今回はジェシー・ジョンソンがプロデュースした85年タ・マラ&ザ・シーンのセルフ・タイトルのアルバムと12インチ・シングルの曲を収録したものです。ジェシー・ジョンソンがザ・タイムを脱退して間もなくファースト・アルバムをリリース、そして次はプリンスよろしく他のアーティストをプロデュース、それがマーガレット・コックスでした。それは後にプリンスがMCフラッシュというバンド、そしてソロでもアルバムをリリースする計画だった、あのマージー・コックスのことです。彼女がPegi Ta Maraと名前を変え(プリンスも名前を変えるの好きですよね)、5人組の男女混合バンドのヴォーカルとしてリリースしたファースト・アルバムで、当時プリンスはシーラ・Eやアポロニア6のような女性のヴォーカリスト、女性グループに歌わせ、プリンスが音楽を担当するというスタイルでした。それはアンドレ・シモーンのガールズという女性グループも同様です。ジェシーはザ・タイムというプリンスの傀儡バンドの中でもJulgle Loveのように自身が作曲に大きく関わっている人物です(重要なグルーブを作ったのにクレジットはされていません)。Jungle Loveの雰囲気を踏襲しているEverybody Danceはポップ・チャートで24位のヒットとなりました。同系のThinking About Youもいわゆるミネアポリス・サウンドで、数多の疑似的なものがある中で、間違いなくトップクラスの内容です。パレードのAlexa De Parisのようなインスト、Lonely Heartもプリンスに先んじてアルバムに収録させています。そしてなんといっても名曲はAffectionで、このポップと愛執感の絶妙な融合はちょっと奇跡かもしれません。Ta Mara And The Seen (1985) 1.Everybody Dance 2.Affection 3.Summertime Love 4.Lonely Heart 5.Thinking About You 6.Got To Have You 7.Long Cold Nights 8.Lonely Heart (Reprise) Bonus Tracks Tamara And The Seen 9.Affection (Specialy Remixed Version) 10.Blueberry Gossip (12" Vocal) 11.Blueberry Gossip (Blueberry Dub) 12.Blueberry Gossip (Ta Mara's Groove) 13.Thinking About You (Long Version) 14.You Turn Me Up