紆余曲折を経て適任者ブルース・キューリックを見いだせた1984年のKISS。そのデビュー・ギグにして激レア曲「Burn Bitch Burn」「Get All You Can Take」も飛び出す極上ライヴアルバムが登場です。そんな歴史的なショウが行われたのは「1984年9月30日ブライトン公演」。本作は、その一部始終を真空パックした極上オーディエンス録音です。当時の正式ギタリストはマーク・セント・ジョンであり、当初ブルースは代打でツアーに参加。ただし“ANIMALIZE Tour”も一部のショウではマークが復帰しており、その際の公式サウンドボード『POUGHKEEPSIE, NEW YORK, 1984』も話題となりました。良い機会でもありますので、それらも交えて当時の状況をスケジュールで整理してみましょう。1984年・1月1日ー3月17日:北米#1(53公演)←※TORONTO 1984《3月ヴィニー・ヴィンセント離脱→4月マーク・セント・ジョン加入》《9月13日『ANIMALIZE』発売》《マークの体調不良→ブルース・キューリック参加》・9月30日ー11月5日:欧州(29公演)←★ココ★・11月15日ー12月18日:北米#2a(7公演)*11月27日ー29日:北米#2b(マーク復帰3公演)←※公式POUGHKEEPSIE 1984・12月2日ー7日:北米#2c(5公演)《12月8日ブルース・キューリック正式加入》・12月8日ー30日:北米#2d(12公演)←※公式LIVE UNCENSORED 1985年・1月3日ー3月29日:北米#2e(63公演)←※CALGARY/NEW JERSEY 1985《9月16日『ASYLUM』発売》・11月29日ー12月31日:北米#3(23公演)これが1984年/1985年のKISS。マークはツアーリハーサルの最中に関節炎を発症し、開始前に離脱。ツアー冒頭からブルースがステージに立ちました。本作のブライトン公演は、そんなワールド・ツアーでもイの一番となる初日でした(ちなみに、マークがツアーに復帰できたのは3公演「北米#2b」のみ。しかもそのうち1公演は半分がブルースでした)。そんな初日は以前から名録音が残された事でも知られており、本作はそのベスト・マスター。当店では海外のKISS研究家から監修を受けておりますが、本作はその研究家コレクションから発掘された銘品なのです。そのサウンドはわずかなヴィンテージ感も漂わせつつ、極めてブリリアント。輪郭の鮮やかさも芯の力強さもレーザー光線のように鮮明で、空気感もクリスタル・クリアに透き通っていて曲間になると現場のアンプから発生している「ジジジ……」という微細な電磁ノイズまで聞こえるほど。スネアの音色に空気感はあるものの、逆に言えばそれくらいしかオーディエンスらしさがない破格のダイレクト・サウンドなのです。そんな輝くほどのクリア・サウンドで画かれるのは、究極的にレアなレパートリーも飛び出すフルショウ。“ANIMALIZE Tour”と言えば公式映像『ANIMALIZE LIVE UNCENSORED』が基準ですので、比較しつつセットを整理してみましょう。アニマライズ(5曲)・I've Had Enough (Into The Fire)(★)/Burn Bitch Burn(★★)/Under The Gun/Get All You Can Take(★★)/Heaven's On Fire その他(12曲)・暗黒の神話:War Machine/I Still Love You/I Love It Loud/Creatures Of The Night・地獄の回想:Fits Like A Glove/Young And Wasted/Lick It Up・70年代クラシックス:Detroit Rock City/Cold Gin/Strutter(★)/Love Gun/Rock And Roll All Nite※注:「★」印は『ANIMALIZE LIVE UNCENSORED』にない曲。特に「★★」印はこの日1回だけの超・限定曲。……と、このようになっています。注目は『ANIMALIZE』の新曲群。5曲も大盤振る舞いされているわけですが、その中身も衝撃的。冒頭からいきなり公式映像で聴けない「I've Had Enough (Into The Fire)」でスタートしますし、その後も「Burn Bitch Burn」「Get All You Can Take」を披露している。この2曲は翌日にはセット落ちしており、KISS全史でもこのブライトン公演1回こっきりという究極のレア曲なのです。さらに言えば、70年代クラシックスがわずか5曲というバランスも貴重。公式発掘された『POUGHKEEPSIE, NEW YORK, 1984』も目も眩むようなレア度でしたが、本作も負けていないのです。何から何まで貴重で新鮮なフルショウを極上級サウンドで現場体験できる。まさにコレクションに不可欠な絶対ライヴアルバム。「1984年9月30日ブライトン公演」の極上オーディエンス録音。輪郭の鮮やかさも芯の力強さもレーザー光線のようなブリリアント・サウンドで、空気感もクリスタル・クリアに透き通っていて現場アンプの微細な電磁ノイズまで聞こえるほど。貴重な「I've Had Enough (Into The Fire)」でスタートし、この日1回しか演奏していない激レア曲「Burn Bitch Burn」「Get All You Can Take」も飛び出すフルショウを極上体験できます。Brighton Centre, Brighton, UK 30th September 1984 PERFECT SOUND(UPGRADE) Disc 1 (49:20) 1. Intro 2. I've Had Enough (Into the Fire)★オープニング激レア 3. Detroit Rock City 4. Burn Bitch Burn★★この日のみ演奏 5. Cold Gin 6. Strutter 7. Guitar Solo 8. Under the Gun 9. Fits Like a Glove 10. Get All You Can Take★★この日のみ演奏 11. Drum Solo 12. Young and Wasted Disc 2 (44:06) 1. MC 2. Heaven's on Fire 3. War Machine 4. I Still Love You 5. Bass Solo 6. I Love It Loud 7. MC 8. Love Gun 9. Creatures of the Night 10. Rock and Roll All Nite 11. Lick It Up Paul Stanley - Vocal & Guitar Gene Simmons - Vocal & Bass Bruce Kulick - Guitar Eric Carr - Drums