ボブ・ディランの2014年ツアーから、東京7公演目となる4月8日東京公演を、録音者提供のオリジナル・マスターより高音質オーディエンス録音で完全収録。リリースされ、各所で「素晴らしい!」と評判となった「TOKYO 2014: 2ND NIGHT & 4TH NIGHT」の録音者と同一テーパーによるもので、非常に優れた高音質で収録されています。この公演では機材トラブルが発生し、演奏が中断してしまうというボブ・ディランのライブ史上非常に珍しいことが起こりました。またトラブルの際にバンドがジャムセッションを行うというこれまた非常に珍しいことが起こっています。この音源ではそのときの様子が克明に記録されており、大変貴重な音源です。7日目も順調に演奏をしていきますが、3曲目(Beyond Here Lies Nothin')が終わる直前にベースのアンプからノイズが発生し、ベースのトニーは慌ててアンプから離れました。いったん曲が終わったあとボブはピアノを叩くような感じで音を出していましたが、やがてBeyond Here Lies Nothin'をモチーフしたようなメロディーを弾き始めるとメンバーも対応し、ジャムが始まるという未だかつて見られなかったことが起こります。(このジャムセッション中もノイスが聞こえています。)それは時間にして約4分強で、一部ファンサイトにはショートジャムと書かれていますが、ショートジャムと簡単には言えないしっかりと音楽になっているところはさすがです。このジャムセッションを聞くだけでも十分に価値のある音源です。その間もクルー達はピアノの下に潜って機材をいじっていますが、改善の様子は見られずメンバーが舞台袖に下がってしまいました。バンドのメンバーも何とか場つなぎをしようと考えたのか、ひとりづづ舞台に出てきてはうろついたり、シンバルを軽く1回だけ叩いて戻ったりと、会場を和ませようとしているいる様子がわかります。そのうち、ひときわ大きな歓声があがります。そうです。なんとボブ・ディラン本人も舞台に現れ、ギターをじっと眺めている様子に会場もボルテージがあがりますが、そのまま舞台袖に下がってしまい、会場も大爆笑というドリフのコントさながらの様子も収録されています。(笑)その後、2回会場のアナウンスが流れますが、ほどなく演奏も再開されます。(演奏再開のアナウンスはなくおもむろに始まるところはボブ・ディランらしいですね。)1部終了の際には「アリガトー」と日本語でMC、機材トラブルについても一言いっています。これまた大変貴重な様子ではないでしょうか。復活後の1曲目はレア曲Huck's Tune。以降は、問題なく、いつものように素晴らしいコンサートが展開されています。ディランの日本ツアー中、この日の中断劇の様子は、今後もファンの間で語られ続けることでしょう。まさにファン必聴のドキュメント。オリジナル・マスターよりの高音質盤でじっくりとお楽しみ下さい。Live at Zepp DiverCity, Tokyo, Japan 8th April 2014 TRULY PERFECT SOUND(from Originl Masters) Disc 1(78:22) 1. Things Have Changed 2. She Belongs To Me 3. Beyond Here Lies Nothin' 4. Short Instrumental Jam 5. 25 Minutes Break(PA problems) 6. Huck's Tune 7. Duquesne Whistle 8. Waiting For You 9. Pay In Blood 10. Tangled Up In Blue 11. Love Sick Disc 2(60:15) 1. High Water (For Charley Patton) 2. Simple Twist Of Fate 3. Early Roman Kings 4. Forgetful Heart 5. Spirit On The Water 6. Scarlet Town 7. Soon After Midnight 8. Long And Wasted Years 9. All Along The Watchtower 10. Blowin' In The Wind Bob Dylan - Vocal, Piano, Harp Tony Garnier - Bass George Recile - Drums Stu Kimball - Guitar Charlie Sexton - Guitar Donnie Herron - Banjo, Violin, Electric Mandolin, Pedal Steel, Lap Steel