け合いも既にライブ映えしており、もし活動が継続されていればファンの間に親しまれる存在となったことでしょう。しかし悲しいかな、BBA次のステップは訪れなかった。だからこそレインボーの極上オーディエンスの意義が力説されるという訳で、何よりこれほどの音質で記録されていたというのは奇跡でしかない。約半年前の武道館から一気に進化していた「BBAの続き」を垣間見させてくれた歴史的音源。そんな超定番ですが、ベック亡き後の新たなスタンダードに相応しいバージョンが「GRAF ZEPPELIN」監修の下でリリースされます。そして単なる音源の調整に留まらず、「Your Lovemaker's Comin' Home」から「Blues Deluxe / You Shook Me」にかけての曲間を別ソース(少し遠いオーディエンス録音)にて補填するという徹底したレストアぶりこそ「GRAF ZEPPELIN」の真骨頂。おかげで収録時間も過去最長となった文字通りの「DEFINITIVE」バージョンです!(リマスター・メモ)★位相修正 *7曲目以降右側に偏っていたのが解消されてます ★帯域調整 *特に6曲目までの左右のバランスを調整 ★一部音量の落ち込む箇所を数ヶ所補正 ★サブソースで一部曲間を補填*1CDの収録時間めいいっぱいとなった Live at Rainbow Theatre, London, UK 26th January 1974 (1st Show) TRULY PERFECT SOUND(UPGRADE & LONGER) (79:54) 01. Satisfied 02. Livin' Alone 03. Laughin' Lady 04. Lady 05. Solid Lifter / Jizz Whizz 06. Morning Dew / Drums Solo 07. Prayin' 08. Superstition 09. (Get Ready) Your Lovemaker's Comin' Home 10. Blues Deluxe / You Shook Me 11. Rainbow Boogie Jeff Beck - Guitar Tim Bogert - Bass, Vocals Carmine Appice - Drums

Beck,Bogert & Appice ベック・ボガート・アンド・アピス/London,UK 1974 1st Show Upgrade & Longer

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