2023年3月に亡くなったウェイン・ショーターへの追悼アイテムとして、これまであまり流通していなかった1975年のライブ音源を、ラジオ放送用マスターに2023年最新リマスタリングも施したサウンドボード音源にてカップリング収録。まずdisc:1は5作目となる『Tale Spinnin'』リリースに伴う北米ツアーからの8月22日クリーブランドのアゴラ公演で、同アルバムからの”Freezing Fire”で始まり、やや違和感がありながらも、ラストの”Boogie Woogie Waltz”からウエザー流”Directions”へと、たたみ掛ける展開は聞きごたえあり。さらにdisc:2はこの後のユーロ・ツアーから11月24日スウェーデン、ストックホルムでのライブを収録しており、中盤の展開とは先のアゴラ公演とは違っているところは要チェック。なお当時『Tale Spinnin'』がオーソドックスなジャズ・スタイルから、ポップ感覚なフュージョン・サウンドへと、大幅に路線変更を果たしたことで賛否両論となったり、またアルフォンソ・ジョンソンにとっては最後のツアーであったり、ドラマーもアルバムで叩いていたL・N・チャンドラーの代わりにザッパ・バンドから、チェスター・トンプソンが加入、そしてアレックス・アカーニャ達がパーカッションで参加という、レアなラインナップであったりと過渡期の中で、ジャズ・ファンク、そしてジャズ・ロックへのアプローチと変革が打ち出された貴重な時期の演奏をベスト・クオリティーで。DISC 1 : 1. FREEZING FIRE 2. BADIA 3. THE MAN IN THE GREEN SHIRT 4. BOOGIE WOOGIE WALTZ - DIRECTIONS Recorded at The Agora, Cleveland, OH, USA August 22th 1975 : Soundboard Recording DISC 2 : 1. FREEZING FIRE 2. LUSITANOS 3. IN A SILENT WAY 4. BOOGIE WOOGIE WALTZ Recorded at Konserthuset, Stockholm, Sweden, November 24th 1975 : Soundboard Recording Josef Zawinul - piano, keyboards / Wayne Shorter - tenor saxophone, soprano saxophone / Alphonso Johnson – bass / Chester Thompson – drums / Alyrio Lima - percussion (Cleveland) / Alex Acuna - percussion (Stockholm)