急病のビリー・タルボットからリック・ロサスにベーシストが変わるというハプニングを経てツアーが開始されたものの、むしろそのハプニングをプラスに変えてみせたかのようなハイ・テンションなライブ演奏が連日好評を博したニール・ヤングとクレイジー・ホース2014年夏のツアー。リリースした「HYDE PARK 2014」でもその高音質と相まって今回のツアーの素晴らしさを実感された方も多いことかと思われます。その際にリリースしたのが今回のリリースである8月1日のベルゲン公演でした。激しい雨が降りしきる中で決行されたライブであり、その状況を受けて久々に「Be The Rain」が演奏されるというミラクルなオープニングが実現したことで世界中のファンをあっと言わせた日でもあります。そんな状況が災いして当日の動画がYouTube上に数曲しか現れないという珍現象が起きた日というのも、これだけ動画撮影が普及した現在において面白いものがありますが、そんな中で唯一録音されたオーディエンス音源がずば抜けた高音質を誇っていたというがまたミラクルでしょう。一歩間違えれば機材がおじゃんになりかねない天候の中、驚異のクリアネスとオンな音像を誇る録音を残してくれたのはニールのファンにおなじみのテーパー、tbugsettです。昨年のニール・ヤングとクレイジー・ホースのツアーをリリースした際にも彼の音源をリリースしましたが、今回のベルゲンに関しては今回こそ彼の手による優良音源を持っていたいという声が寄せられただけでなく、専門誌においても「最高の名演を最高の音質で聴くことが出来る」とまで絶賛された音源と言うことで、遂にリリースが決定しました。そんなライブの話題を独占したと言っても過言ではない「Be The Rain」が始まる前の会場からは雨の降りしきる音が生々しいほどに聴こえてきます。しかしそんなレイン・ノイズを打ち破るかのように始まった同曲の衝撃は凄まじいばかり。この後も曲間においては所々でレイン・ノイズが聴かれますが、それが耳障りに映ることはなく、むしろ圧倒的に生々しい臨場感を伝えてくれるほど。そんなリアルな雰囲気、それでいて非常にオンな音像で捉えられた破壊力抜群の演奏には言葉を失ってしまいます。何しろハイパーな演奏となった「Be The Rain」以外にも観客の盛り上がりと合わさった激しい演奏が魅力の「Days That Used To Be」、さらには代表曲の一つながら今回のツアーにおいては唯一の演奏となったのが意外な「Tonight’s The Night」という充実の選曲。その幅広い選曲もベルゲンの魅力なのですが、それらがどれも強烈な破壊力を持って演奏されたところがこのツアーの名演と呼ばれる所以ではないでしょうか。そんな演奏も選曲も充実した最高のライブを完璧な音質で録音してみせた極上音源が遂にリリース決定です。Live at Bergenhus Festning, Bergen, Norway 1st August 2014 TRULY PERFECT SOUND Disc 1(64:00) 1. Introduction 2. Be The Rain 3. Powderfinger 4. Standing In The Light Of Love 5. Days That Used To Be 6. Living With War 7. Love To Burn 8. Name Of Love Disc 2(53:52) 1. Blowin' In The Wind 2. Heart Of Gold 3. Barstool Blues 4. Tonight's The Night 5. Rockin' In The Free World 6. Who's Gonna Stand Up And Save The Earth Neil Young - Vocals, Guitar, Harmonica Frank Sampedro - Guitar, Vocals Ralph Molina - Drums, Vocals Rick Rosas - Bass Dorene Carter - Vocals YaDonna West - Vocals