“HOTTER THAN HELL Tour”の象徴でもあった名作サウンドボードがまさかのアップグレード!最長・最高峰更新する独自ルートの新発掘マスターがCDでリリース決定です。そんな本作に刻まれているのは「1974年10月21日イーストランシング公演」。そのステレオ・サウンドボード録音です。1974年のサウンドボードと言えば、名盤『TORONTO SEPTEMBER 1974』が大定番ですが、本作はちょっと時期が異なる。その辺をご説明するためにも、まずは当時の活動概要を俯瞰し、当店コレクションと照らし合わせながらショウのポジションを確かめてみましょう。1974年“KISS Tour”・1月26日ー2月21日:北米#1(7公演)・3月22日ー8月4日:北米#2(64公演)←※MEMPHIS 1974 2ND NIGHT他・9月13日ー10月4日:北米#3(13公演)←※TORONTO SEPTEMBER 1974 “HOTTER THAN HELL Tour”・10月16日ー12月31日:北米#4a(42公演)←★ココ★ 1975年・1月7日ー2月22日:北米#4b(14公演)←※SAN FRANCISCO JANUARY 1975(DVD)“DRESSED TO KILL Tour”・3月19日ー8月28日:北米#5(74公演)←※DETROIT 1975(DVD)“ALIVE! Tour”・9月10日ー12月31日:北米#6(50公演)←※LARGO 1975(DVD)※注:各レッグとも代表作のみ。これが1974年/1975年のKISS。決定盤『TORONTO SEPTEMBER 1974』や『MEMPHIS 1974 2ND NIGHT』は“KISS Tour”の模様でしたが、本作は“HOTTER THAN HELL Tour”にあたる「北米#4a」の5公演目。『HOTTER THAN HELL』のリリース前日でもありました。このショウは以前から極太サウンドボードが残された事で知られ、定番となってきました。本作も同じサウンドボードではありつつ、独自の関係者ルートでもたらされたアップグレード・マスターなのです。開演シーンや終演後が数十秒ずつ長く過去最長を更新していますが、それはあくまで元マスターの証拠にすぎない。肝心なのは全編を貫くサウンド。従来マスターでもミックス卓直結系の強力サウンドボードではありましたが、本作はさらに鮮やかくっきり! 生演奏が丸出しな現場ミックスまでは変わっていませんが、真ん中に固まっていたアンサンブルがグッとワイドになり、分離感も向上。ギターやヴォーカルはもちろんのこと、ベースもアタック音の1つひとつまでバッキバキなら鳴りもブリッブリ。従来マスターも公式アーカイヴ物の多いKISSなら十分に「発掘オフィシャル級」で通ると思っていましたが、本作は単独作品としてばっちり成立する「オフィシャル名盤級」です。そんなアップグレード・サウンドで画かれるのは、日々成長と変化を重ねていた974年の生演奏。“KISS Tour”の『TORONTO SEPTEMBER 1974』と違うセットなのは当然な気もしますが、実は同じ“HOTTER THAN HELL Tour”の『SAN FRANCISCO JANUARY 1975』とも異なっている。ここでは、両者と比較しながら整理してみましょう。地獄からの使者(7曲)・Duece/Strutter/Firehouse/Nothin' To Lose/100,000 Years/Black Diamond/Cold Gin(★)地獄のさけび(4曲)・Got To Choose(★)/She(*)/Parasite/Let Me Go, Rock 'N' Roll ※注:「★」印は名盤『TORONTO SEPTEMBER 1974』で、「*」印はプロショット『SAN FRANCISCO JANUARY 1975』で聴けなかった曲。……と、このようになっています。この日は同期デビューのRUSHとカップリングだったせいかショート・セットですが、そこに初期の必殺曲を濃縮。そして、その内容も少しずつマイナーチェンジしている。(確認される限り三度目となる)「Got To Choose」が演奏され始めた一方、「She」がレギュラー落ち。『TORONTO SEPTEMBER 1974』から『SAN FRANCISCO JANUARY 1975』への橋渡しになっているのです。シンプルに聴いても脳みそに直接流し込まれる若き生演奏が快感ですし、周辺諸作と並べることで後年の『ALIVE!』へと進化していく進化の過程を辿れる。「ALIVE 0.5」として愛されてきた初期サウンドボードがアップグレードした新名盤です。未来永劫“HOTTER THAN HELL Tour”を代表していくであろうライヴアルバム。「1974年10月21日イーストランシング公演」のステレオ・サウンドボード録音。ミックス卓直結系の生々しいサウンドボードで、当店独自の関係者ルートで発掘された新マスター。従来盤より1分ほど長いだけでなく、よりワイドになったサウンドはまさに「オフィシャル級」。ギターやヴォーカルはもちろんのことベースもバッキバキのブリブリ。未来永劫“HOTTER THAN HELL Tour”を代表していくであろうサウンドボード・アルバムの新名盤です。The Brewery, East Lansing, MI, USA 21st October 1974 STEREO SBD(UPGRADE & LONGER) (64:16) 1. Intro 2. Deuce 3. Strutter 4. Got To Choose 5. Firehouse 6. She 7. Nothin' To Lose 8. Parasite 9. 100,000 Years 10. Black Diamond 11. Let Me Go, Rock 'N' Roll 12. Cold Gin STEREO SOUNDBOARD RECORDING