エリック・クラプトン2009年RAH連続公演終盤の決定版が続々登場!エリック・クラプトンの日本公演の余韻がまだ冷めやらぬ中、秘蔵音源ではお馴染みのイギリス在住の重鎮テーパーから初公開の凄いマスターが2つもたらされました。2009年にクラプトンが行なったロンドン、ロイヤル・アルバート・ホール11連続公演から、10公演目に当たった5月29日と最終日となった5月31日を極上ステレオ・オーディエンス録音で完全収録したDATマスターです。当店は先般、重鎮テーパーの未公開マスターから、同連続公演の「Royal Albert Hall 2009 5th Night DAT Master(2CD)」と「Royal Albert Hall 2009 9th Night DAT Master(2CD)」をリリースしており、大好評をいただいております。今回のマスターもそれらに優るとも劣らないハイクオリティと言えばご納得いただけるのではないかと思います。しかもこの連続公演は、前半と後半でセットリストが大幅に異なっていたというのが最大の魅力です。手馴れたテーパーの録音ゆえに、トラブル箇所は一切ありません。その上でサウンドは、ちょっと聴けばサウンドボード録音のような楽音、ボーカルの近さとサウンドバランスの良さを誇るものです。2009年はジャパン・ツアーも行なわれましたが、日本公演時とはセットリストも変わっており、この年中盤のクラプトンのライブとしてははずせない内容だと言えます。日本公演とはまったく異なる魅力的なセットリスト。完遂間近の気合十分のステージ!それではここでこの年のクラプトンの活動履歴を振り返ってみましょう。・2009年2月12日~28日:11公演に渡るジャパンツアー(21日、22日には埼玉スーパーアリーナでのジェフ・ベックとのジョイント公演を含む)・2009年3月4日~10日:短期オセアニアツアー・2009年3月19日、20日:オールマン・ブラザーズ・バンドの結成40周年記念コンサートにゲストとして出演・2009年5月4日:ロンドン、ロイヤル・アルバート・ホールで行なわれたギタリスト、ジョー・ボナマッサのコンサートに飛入り・2009年5月9日:ロンドン、グロスヴナー・ホウス・ホテルで開催された「バンバリー・クリケット・クラブ」のチャリティイベントでプレイ・2009年5月11日~31日:ロイヤル・アルバート・ホール11公演を含むイギリス国内ツアー ←★ココ★・2009年6月10日~30日:アメリカン・ツアー・2009年10月20日:BBCテレビジョンスタジオにて音楽番組「Later...With Jools Holland」のスモーキー・ロビンソンのゲスト回に出演(ロビンソンのレギュラー・ギタリストが体調不良を来たしたための急遽の出演だった)・2009年10月30日:ニューヨーク、マジソン・スクエア・ガーデンで行なわれた「ロックの殿堂25周年記念セレモニー」にてクラプトンバンドとして出演、アレサ・フランクリン、オジー・オズボーン、U2らと共演する・2009年11月23日:スイス、ジュネーヴで行なわれたチャリティ・イベント「Children Auction」に出演、愛用のマーティン000-28も出品した・2009年12月31日:AA(アルコール中毒者の会)のための恒例のチャリティ・コンサート「ニュー・イヤーズ・イヴ・ダンス」開催 チャリティイベントやテレビ番組にも出演し、世界各地でツアーも行なった非常に精力的な活動の一年だったことがお分かりいただけるでしょう。ここには日本でのジェフ・ベックとのジョイント・コンサートも含まれていました。そして本作の日は、地元ロイヤル・アルバート・ホールでの11連続公演の10夜目に当たっていました。最後から2公演目です。言わば、地元での連続公演の完遂を目指し、仕上げに入ったタイミングだったと言えます。ジャパン・ツアーの音源を気に入っておられる方にも是非注目いただきたいのが、まずはこのタイミングでドラマーがエイブ・ラボリアル・ジュニアからスティーヴ・ガッドに替わっていたことです。クラプトンの楽曲と言えば、もはやガッドほど「はまる」人選はないと言ってもいいほどです。その絶対的な安心感から、クラプトンはジャパン・ツアー時とは劇的にセットリストを変更してきたのです。オープニングナンバーからして違います。01年の「レプタイル・ツアー」以来8年ぶりの演奏となるGoing Down Slowというサプライズ。この曲もOld Loveも、共に98年の「ピルグリム・ツアー」の時のアレンジでプレイされています。このあたりは、98年当時にもキーボードにティム・カーモンがいたことが主因と考えられ、Old Loveでのカーモンのシンセソロも素晴らしいものですが、彼のシンセサイザーのプレイアビリティを活かしての、92年以来17年ぶりとなったAnything For Your Loveの重厚なパフォーマンスも聴きものです。この日の注目は、ドミノスナンバーGot to Get Better in a Little Whileをセットインさせたこと、レアなアコースティックナンバーThree Little Girlsをプレイしたことです。前者は2004年からプレイしているエネルギッシュなナンバーで、2006年~2007年のツアーでもステージ前半のハイライトとなっていた曲でした。ここでも素晴らしくキレのあるクラプトンのソロを含み、ウィーリー・ウィークス&スティーヴ・ガッドという、超一流のリズムセクションの怒涛のプレイが楽しめるテイクとなっています。後者は、クラプトンが憧れのJ.J.ケイルとの念願を果たした2006年の共演スタジオアルバム「ROAD TO ESCONDIDE」に収録されていたクラプトンのオリジナル曲です。クラプトンが三人の娘さんに贈ったほのぼのとしたナンバーで、この曲はこの日にしか演奏されなかった上に、この曲のライブテイクを聴けるのは、未だにこの音源しかないという貴重度です。アコースティックセットの締めに、03年以来となるSomewhere Over The Rainbowを持ってきたことも新鮮です。まさかこの位置で演奏されるとは・・・(今回の日本公演で初披露されたインストの新曲Blue Rainbowのネーミングの由来の可能性あり)。そして、何が飛び出すか、ワクワクする前半に対し、後半は王道的なセットリストでじっくり聴かせる構成になっていましたが、その中ではラスト3曲にドイル・ブラムホール?が飛入りしたことでもレアで貴重な日です。この連続公演のオープニングアクトは、クラプトンの指名によりドイルのバンド、アークエンジェルが務めました。連続公演の終盤ということで、ドイルのクラプトンへの恩返しか、はたまたクラプトンからの声掛けにより実現した共演ですが、やはりドイルがサポートするLaylaにはオリジナルバージョンの情熱が宿ります。彼が飛入りしたのは、終盤の公演だけですので、是非この貴重なステージを聴いていただければと思います。ジャパン・ツアーの後に行なわれたという珍しい日程だったロイヤル・アルバート・ホール公演でしたが、ドラマーがチェンジし、セットリストも大幅に変わり、ドイルも飛入りしただけに、日本公演とはまた違った魅力に溢れているパフォーマンスが極上音質で完全収録されています。Royal Albert Hall, London, UK 29th May 2009 ULTIMATE SOUND(from Original Masters) Disc 1 (62:01) 1. Intro. 2. Goin' Down Slow★ 3. Key to the Highway 4. Anything for Your Love★ 5. Old Love 6. Got to Get Better in a Little While★ 7. Driftin' Blues 8. Three Little Girls★ 9. Nobody Knows You When You're Down and Out 10. Lay Down Sally 11. Over the Rainbow★ Disc 2 (61:41) 1. Badge 2. Little Queen of Spades 3. Before You Accuse Me 4. Wonderful Tonight 5. Layla* 6. Cocaine* 7. Cross Road Blues* Eric Clapton - guitar / vocals Andy Fairweather Low - guitar / vocals Chris Stainton - keyboards Tim Carmon - keyboards Willie Weeks - bass Steve Gadd - drums Michelle John - backing vocals Sharon White - backing vocals Doyle Bramhall ? - guitar*