正に日本中のファンが待ち望んだジャクソン・ブラウンの再来日。現在も各地で激賞されつつ続行中な訳ですが、今回さっそく機動力を活かしてリリースいたしますはその幕開けたる初日の大阪。その土地が功を奏し、今回独占オーディエンスを提供してくれたのは大阪とくればこの人“西日本最強テーパー”氏。既に彼による別格の極上オーディエンスであったブライアン・アダムス『OSAKA 2023』での鮮烈な仕事ぶりも記憶に新しいところですが、今回の仕事ぶりがまた実に素晴らしい…マニアから初心者まで安心して楽しめるクオリティなのです。まるで針の落ちる音すら聞こえるかのごとし 遂にジャクソンが再度日本の地を踏んでくれたその初日ともなれば、この日の会場に集まったオーディエンスは文字通り固唾を飲んで彼の一挙一動を見守っている。その空気感や静寂まで生々しく捉えてくれた音質はまるで針が落ちた音すら聞こえるかのよう。そんな最高の環境で“西日本最強テーパー”氏が今回敢行してくれた大阪は先に触れたような万人に安心して勧められるレベル極上録音。音像も実にオンな状態であり、何と言っても彼やコーラス隊の歌声を近く、なおかつ生々しく捉えてくれた状態は信じられないほど。正に「万人に愛される」クオリティだと断言いたしましょう。デヴィッド・リンドレー追悼このような録音状態ですので、何よりも感動させられるのは御年74となるジャクソンのまるで衰えない歌声。この最高に魅力的な憂いのある歌声を“西日本最強テーパー”氏ならではの超クリアー録音で聞ける喜び。だがしかし、「Rock Me on the Water」のようなクラシック・ナンバーの間奏で聞こえるスライド・ギターがデヴィッド・リンドレーでないという現実を思い知らされてしまう今回の来日。いや、そんなタイミングだからこそ歩みを止めずにツアーを敢行してくれたのが今回のジャクソン。それどころか今年最初のライブ活動が今回の来日公演なのです。そのせいかギターテクが渡すギターを間違えたり、果てはイントロがバンドと噛み合わなかったりという場面もむしろツアー初日らしく、一方で「The Load-Out / Stay」の最中に地名や会場名を呟いて盛り上げてくれるジャクソンがまた何とも微笑ましい。もちろん彼もリンドレー亡き後のステージであることは承知の上。彼を偲ぶべく、昨年のツアーでは取り上げられていなかった「Call It a Loan」を披露してくれているのがあまりにも感動的。実際にジャクソンも演奏を始める前に「彼とは数え切れないほど一緒に演奏してきたけど、これは彼と一緒に作った数少ない曲」としてリンドレーへの思いを込めてじっくり歌い上げてくれる。そんな場面を最高の音質で捉えてくれているというだけでもさっそく名盤確定の“西日本最強テーパー”氏の手腕が冴えまくった大阪初日。そして何より、この日本中のファンが待ち望んだジャクソンの再来日がさっそく完璧な音質で聞けてしまうだなんて… 録音は12列目からでフェスティバルホール特有の上質なホール音も纏ったクリアな音で録れています。間近での歌声はありません。Live at Festival Hall, Osaka, Japan 20th March 2023 ULTIMATE SOUND(from Original Masters) Disc 1 (67:07) 1. Intro 2. Before the Deluge 3. I'm Alive 4. Never Stop 5. The Barricades of Heaven 6. Fountain of Sorrow 7. Rock Me on the Water 8. Downhill From Everywhere 9. Words about David Lindley 10. Call It a Loan 11. Here Come Those Tears Again 12. Linda Paloma Disc 2 (79:57) 1. Intro 2. Until Justice Is Real 3. The Dreamer 4. The Long Way Around 5. Sky Blue and Black 6. In the Shape of a Heart 7. Doctor My Eyes 8. Late for the Sky 9. Band Introductions 10. The Pretender 11. Running on Empty 12. The Load-Out / Stay 13. Take It Easy 14. Our Lady of the Well