VAN HALENの……いや、アメリカンHRの絶頂を極めていた『1984』時代。その現場を伝える新たなマスター・ピースがリリース決定です。そんな本作に吹き込まれているのは「1984年8月25日ストックホルム公演」。その全貌を伝える新発掘オーディエンス録音です。『1984』時代と言えば、オリジナルVAN HALEN最大のヒットを記録しつつもフル・サウンドボードが存在しない音源不毛地帯。それだけにオーディエンス録音の需要が高く、当店でも数々の名作をご紹介してきました。まずは各レッグの代表作を交えつつ、当時のツアー・スケジュールから本作のポジションを確かめてみましょう。《1月9日『1984』発売》“1984 Tour”・1月18日ー2月23日:北米#1(25公演)←※CHARLOTTE 1984他・3月7日ー4月6日:北米#2(22公演)・4月14日ー5月22日:北米#3(24公演)←※SAN DIEGO 1984他・6月2日ー7月16日:北米#4(30公演)←※DEFINITIVE MADISON 1984 “MONSTERS OF ROCK Tour”・8月18日ー9月7日:欧州(5公演)←★ココ★これが1984年のVAN HALEN。ざっくり「北米=単独“1984 Tour”」「欧州=フェス“MONSTERS OF ROCK Tour”」と二分されており、本作のストックホルム公演は後者の2公演目にあたるコンサートでした。もうピンと来てるコレクター諸兄もいらっしゃると思いますが、このショウは従来から名録音が残された事で有名。その最長・最高峰を更新する新名盤『DEFINITIVE STOCKHOLM 1984』も登場します。本作は、そんなショウを記録した新発掘の別録音なのです。そして、そのサウンドもまた絶品。本作が新発掘されたからこそ、完全アルバム『DEFINITIVE STOCKHOLM 1984』が誕生し得たのです。実のところ、『DEFINITIVE STOCKHOLM 1984』のメイン録音ほどオンなダイレクト感はないのですが、クリアさは五分以上。透き通った空気感を貫く演奏音は機微の機微までくっきりとしており、ヴォーカルは歌詞の一語一語まではっきりしている。現場となった“ロースンダ・スタディオン”は天空が大きく開いたオープン・スタジアムでして、その反響ゼロな旨みが全開。輪郭まで鮮明なサウンドが開放感たっぷりに轟くのです。そんな超クリア・サウンドで描かれるのは、栄光の極みであった1984年のフルショウ。デイヴィッド・リー・ロス時代の終末でもあったため、絶頂でありながらその後に演奏していないレア曲も美味しかったりします。ここでそのフルセットをチェックしておきましょう。1984・Hot For Teacher/House Of Pain(★)/I'll Wait/1984/Jump/Panama クラシックス・炎の導火線:On Fire(★)/Runnin' With The Devil/You Really Got Me・ダイヴァーダウン:Little Guitars/(Oh) Pretty Woman/Happy Trails(★)・その他:Everybody Wants Some!!/Unchained ※注:「★」印は、このツアー以降演奏されていない限定曲。……と、このようになっています。「House Of Pain」「On Fire」「Happy Trails」の3曲は、その後のサミー・ヘイガー/ゲイリー・シェローン時代はもちろん、デイヴとの再結成時代にも演奏していない。特に「House Of Pain」はデイヴのソロでも演奏されていない限定曲なのです。よりサウンドボード的なダイレクト感を求めるなら、新名盤『DEFINITIVE STOCKHOLM 1984』こそが頂点。その事実は揺るぎません。しかし、その新名盤誕生のきっかけになった本作もまた、ツアー屈指の名録音なのです。補填だけで無視するにはあまりにももったないクリア・サウンドをフルで味わえる2枚組。『1984』時代の新発掘オーディエンス録音がリリース。新名盤『DEFINITIVE STOCKHOLM 1984』の補填にも採用されたクリア・サウンドの名録音で、レア曲も美味しい絶頂時代のフルショウが楽しめます。Rasunda Stadium, Stockholm, Sweden 25th August 1984 PERFECT SOUND(NEW SOURCE!!!) Disc 1 (50:46) 1. Intro. 2. Unchained 3. Hot For Teacher 4. Drum Solo 5. On Fire 6. Runnin' With The Devil 7. Little Guitars 8. House Of Pain 9. Bass Solo 10. I'll Wait 11. Everybody Wants Some!! ★3:22カット 12. Pretty Woman Disc 2 (33:45) 1. 1984 2. Jump 3. Guitar Solo incl. Blues Jam, Eruption, Mean Street Intro, Spanish Fly 4. Panama 5. You Really Got Me ★カットイン 6. Happy Trails 7. You Really Got Me(Reprise) David lee Roth - Lead Vocals Eddie Van Halen - Guitar, Vocals Michael Anthony - Bass, Vocals Alex Van Halen - Drums