近年、名録音の発掘が相次いで再評価熱が高まっている“Seventh Tour Of A Seventh Tour”。その新たなマスターピースが登場です。そんな本作に吹き込まれているのは「1988年9月24日パリ公演」。その極上級オーディエンス録音です。『第七の予言』時代と言えば、『BLOOMINGTON 1988』『HAMMERSMITH ODEON 1988 2ND NIGHT』といった名作群も記憶に新しいところですが、早くもさらなる新名盤が登場。しかも、今回はフランスの名録音家「Stephane」の最新コレクションなのです。「話題になってたの?」「Stephaneって誰?」という方もいらっしゃるでしょうし、イチからご説明していきましょう。まずはショウのポジションから。《4月11日『第七の予言』発売》・4月28日+29日:西ドイツ(2公演)・5月8日ー8月10日:北米(60公演)・8月17日ー10月5日:欧州(22公演) ←★ココ★・11月18日ー12月12日:英国(16公演)←MAIDEN ENGLAND これが1988年のIRON MAIDEN。『BLOOMINGTON 1988』は「北米」レッグ、『『HAMMERSMITH ODEON 1988 2ND NIGHT』はラストの「英国」レッグでしたが、本作のパリ公演はその合間の「欧州」レッグの新名盤です。実のところ、このレッグこそ極上オーディエンスの宝庫でもある。さらに日程をフォーカスし、当店コレクションをチェックしてみましょう。「欧州」レッグの詳細*8月17日『MONSTERS OF ROCK 1988: 25TH ANNIVERSARY』*8月20日『MONSTERS OF ROCK 1988: 25TH ANNIVERSARY』・8月27日ー9月22日(12公演)*9月24日:パリ公演 ←★本作★・9月25日ー28日(3公演)*9月30日『SEVENTH SON OF STOCKHOLM』・10月1日+3日(2公演)*10月5日『DRAMMEN 1988』……と、このようになっています。本作は2大名盤『MONSTERS OF ROCK 1988: 25TH ANNIVERSARY EDITION』『SEVENTH SON OF STOCKHOLM』に挟まれているわけですが、全体としては『SEVENTH SON OF STOCKHOLM』に近いタイプでして、透明感たっぷりの空気感が清々しいクリア・サウンド。鮮やかさもディテールの細やかさも『SEVENTH SON OF STOCKHOLM』に一歩も譲らず、さらに美しいホール鳴りがダイナミズムとスケール感を倍加させている。実際、「Hey!Hey!」と吹き出す声援も、ブルース・ディッキンソンに煽られたと思しきどよめきもスケールがドデカく、それでいて骨太な演奏音を邪魔せず、しかもきめ細やか。全盛期の人気ぶりをまざまざと見せつけるもの凄いスペクタクルを味わわせてくれるのです。それだけの名録音なのも、驚くには値しない。何しろ、本作を手掛けたのはフランスでその人ありと言われた名録音家「Stephane」。パリ近郊でHR/HM系の名録音を連発している人物で、最近ではSCORPIONSの『PARIS 1990』や同時リリースのMOTLEY CRUE『PARIS 1989』等がこの人物の作品です。しかし、MAIDENファンに刺さると言ったら、やはり名盤『DEFINITIVE PARIS 1993』でしょう。“REAL LIVE Tour”ナンバー1となる、あの王者録音も「Stephane」コレクション。さて、そんな美麗サウンドで画かれるのは、“Seventh Tour Of A Seventh Tour”でも曲数が多くて美味しい「欧州」レッグのフルショウ。「北米」「英国」レッグで聴けなかった曲はどれなのか、比較しながら整理しておきましょう。第七の予言(6曲)・Moonchild/The Evil That Men Do/Infinite Dreams(★)/Can I Play With Madness/The Clairvoyant/Seventh Son Of A Seventh Son その他(11曲)・ディアノ時代:Wrathchild(◇*)/Iron Maiden/Running Free/Sanctuary(◇)・魔力の刻印:The Prisoner/The Number Of The Beast/Hallowed Be Thy Name/Run To The Hills その他:The Trooper(*)/Heaven Can Wait/Wasted Years ※注:「◇」印は「北米」レッグで、「*」印は「英国」レッグ(つまりMAIDEN ENGLAND)」で聴けなかった曲。「★」印は1988年の限定曲。80年代末から90年代初めにかけて名録音を量産した名匠「Stephane」。今この瞬間もさまざななバンドの名録音を公表しています。本作は、そんな達人コレクションの“Seventh Tour Of A Seventh Tour”編。人気絶頂の現場を骨太で清々しいクリア・サウンドでフル体験できる新名盤。「1988年9月24日パリ公演」の極上級オーディエンス録音。名盤『DEFINITIVE PARIS 1993』を手掛けた事もある名録音家「Stephane」の最新作で、透明感たっぷりのクリアな空気感が清々しく、鮮やかさもディテールの細やかさも絶品。大歓声やどよめきまで端正でスケールがドデカく、きめ細やか。全盛期の人気ぶりをまざまざと見せつける凄まじいスペクタクルも美味しい新名盤です。Palais Omnisports de Paris-Bercy, Paris, France 24th September 1988 TRULY PERFECT SOUND Disc 1(51:11) 1. Moonchild 2. The Evil That Men Do 3. The Prisoner 4. Wrathchild 5. Infinite Dreams 6. The Trooper 7. Can I Play With Madness 8. Heaven Can Wait 9. Wasted Years 10. The Clairvoyant Disc 2(50:39) 1. MC 2. Seventh Son Of A Seventh Son 3. The Number Of The Beast 4. Hallowed Be Thy Name 5. Iron Maiden 6. Band Introductions 7. Run To The Hills 8. Running Free 9. Sanctuary Bruce Dickinson - Vocals Steve Harris - Bass Adrian Smith - Guitar Dave Murray - Guitar Nicko McBrain - Drums